光明の生活を伝えつなごう

関東支部だより

光明園 9、10、11月の報告

一行三昧会

9月7日(日)6名参加。
10月5日(日)7名参加。
11月2日(日)9名参加。
午前9時から正午:お念仏、晨朝の礼拝、聖歌。午後1時から3時:聖歌、昏暮の礼拝、お念仏。
その後、茶話会。

念仏と講話の会

9月21日(日)9名参加。
10月19日(日)7名参加。
午前9時~正午:お念仏、晨朝の礼拝、聖歌。午後1時から3時:聖歌、花輪氏のご講話(後述)。その後、茶話会。
11月16日(日)は「第十七回光明園別時念仏会」として、別途報告。

山崎弁栄研究会

10月より新たにスタート。10月11日(土)10名参加。11月8日(土)7名参加。午後3時~午後5時。研究会の開始前に、自由にお念仏をされる方もいます。研究会は、車座形式で、自由闊達に意見交換、質疑応答(応答も複数の方が担当)を行っています。テキストは「山崎弁栄―光明主義講話 大悲のことば」、内容の深堀および周辺情報・エピソード等の提供がされています。

9月~11月の講話のまとめ 花輪智之

1.如来の表現としての名号と聖容

『浄土論註』に対する親鸞聖人自身の解釈を核として教学が構築された真宗では、仏身を①法性法身(<略>一法句である真如法性、真如の真空の面)、②方便法身(<広>三厳二十九種である浄土・仏・菩薩の荘厳、真如の妙有の面)とする二種法身を立て、酬因感果(法蔵菩薩が修行の酬いによって得た仏果)の阿弥陀仏を広略相入の方便法身(尽十方無碍光如来)に見立てている。
 さらに至心を真如法性である如来の真実心(仏性)となし、その荘厳による本願力を内包する名号を尽十方無碍光如来が衆生に廻向する信心(大信)に見立てている。真宗大谷派の近代宗学者である曽我量深は、名号を②が柔軟に形を変えて衆生の内面に働きかける「如来廻向の表現」と捉えた。名号を衆生が内なる信楽として受用(受容して己が働きとなる)すれば、内なる欲生心として往還二相(名号に内包された広略相入である①による往相(自利、無分別智)と②による還相(利他、後得智)の功徳)が円融となる柔軟心(自利利他円満)の功徳を展開する。
 一方、光明主義では前記①に相当する①’自性清浄身(大ミオヤの常住不変なる万徳円満の自境界の内容、大ミオヤの超在一神である真空の面)と②に相当する②’妙色相好身(①’を絶対的根源とする十界一切の絶対的現象態、大ミオヤの汎神である妙有の面)が大宇宙(十界一切)全体の絶対中心に在します大ミオヤ(超在一神的汎神である三身即一本有無作の報身)の一大人格の円融なる本有法性の両面として統一調和されている。そして、①’と②’が円融である②’の衆生の感応する面である十界一切を包摂かつ遍満する如来の真応身(みからだ)が終局を目的とする摂取の理法により、衆生の信愛の念に感応して心想中に発現する霊応身(活きた如来の聖容、①’と衆生の信念によって無限変化する②’とが統一調和した大ミオヤの完全なるご分身)を「絶対の表現」とされた。霊応身との親密なる因縁の霊育により、終局として、全分度生の活動態である真応身(②’)との合一に即して常住不変である万徳の内容(①’)との融合に安住せしめられる。
2.他作自受と自作自受
法蔵菩薩が五念門(往相=礼拝,讃嘆,作願,観察、還相=廻向)の修行により広略相入である酬因感果の阿弥陀如来(尽十方無碍光如来)となり、成就した功徳(五功徳門)の荘厳(本願力)を名号として廻向する大信(=大行)を衆生が受用し、自利利他円満となる真空妙有の中道(実相即現象)を実現することを説く真宗は、酬因感果である真実報身(前述の①と②の円融)を衆生が信心により受用する他作自受の法門と言えるであろう。
 一方、光明主義では、本より大宇宙全体の絶対中心に在します三身即一本有無作の報身(超在一神的汎神)である大ミオヤ(最尊無上の阿弥陀尊)に心の中心を直結し、親密なる関係となる念弥陀三昧により、大ミオヤの最深の内容である絶対的根源的現象態(妙色相好身である自受用身)に合一し、大ミオヤと万徳の面で親子一体かつ、弥陀即一切諸仏(仏の子)として全分度生の活動態に参与し永遠の親子関係となる最奥最深(大ミオヤの万徳を己が意とし十界を己が身とした同体の大悲を活きる完全円満なる自利利他円満)の真空妙有の中道(実相即現象)を実現せしめられる。光明主義は大ミオヤの摂取の理法に随った親密なる因縁の霊育により、大ミオヤの最深の内容(前述の①’と②’の円融)である妙色相好身(自受身、真応身)に合一する自作自受の法門である。その真実を弁栄聖者は、「他仏を念じて自仏を作る」、「吾人の全身が絶対なる如来の妙身を形成する」と語られた。河波上人は特に前者の言を「陀仏を縁じて自仏を作る」と表現し、大ミオヤと衆生との感応道交による如来性起の縁起を重要視された。
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