光明の生活を伝えつなごう

関東支部だより

関東支部 平成19年10月

第7回 相模原親子別時を終えて

植西 武子

各地から最高気温の更新記録が報じられる最中の8月3日、朝から強い光線が降り注ぐ中を光明学園・相模原高等学校へと急ぎました。

10時少し前に会場となっている6階の修養室に行きますと、伊藤力副校長とご子息の伊藤旭栄先生が中心となって会場設営をして下さっていました。急いで生徒さん達と座布団、木魚、礼拝儀をセッティングし、仏前にお花を供え終えると、これから始まろうとするお別時の雰囲気がひしひしと感じられました。まず如来様に2日間のお別時が無事、有意義に執り行われますようにとお願いしました。徐々に参加のみなさんのお顔が見え、あちこちで挨拶が交わされておりました。お別時はいよいよ始まり、2日間の日程は別表の通り進行されました。

参加者

参加者数はちょうど定員の40名でした。その内子供が13名、大人が27名でした。さらに夜の献灯式には光明幼稚園から指導にあたる先生方に引率されて40余名の園児とその保護者が多数参加されました。

導師は八木季生上人でした。数十年にわたって親子別事のご指導に携わって来られたキャリアでにこやかに包み込むような雰囲気で子供達に接して下さいました。特に親子別時のハイライトである献灯式では毎年感じることですが、八木上人ならではの厳粛さと温かさに満ちた雰囲気が醸し出されます。子供達の心に大きなインパクトを与え、法の種子を蒔いて下さいました。

共催の中央支部から

今年の参加者の中で一番嬉しく思ったことは遠路名古屋から小川晴江さんが2人のお嬢さん、友里ちゃん(8歳)と奈巳ちゃん(5歳)を伴って参加下さったことでした。晴江さんはご自身が子供の頃ずっと鉢伏山での親子別時に参加され、八木上人がとても可愛がっておられた方だそうです。母親である内藤規利子さんから娘の晴江さんへ、そしてその子供達へと受け継がれていく法の糸がずっと末永く続いていきますようにと願いました。中野浩子さん、花岡こうさんご一家のように親、子、孫と三代にわたってお念仏にご縁があることはとても素晴らしいことです。親子別事の意義はこのこのところにあるとつくづく思いました。2人のお嬢さん達は内藤さんが「ひかり誌」でよくご紹介されているようにお念仏が好きで何よりやる気満々でした。特に奈巳ちゃんはみんなに負けじと一生懸命で、特に聖歌の時は大きな声で元気良く歌ってくれました。時々読めない文字がもどかしそうな様子が後ろから見ていてとても微笑ましく思われました。

  • 中部支部から袮次金文子さんがお友達と弟さんを誘って参加下さいました。袮次金さんは、健康上の都合から宿泊のお別時は控えておられましたが、今回は思い切って宿泊参加下さいました。お友達は今年の「法のつどい」が初めてのお別時参加でした。非常に熱心にお念仏されておりました。弟さんの袮次金光雄氏は埼玉県から参加下さいました。男性の参加者が少ないので気の毒に感じましたが、今後関東支部の例会にご縁を結んで頂けたらと願っております。お別時に人を誘うことはなかなか難しいところをよくご参加下さったと感謝の気持ちで一杯です。お二人が今後もお念仏に精進されますように祈っております。
  • さらに嬉しいことに中部支部長の友田達祐上人がスケジュールの詰まったお忙しい中をやりくりして、奥様と6名の方々を伴って参加下さいました。一日参加でしたが、お念仏とご法話とおやつタイムと共に時間を過ごす中で親睦を深めることができました。本別時に初めてご参加の方が2名おられ、とても嬉しく思いました。ささやかながらも支部交流を深め、人の輪を広げていくことは光明主義の発展に欠かせない要素だと思います。そういう意味で今年は中部支部から多数ご参加下さったことは大きな成果であり、喜びであり、感謝の極みでした。

光明学園関係から

  • 武井賢吉校長が今年も開会式に参加してご挨拶下さいました。校長先生は大変忙しい中を開会式前の昼食会からご参加下さり、食事をしながら座席近くの方々と親しくお話されておりました。
  • 伊藤力副校長は関東支部長でもあり、一人二役の重責で本別時のキーパーソンとして全面的にご尽力下さり、企画、連絡、調整から運営に至るまで実に精力的にご活躍下さいました。
  • 伊藤旭栄先生は維那という大切な役目をこなしながら、会場設営から会の進行、生徒への指導等、実に多岐にわたりご活躍下さいました。旭栄先生自身も子供の頃から鉢伏山親子別事に参加されていた経験から、子供の立場と大人の立場の両方の視点から拘わって下さいました。まさに「全ておまかせ」してしまいました。
  • また、石澤桂吾先生は毎年ご参加下さり、子供達の野外活動や生徒指導にご尽力下さいました。特に今年は他の先生方がクラブ指導や出張で参加されず、お一人でご指導下さり、さぞお疲れになったことと思います。小山実先生も出張の後、時間が許す限りご参加下さいました。
  • 光明学園から卒業生を含めて9名の生徒さんが参加してくれました。福祉委員会やインター・ラクト部に所属して活動しているそうです。別時の前の会場設営から期間中の食事の配膳と片づけ、寝具の運搬から部屋の清掃、子供達の遊び相手や世話係りとして活動してくれました。様々の奉仕活動を厭わず明るく献身的にしてくれました。生徒達の奉仕活動によってどれだけ助けられているか計りしれません。卒業生が2年、3年と続けて参加してくれることは特にうれしく思います。それだけ仏様とのご縁も深まっていくことは何よりの喜びです。
  • 光明学園の保護者である馬場芳枝さんは地元でもあり、学園の月例会にも参加されている関係上、学校内のことにも通じておられ、機転をきかせてこまごまとお手伝い下さいました。昨年の反省を生かして欠けている点を補充したり、最後の片づけに至るまでお手伝い下さいました。

関東支部関係から

関東支部の役員と東京光明会(一行院)のメンバーの殆どの方が参加下さいました。

  • 田代直秀支部長は悦子夫人とご子息、そしてそのお子さん2人という一家あげての参加でした。関西在住の2人のお孫さんは子供2人きりの旅として飛行機で、おじいさん、おばあさんの待つ羽田まで来てくれました。東京勤務のお父さんは3日の夜からの参加でした。日が暮れて花火の時間が迫ってくると2人のお孫さんは何やら落ち着かない様子です。お父さんに献灯式や花火を見てもらいたい一心で玄関付近をしきりに気にしている様子は可愛いやら、かわいそうでもありました。
    陽太郎君と寛二君は、昨年の経験があり、「今年も頑張るぞ」という気迫が感じられました。食作法もしっかりと覚え、お念仏も熱心に取り組んでいました。おじいちゃん、おばあちゃんの指導の下に光明主義の継承者として立派に育たれることと期待しています。
  • 男性が少ない東京光明会の中で保科光昭氏が今年も参加下さいました。花岡こうさんと秋山佳香さんは、お上人のお世話をして下さいました。

第7回相模原親子別時差状

8月3日(金)

11:00~11:30 集合・受付
12:00~12:50 昼食・休憩
13:00~13:30 開会式・記念撮影
13:30~13:45 念仏
13:45~15:00 法話(第一席)子供は別行動A
15:00~15:30 おやつタイム・懇談
15:30~15:45 子供法話
15:45~17:30 念仏・聖歌子供は別行動B
18:00~18:45 夕食
19:00~20:00 献灯式(幼稚園児と保護者参加)
20:00~20:40 花火
21:00~21:30 就寝準備・消灯

8月4日(土)

6:00 起床
6:30~6:50 ラジオ体操
7:00~7:50 念仏一行
8:00~8:30 朝食(その後部屋・風呂場清掃)
9:00~9:30 念仏・聖歌
9:30~11:00 法話(第二席)(子供は別行動C)
11:00~12:00 念仏・聖歌
12:00~12:40 昼食(荷物整理・部屋清掃)
13:00~13:30 閉会式(式後会場後片づけ)

今年も光明学園をお借りして無事終えることができました。素晴らしい環境の会場を提供下さった武井賢吉校長、中島保理事長、細部にわたってご配意下さった斎藤富美雄事務局長に心より感謝しております。また、園児の参加にご配意下さった横田研一園長、夏休みを返上してご指導下さった先生方のご協力に感謝の気持ちで一杯です。

開会式でも武井校長のお話を聞きながらふと感慨に耽ったことですが、弁栄聖者が隣接する時宗の無量光寺の一部に3年制中学校を創立されて以来、一時は生徒数が50人そこそこに陥ったという学校が、立派な校舎に建て替わり、生徒が生き生きと活動している様子を拝見してとても嬉しく思いました。

思い返せば、数十年前、今は無き高橋源治教頭が毎年唐沢山別時の参加者に「どうか光明学園に生徒を送って下さい」と嘆願しておられた姿が目に浮かびます。その後、岡本薫校長のご尽力により徐々に大きくなり、それを受け継がれた歴代の理事長、校長、諸先生方の並々ならぬご努力によって生徒数約1700人の今日の学校があるのだと思いを馳せました。高橋源治先生もきっとお喜びだろうと懐かしく思いました。

ここでお別時をさせて頂けるのも弁栄聖者のお加護であることをつくづく感じます。ただひたすらに合掌するばかりです。

また、ご参加下さった皆様にも感謝することしきりです。お忙しい中を都合をつけて参加されたことと思います。来年もお元気なお顔を見せて下さることを念じています。

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