光明の生活を伝えつなごう

関東支部だより

関東支部 平成22年3月

弁栄上人九十回忌別時念仏会

平成21年12月4日~6日「光明園」において 参加者3日間延べ75名 導師:河波定昌上人 副導師:岩崎念唯上人

今回、皆様からのご寄進により、浴室や台所の一部改装と相まって、園無いに別棟が完成し宿泊念仏会が可能となりました。このことは、河波上首上人のかねてよりの念願でした。建築関係に詳しい方々のご尽力により、ご祥当の日に間に合ってお別時が開催されました。光明園にとりましては画期的な出来事であり、かつ、大変意義深いものでした。日程は4日午後から始まり、6日の昼食後に散会しました。その間に河波上人が3回、岩崎上人が2回、ご法話下さいました。

ご法話の概要

河波上人は3回に亘り、「念仏三昧の民主化」というテーマでお話し下さいました。

最初に「伝統」と「創造」、この両者の関係は「伝統無き創造は空虚である」と言える。弁栄聖者は元祖法然上人の教えを取り入れながら、念仏三昧の深まり行く過程を七覚支で展開された。これこそ弁栄聖者の創造性と言える。念仏をする心構えとして、七覚支の内容を実践していくことが大切である。(以下、七覚支の内容を説きながら、田中木叉上人のお歌を引用してお話を展開されました。また、西洋哲学や禅の思想をも取り入れて立体的に幅広く、念仏修行についてお話し下さいました。大変内容の深いお話でした。)

岩崎上人はまずご自身の仏縁について、更に念仏の功徳について話されました。

或る老婦人に「南無阿弥陀仏と称えていれば、必ず仏様が救って下さるのか」と質問され、その答えを自ら実証すべく、全国行脚されたことを話されました。

また父母の縁、衆生の縁、仏の縁等「縁」について話されました。特にその「巡り合い」について大変感動的なお話を紹介されました。紙面の関係で紹介できないのが残念です。(関東支部季刊誌『歓喜光』に掲載予定)

岩崎上人は多くのカードや、プリントを準備して視覚や聴覚に訴えながら熱心にお話し下さいました。エネルギッシュな話しぶりとダイナミックな手法で参加者の心を捉えて放しませんでした。在りし日の佐々木隆将上人、藤堂俊章上人を彷彿とした瞬間でした。参加者全員は、かわいいお地蔵さんに素敵な言葉が添えられた色紙を頂戴しました。別時参加のよき記念品となりました。

別時雑感

初めての宿泊別時でしたが、皆様のご協力で無事終えることができました。河波上首上人のかねてよりの宿願が実現できたことはなによりのことでした。

遠方九州から、菅野真慧師が手伝いに参加下さいました。また兵庫県や他市からの参加者が数名ですがあったことは宿泊施設の活用という意味からもよかったと思います。これを機に光明園とご縁を結んで頂ければと来年のご来園をお待ちいたします。

和歌山県からいつも例会に参加されていた北野智銘氏が本別時に参加申し込みされていましたが、年末に急遽入院され、そんな中で別時に紀州みかんをお送り下さいました。お礼のお便りをと思っていた矢先、年頭にご逝去されました。心よりご冥福をお祈りいたします。

今回のお別時が実施されるまでには多くの方々の物心両面に亘るお力添えがありました。まず、ご寄付下さった方々、改修工事にかかわる光明園内の整備整頓に休日返上で活動下さった仏教塾の皆様方、また、光明園に居住して今回の別時準備を全面的に引き受けて下さった佐藤連洋様、等皆様方のお力の結集のお陰でした。参加者の一人として心よりお礼申し上げます。

一行三昧の会

平成22年1月9日(土) 10時~16時
「光明園」において 参加者15人
導師:金田昭教上人  (筆者:抜井美幸)

一年の初めの会ということで、昨年同様、仏様の前で一年の誓いさせて頂く場を設けて頂きました。

午前のお念仏を終え昼食後、金田上人より、午後のお念仏をした後に、一人一人の誓いを立て、誓願文を書き、仏様の前でお誓いをしますとの説明がございました。午後のお念仏は何を誓おうか、考え込んでしまいましたが、昨年までの自分を振り返る良い機会でした。お念仏が終わると、隣室に移動し、配布された見本に下書きし、半紙に筆ペンで清書しました。半紙と筆ペンを用意されたのは、非日常的な物を使った方がより心に刻まれるでしょう、との配慮でした。書き終えると、本堂は真っ暗になっており、金田上人と先に書き終えた方たちでのお念仏が始まっていました。全員誓願文を手に本堂へ戻ったところで一人一人、仏様の前で声に出して誓願文を読み、誓わせていただきました。

昨年の誓願文は、金田上人が封をし、預かって頂いておりましたが、今年は、我々凡夫は忘れやすいので、手帳に入れ日々持ち歩いたり、部屋に貼るなどして目についた方が良いと返却して下さりました。そして、凡夫のためにもう一つ。茶話会の咳でお誓いを発表し合う機会を設けて下さりました。仏様に誓ったものの、日々忘れずに守り続けていくことは難しく、そこで他人の目を利用させて頂くということでした。皆さんの誓いを拝聴させて頂いたことにより、刺激を受け、気持ちも引き締まりました。

一年の始まりに相応しい会となりました。

光明園庫裡増改築ご寄付への御礼

聖名

立春も過ぎ、寒さの中にも春の気配を感じます。

昨年の「ひかり」8月号で、光明園を宿泊可能にするため、入浴の施設等庫裡の増改築を行うため皆様方にご寄付のお願いをいたしました。

御蔭さまで、90名の方から、合計450万円のご寄付を戴く事が出来まして、無事当初の予定通りの工事を実施することが出来ました。皆様のご厚情に心より御礼申し上げます。

早速完成しました設備を使わせていただき、最初の念願であった弁栄聖者九十回忌を記念しての二泊三日の報恩別時を12月4日より開催する事が出来ました。

今後も宿泊の別時念仏会、及び従来より続けてまいりました光明主義研修会は恒例の行事として続けていき、光明主義発展の一助となるよう精進を重ねる所存です。

ご寄付を賜りました光友各位に対し、ここに改めて感謝と御礼を申し上げる次第です。

合掌
平成22年2月吉日
宗教法人光明園 代表役員 河波定昌 役員一同

関東支部よりお知らせ

河波上首上人のご令室、河波諦様がご他界されました。去る1月24日に、奥様がお浄土にお還りになったと言う報に接し、驚きました。一週間前のお念仏会の後、玄関でにこやかにお送り下さったお姿が今も脳裏にはっきりと浮かびます。あまりにも突然でしたので

「明日ありと 思う心のあだざくら 夜半に嵐の 吹かぬものかは」

の歌が我が身の身の上にずっしりと感じられました。

お念仏のご家庭でお育ちになった奥様は、ひたすら光明主義の道一筋に歩まれたご一生でした。人生の後半は光明園を護って、ご尽力下さいました。

そのご労苦と数々の優しいお心遣いに深く深く感謝申し上げます。

ありがとうございました。どうか、安らかにおやすみ下さいませ

常念院諦誉明遍大姉 南無阿弥陀佛 合掌

◇通夜は1月25日に富山聖忠上人を導師として、光明園でしめやかに執り行われました。
◇告別式は1月26日に同じく光明園で12時半より執り行われました。
お上人様のご意向で光明礼拝儀を中心とした厳粛な告別式でした。ご親族を中心に、極内々にということでしたが、人づてに伝わり、結果的には遠方からご参列下さった方もありました。厳かな中に暖かみのある立派なお別れの会でした。生前の奥様のご人徳が偲ばれるものでした。

なお、本葬に代わる形で、四十九日の「忌明」に別時形式で「偲ぶ会」が予定されています。

◇「奥様を偲ぶ会」のご案内
日時 平成22年3月14日(日)13時より(受付は12時半より)
会場 光明園 礼拝室
内容 河波上人のご挨拶・念仏一会・光明礼拝儀・聖歌・茶話会
※服装は平服でお越し下さいませ。
※供花はご辞退申し上げます。
※当日の午前10時より念仏と法話(仏教塾生対象)がありますので、午前から参加下さっても結構です。

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