光明の生活を伝えつなごう

関東支部だより

関東支部 平成25年7月

(1)一行三昧の会

佐藤 蓮洋

◇日 時:5月12日(日)
◇会 場:光明園
◇講 師:森井明摂様
◇参加者:13名

光明園の庭も深緑の青葉に囲まれました。午前10時前よりお念仏が始まり、礼拝儀・聖歌が称えられました。午後からご法話とお念仏がありました。お話をされた森井氏は20年前に、お父様(極楽寺 佐野隆和上人)のご紹介で光明園に来られ、子育て期間の10年間はご縁が薄くなったそうですが、今では2週間に1度ぐらいお時間のある時は熱心にお念仏にいらしています。

お話では、関東支部の歓喜光に原稿を依頼された時に大変困られたそうですが、お念仏をされている時に、「このようなお話でいいのかな」と思い浮かんだ事を書かれ、それが皆様から褒められたそうです。今回も河波上人よりご法話を勧められ、人前で話すことはとても苦手で、お困りになり、お念仏のたびにどのようなお話をするのがよいだろうか、と思案されたそうです。そのような時に、たまたまご実家にお帰りになり、偶然にあるカセットテープを発見されたそうです。それは、光明園で下島先生が94歳の時にお話をされてもので、下島先生が始めて弁栄聖者にお会いされた時に「言葉にあらわせないものを、自分は見ました」という内容のお話だったそうです。「自分が困った時、悩んだ時に、お念仏したお陰でいろいろご縁をいただき、良い方向に進んでいることに気づき、如来様に感謝したいと思います」と結ばれました。

お念仏を通して、日常の生活の中で良いご縁が結ばれている体験談を伺い、とてもさわやかな気持ちになりました。

(2)念仏と法話の会

山本 サチ子

◇日 時:5月26日(日)
◇会 場:光明園
◇講 師:河波定昌上首
◇参加者:24名

ご法話

午前中はお念仏と晨朝の礼拝、そして聖歌を歌い午後は河波上首のご法話を拝聴しました。主に「念仏と縁起の世界(実践)」についてお話しなされました。

「侘仏(他)を念(縁)じて自仏を作る(是心作仏是心是仏)」弁栄聖者のご法話は今までの浄土宗と禅宗の対立を完全に突き破った考え方です。お念仏をしていると座禅の悟りが開けていき、また念仏が徹底すれば禅の悟りが開けてくることをはっきりとさせました。念仏三昧を「般舟三昧の行法」として説いたのです。すなわち念仏三昧の実践がそのまま空の実践(般若波羅蜜)となっていくのであります。心に仏を想うときそこには縁起がある。念仏をしているとやがて空の世界が開けてくる。侘仏を念じて自仏を作ることになります。

念仏をしていると、
①あなたの心はなくなりて 唯のこる処は御慈悲の如来様ばかりなり
②阿弥陀様と一体化して残るところは 阿弥陀様ばかりなり
まさに阿弥陀様と一体化していきます。仏を念ずるに、
(A)心を離れて別に仏あることなし(禅が成立)
(B)仏を離れて別に心あることなし(浄土が成立)

ここに縁起の関係が成り立ちます。

阿弥陀様に集中することによりそこに空の世界が開けてきます。縁起と念仏が一つにならないと見えてこない世界があるのです。まさに弁栄聖者は念仏の立場に立ち乍ら空を本格的にお説きになられたお方であったのです。それはかつて田辺元が誤認したように決して汎神論的同一性の次元の問題ではなく、どこまでも縁起そのものの展開なのです。

茶話会

最近は知人の紹介やホームページ等を通じて念仏会に参加する若い方が増えてきました。老若男女、皆決定して南無阿弥陀仏を称えるよう目標に向かい前進したいものです。

合 掌

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