光明の生活を伝えつなごう

関東支部だより

関東支部 平成26年4月

2月関東支部報告

一行三昧の会

佐藤 蓮洋

◇日 時:2月2日(日)
◇会 場:光明園
◇講 師:佐々木有一
◇参加者:13名

光明園の庭の紅梅、白梅が咲き始め、本堂の2階からの景色は春の訪れを感じさせました。

午前中はお念仏と礼拝儀をお称えしました。午後は佐々木氏のお話をいただき、『礼拝儀要解』のお話も3回目となりました。「如来光明歎徳章要解」の序でしたが、文章が難しく、しかも知らない語句や仏教用語が多くありましたが、語句・用語の説明が書かれている補足資料を配布いただきとても助かりました。

光の不思議な作用、はたらきについて「如来の心光には智慧と慈悲と神聖との三霊能ましまして、人の知情意に対して明慧と平和と正善とに霊化し玉う徳ましませり。」と書かれてあり、如来様の心光が私たちにいろいろな徳をもたらしてくれるというお話がとても有り難かったです。

お話のあとはお念仏を続け、気づかない中に如来様の心光との出会いがあれば嬉しいと思いました。

茶話会は時節柄風邪の流行や庭の梅の話題等で盛りあがりました。

一行三昧の会

佐藤 蓮洋

◇日 時:2月16日(日)
◇会 場:光明園
◇講 師:河波定昌上首
◇参加者:16名

東京もこの冬2回目の大雪に見舞われ、紅梅もすっぽりと綿帽子をかぶってしまいました。雪景色の中でのお念仏とご法話の会になりました。

午前中はお念仏、礼拝儀、聖歌を称えました。午後は群馬県からいらしてくださった大島淳子さんが谷上人のご指導でオルガン演奏をしてくれ、皆で聖歌を詠いました。その後、河波先生よりご法話をいただき、この日は光明園の役員会があるため、茶話会は早めに終えて、雪道の中をみなさん帰路を急ぎました。

ご法話

宇宙は一点から始まり、137億年のプロセスの中で人間が生まれた。

現在物理学の課題は、「なぜ人間が誕生したのか?」ということであるが、これは偶然のことではない。宇宙科学の最先端でも「宇宙には意志がある」と言われ始めたが、このことは弁栄聖者が『人生の帰趣』のなかで「選択本願」といわれていることと同じことである。宇宙(阿弥陀様)が人間をつくったのであり、わたくしたちの命の先端に、宇宙(阿弥陀様の)意志がはたらいているのである。

人間の中ではたらく宇宙(阿弥陀様の)意志に気づき、その意志を限りなく発展させるのが菩薩の実践である。この意志に目覚めた時にぶるぶると奮えるような感動がなければ菩薩ではない。

現代の新しい人間像がつくられなければいけない。天性・理性・霊性(仏性)の三つをバランスよく育てることが大切である。弁栄聖者は天性をホルモンや自律神経等で説明し、理性はカント哲学等を背景に説き、霊性はキリスト教の用語でもあるが、仏性・如来蔵として述べられている。弁栄聖者の教えは浄土宗の中の一つとして小さく考えるのではなく、もっともっと大局的に捉えなければいけない。

大乗仏教=インド仏教+ギリシア文化である。そして大乗仏教+キリスト教=光明主義である。カソリックのミサは私たちの念仏とも大いに関係している。先週オックスフォード大学で学ばれた加藤神父とお話しをしました。今年、年数回の機会をいただき、キリスト教と仏教の対話を通して私たちなりに真理をいただいていきたい。

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