光明の生活を伝えつなごう

関東支部だより

関東支部 平成26年8月

6月関東支部報告

一行三昧の会&アコーディオン演奏会

佐藤 蓮洋

◇日 時:6月1日(日)
◇会 場:光明園
◇法 話:河波定昌上首
◇参加者:25名

藤本師の維那、岩崎氏の大木魚で始まりました。午前中はお念仏、如来光明礼拝儀を称え、河波上首からは「宗教と音楽」と題して、ご法話がありました。「音楽には2種類があります。天上の音楽と私たちの音楽ですね。無量寿経は音楽の経典ともいわれていますが、〝正覚大音響流十方(覚りは仏音となってあまねく十方に響き流れる)〟とあり、覚りも天上では音楽になるのです。バッハの音楽は第五の福音書といわれ、キリスト教のグレゴリオリ聖歌は祈りの音楽です。実際に音楽を聴いていると、自分はなくなっていき、神様の音楽にふれているような気持ちになりますが、不思議ですね。カール・バルトという神学者は、神学を勉強する時は必ずモーツアルトの音楽を聴いていた、ということです。宗教と音楽の関係は本当に深いのです。」と話されました。

午後はアコーディオン演奏家の岩城里江子さんをお招きして、河波先生のリクエストである童謡、アベマリア、光明聖歌を皆で詠うとともに、岩城さんのオリジナル曲を楽しみました。河波上首が立ち寄られる喫茶店でご縁のあったソプラノ歌手の五日市田鶴子さんも参加されていましたが、岩城さんのお誘いで飛び入り出演され、大いに盛り上がりました。皆さん、大きな声で歌うことで気持ちが高揚し、すばらしい音楽会になりました。

念仏と法話の会

山本 サチ子

◇日 時:6月15日(日)
◇会 場:光明園
◇講 師:河波定昌上首
◇参加者:26名

ご法話

河波上首は如来の遍在(omnipresence)についてお話しなされました。大宇宙(macrocosmos)と小宇宙 (microcosmos)を中心に語られました。

如来様はどこにでも在します。仏教あるいはキリスト教で解こうとも宇宙の真理は一つであります。キリスト教はキリスト教、仏教は仏教と言っている時代ではなくなりました。(如来の光明は遍く十方の世界を照らして)……と我々は観無量寿経を勉強しています。念仏をする時に宇宙全体の如来様が私達の中にお入り下さいます。ということは私達の心が無限大になっていくことでもあります。無限の宇宙の中に例えています。それを顕しているのが月影の歌です。

月影の至らぬ里はなけれども
ながむる人の心にぞすむ

念仏の一声一声のマクロコスモスがミクロコスモスになっていきます。

ニュートンは私の知らない世界がありそれにおそれおののくと語り、そして近代科学が大宇宙と小宇宙を殺してしまったともいえます。またパスカルも科学が発達してくると大宇宙が壊れてしまうと言われました。華厳経で解く一微塵の中に三千代世界境界の経巻があり、その塵は私達のことであります。銀河系宇宙の中の隅っこに我々がいてその塵の中に大宇宙を含んでいる。それは仏教ではっきりしてきます。ニコラウス・クザーヌスもこのことを無限の宇宙の中にたとえています。彼はミクロコスモスはマクロコスモスよりも小さくはないというのです。(小>大)。それを反対の一致「知ある無知」宇宙は一つであると明言しています。これが絶対矛盾の自己同一の思想であります。ニコラウス・クザーヌスは大宇宙が一遍に繋がっていて(極まっている)宇宙と人間の関係は一つだと語られました。

げにビルシャナの不可思議にこそ
「阿弥陀仏変現自在或現大身満虚空中或現小身丈六八尺」
いと小さきこの土くれに受けし身もマカビルシャナのみ子にありける

37億年前は私達も10-34の点の中にいました。それが爆発して宇宙ができました。宇宙の奇跡なのです。無限の宇宙を例えて語るニコラウス・クザーヌスはキリスト教の弁栄聖者といってもよいお方なのです。

心想仏時…是心作仏 是心是仏
「心に仏を想う時、是の心仏と作る、この心、是れ仏なり」(『観無量寿経』)
於念々中除八十億生死乃罪

私達がお念仏している時にこういった背景をもって念仏していることはありがたいことです。このことは大乗仏教の到達点であり「是の心仏と作る」。そういうことが生かされていかねばならない。私達は煩悩だらけの念仏で罪悪深重の凡夫だけれども大乗仏教でどこまでも同一化せられてゆくのではないでしょうか。大乗仏教の阿弥陀様の力によって深く感じていかねばならないのであります。とこのように締められました。

茶話会

本日は3時から光明会関東支部の役員会があるため少し早くに終了しました。

関東支部総会

出席者数は13名。委任状も併せて会は成立。25年度事業報告と会計報告の後、26年度の事業予定と予算内容を審議しました。

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