前回は仏さまって本当にいるの?
仏さまがいらっしゃることは心で感じることができる!
そんなお話をしました。もうすこし、そんなお話をしてみよう!
キミは今、息をしたり、目をつかってこの文を読み、
あたまで内容を理解してるよね。
そんなキミの体や心は誰が作ってくれたのだろうか?
お父さんお母さんかな?それもまあ、まちがいじゃない(笑)
でもお父さんお母さんは、キミそっくりのねんど人形すら、
うまくつくれないと思うよ。たぶん・・・
ではいったおだれが、私たちを存在させているんだろう?
むかしむかし上手に人形を作る職人さんがいました。
その職人さんがいるギリシャのアテネという町に、
ソクラテスというえらい人が住んでいました。
そのソクラテスさんが弟子をつれて、
商店街を歩いていました。そこを歩いていると、
上手にできた人形がお店においてありました。
それを見た弟子がびっくりしてこういいました。
これはすばらしい。まったく人にそっくりですね!
いまにも話をはじめて、動き出しそうだ!
きっとすばらしい職人さんがこの人形をつくったのですね!
そんなことをいってお弟子さんがおどろいていると、
お師匠さまのソクラテスがこういいました。
きみはそんな人形くらいでそんなにおどろくのか?
これを作った職人にそんなにあいたいのか?
私はそんな人形をつくった人よりも、
この私を存在させている何かにあいたいと思うがな?
この人形よりも、心があって、お話もできる、
動くこともできる、そっちの方が
よっぽどすごいことじゃないかい?
そんなすごい私がいま存在していることに、
もっとおどろくべきじゃないかなー?
こんなすごい私を存在させている何かに
もっとおどろくべきじゃないかなー?どうだい?
さすがにソクラテスさんはえらい方だな。
人形を作った人よりも、私を存在させている何か。
その方がよっぽどすごい存在だね。
そのすごい存在を、じつは阿弥陀さまと呼んでいるんだな。
(つづく)