紅葉がキレイな頃、
しょうちゃんの家族5人が京都にいきました。
真っ赤な葉っぱがいっぱい。
お寺もいっぱい。人もいっぱい。
秋の京都ってすごくキレイ!
家族みんな、久しぶりの旅行で大はしゃぎです。
楽しいからあっという間にお昼になりました。
しょうちゃん家族がお腹がすいたので、
おいしいと評判の食堂に入りました。
「わー、すごーい、たくさん人がならんでるよ。」
しょうちゃんがそういうと、
お父さんが、「別の店にしょうか?」
と悩んでいます。結局、
「せっかく京都に来たのだからおいしいものを食べようよ」
とお母さんがいうので、そのお店に並ぶことにしました。
席に座ったのはそれから45分後。
注文をしてから、15分くらいたちました。
さきまで、楽しく真っ赤なもみじをみていたのに、
急にみんな無口になって、
お父さんも、お母さんも暗い顔になってきました。
カタカタびんぼうゆすりがどこからか聞こえてきます。
ちょっとイライラしているようです。
「おまちどうさまでした」
「わーやっときたー」「いただきまーす」
せっかく食事がきたのに、
みんなまだ無口で元気がありません。
元気なのはしょうちゃんだけ。
そんなとき、しょうちゃんが、ぱくっと食べて、
「たくさん待ったおかげでおいしいね!」
と一言言っただけで、
急に家族から笑顔がはじけました。
その後もとっても楽しい旅行がつづきました。