僕は子供の頃から、仏さまの前でおつとめをしている。
その仏さまを見つめながら、疑問に思うことが子供の頃あった。
あなたは本当にいるの?って。
お父さん・お母さん・お友だちはお話もできるし、
手をつないで遊ぶこともできる。だから本当にいる!
でも、仏さまは、お寺の本堂や、お仏壇の中にいるけれど、
お話もできないし、手をつなぐこともできない。
だから「本当にいるの?」と疑問に思っていたんだ。
でも今僕は大人になって、そして、お念仏をお称えするようになって
はっきり「仏さまはいるよ!」ということができるぞ!
本堂やお仏壇の仏さまは目に見えるね。
あの赤いリンゴも目に見えるね。
でも赤いリンゴの味ってどうやったらわかる?
目ではわからないね。お口の中に入れてはじめてわかる。
赤いリンゴの香りはどうだろう?このお鼻でわかるね。
リンゴの色が目がなかったらわからない。
味はお口がないとわからない。
香りは鼻がないとわからないんだ。
じゃあ仏さま。
仏さまを感じるのはこの眼やお口や鼻じゃないんだ。
仏さまを感じるのは心なんだな。昔の人がこんな詠をうたっている。
目に見えず (目には見えない)
耳に聞こえず(耳にも聞こえてこない)
手に触れず(手にも触れることができない)
心に触るる(でも、心で感じることができるんだ)
弥陀のおもかげ(仏さまがいらっしゃることを)
仏さまがいるってことは、
お念仏をお称えした人だけがしっているんだ。
リンゴを食べた人だけリンゴの味をしっている。
それと同じだ。
すぐにはわからないかもしれない。でもあきらめずに、
たくさんお念仏して、仏さまのことを心で感じていこう。
仏さまのことを感じられたら、本当に心が明るくなって、
とっても楽しくなってくるぞ。