名古屋・西蓮寺会場
内藤 規利子
西蓮寺には黄葉、紅葉があり、千両が黄・赤しっかり色づいていました。玄関には椿が清楚に活けてあり、「やさしい人になれるかな」句が・・・。
お慈悲のたより 百二十二
さてこの程の御書簡にて御たずねにあずかり何とも恐縮に思います。実は其折、宗教大学生等の催しで小石川・行院(むかし徳本行者の遺跡)を道場として別時三昧をつとめ、其の方に出て夜を昼についで忙しくつい御返事を差し上げなくて失礼致しました。私の病気のことについては全く病気なしということではないけれど、さる人の郵便の読み違いから騒ぎが大きくなったのが御地にまで伝わり御心配をおかけした次第です。そのような訳ですので、願うことならば御心を煩わせないことを望みます。
実はその病気よりも、もっともっと重い病気のために、寝てもさめても心を煩わしている次第です。昔お釈迦様は維摩居士が重い病気をされた時にお心を悩ませて、「誰か維摩の病床に訪問せよ」と命じられたが誰も進んで命を受けるものがない(維摩居士はお釈迦様と同じようなお悟りをもっているので、皆「私みたいなものでは到底立ち向かえない」と尻込みをされた)。そこで文殊菩薩が訪問されたが、「私、維摩の病気は、すべての人々の病が吾が病である。人々の病を治しきれない間は吾が病を治すことは出来ません」と云われた。
願わくば、すべての人々に大ミオヤの光明で心の病気を治して上げたいと思うのが私の病で、いつも休む間もなく熱を起こしております。すべての人々の心の病気平癒を一心不乱に大ミオヤのみ心に祈り申し上げます。
まずはこのような次第ですので、この病気平癒の為に御地の人々に如来様の慈悲を伝えて祈り給はんことを希みます。御返事あらまし以上の通りです。
初めはお念仏のことが分からなくてもナムアミダ仏と称えていると分かってきます。一心にお念仏を称えて下さい。
(私事)
昨年植えた皇帝ダリヤが伸びて3メートル以上に。どんな花が咲くのかなぁと楽しみにしていたら、ストーブが恋しい頃やっと咲き始めました。
あまりに大きいため、ご近所の方はもちろん、わざわざ遠くから見に来られる方もおられて「これは何ですか」と尋ねられます。私はただ「大きくなるよ!」ということしか知らない。二本が競争するように伸びていましたが、秋口に根元から三本目が急に伸び始め、邪魔になるから取った方がいいかなぁと思ったくらいなのに、いつの間にやら他の二本に丈が追いついてしまいました。立派になった三本のダリヤは今人々を楽しませてくれています。
切らなくてよかった!大きいってやっぱりすごい!私は人生の花を大きく咲かせたいと願いながら育ちが悪いけれど、この後から伸びて来た皇帝ダリヤにあやかれないかなぁと重いつつ、まだ沢山蕾の付いているダリヤを飽くことなく見上げています。