光明の生活を伝えつなごう

中部支部だより

中部支部 平成30年5月

西蓮寺例会

内藤規利子

 西蓮寺は赤白染め分けの大輪の椿、ピンクの椿が見事でした。桃、枝垂梅が咲き始め、沈丁花、木藤が満開で幾鉢ものクリスマスローズがきれいでした。書院には木藤、アマリリス、椿が豪華に活けてあり見事でした。
 三月十八日大田敬光上人様御指導で例会が開かれました。御法話の一部です。私からお願いして藤堂俊章上人様が編集された弁栄聖者御慈悲のたよりを訳してお読み下さいました。

心本尊 第二
 心本尊と申すことは、我らが心の中に何時も離るることなき活ける本尊さまをおすえ申し置く事にて候。例えば本堂の中心中台に御尊像を安置する如くに、私どもの頭の中にミダ世尊がおっていただけることを信じて常にその活ける本尊の御力と慈悲との光明に照らされて、よこしまと悪とを捨て正と善とに御みちびきに現在あずかっていることを自覚することが大事ですよ。我らが心の本尊には、我らの面前の如来は万徳円満なる絶対的人格にして我らが真正面に在まして円かに照らしておられるを想えば、我らが如き浅ましき心も自ずと清くまた高く霊にありがたき心も湧き出で候。
 あなたたちの心の中に仏様がいて導いて下さる。あなたが南無阿弥陀仏と一心にお念仏する時に仏様があなた達を導いて下さる有難いことです。何も心配せずにお念仏をお称えしなさいよ。
 奥様のオルガンで「ちかいのうた」「仏はいつも柔らかに」を皆でうたいました。

 息子が出品している春の小品盆栽展に主人と行きました。息子は五鉢出していて題が「願い」何を願ったのかな?大分様になってきました。本人曰く「大分腕は上がっているはず…」と。何回見ても楽しいです。お念仏もこうして精進できていくのかな?と思いました。

 私をいつも励まして下さっている先輩法友とよく田中木叉上人様のことを話します。木叉上人様作詞の光明歌集は現代のお経だとおっしゃる法友。私も然り、しかり。どんなお経よりも分かりやすい。私は嬉しい時、悲しい時も光明歌集の「心田田植歌」、「じひの華つみうた」をうたいます。その時によって心境が変わるのでいろんな歌をうたいます。その木叉上人様のことを「過去、現在、未来のことが分かっているよね」と二人で話していました。木叉上人様が唐沢山別時で導師をされていた時、先輩法友も私もよく励ましていただいていた大先輩が唐沢山を「炎王光、炎王光」と言いながら登って行った時の御法話が炎王光についてだったのでびっくりされていたとのこと。私もこんなことがあったとひとつだけ話すと「そんなことがあったなら何かに書いてよ」とおっしゃるので少し書いてみようと思います。
 私にもあった若かりし頃、父と唐沢山別時に…。私は母がいなくては生きていけないような「母ちゃん子」何日か経った時、母のことが凄く心配になっていてもたってもいられないようになり、こんな気持ちでここにいても仕方がないもう帰ろう!と思って木叉上人様のお部屋に行き、しかじかかくかくと話すとニッコリ笑って「お母さんは大丈夫です。元気にしていらっしゃいますよ」と。それで最後までお勤めすることができてよかったなぁと思いました。帰宅して聞く母はとても元気だったそうです。私は「尊敬する人」という人はいませんでしたが木叉上人様にお会いして「尊敬する人」ができました。唐沢山別時の御法話の中で「人の悪口は言ってはいけないのは当たり前のことだけれどそういう訳にもいかないからせめて悪口は身内だけに止めておくようになさいませ」とおっしゃいました。それを心の中に入れて今まで来ました。そのことは良かったなぁと思っています。背筋をピンと伸ばし木魚をポクポクと打ちながら、「大いなるミオヤは十劫正覚の暁より、可愛き子を待ち詫び玉うとは仮に邇きを示せしものの…」で始まる弁栄聖者の「年頭法語」を誦じて節を付けてお唱え下さるのをお聞きするのがとても楽しくて帰宅してから父も私も真似をしてお唱えしていました。そんな父の姿を懐かしく思い出しています。息子の誕生の時は御祝の言葉を書いていただいたり、いろいろと思い出があります。穏やかで威厳がありとても素晴らしいお上人様です。笑顔が浮かびます。御縁に恵まれて本当に幸せです。私の心の中に永久に消えることなく生き続けて下さっています。

光明歌集の田中木叉上人のお歌
  足らぬ自分の力では 
  越すに越されぬこの峠 
  まもるお慈悲(仏様)のみ力で
  越されぬままに越せていく
  
  授かりし境遇いさぎよく忍び
    はたす使命に光る身の上

 私はせっかく元気になってきたというのに八年前に寛解した悪性リンパ腫の再発が疑われ今検査中。CT、採血し、ペットを撮り生検で結果が分かる。一時はお先真暗に…。ダメだ、ダメだ!! 如来様にお任せ、お任せ、大分気が楽になりました。お念仏をお称えしなければ…。
南無阿弥陀仏

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