光明の生活を伝えつなごう

中部支部だより

中部支部 平成25年12月

西蓮寺例会

内藤規利子

台風27号。この地でも「土のう」が例年の3倍も売れたという。心配されたけれど何とか通り過ぎてくれホッとした次の日、晴天に恵まれ西蓮寺へ。「今は花の少ない時だね」と言っていると「キンモクセイ」のいい香りが…。「キンモクセイだ!!」大木に一杯咲いていました。「カンナ」が咲き、「ホトトギス」が地味だけれどきれいでした。10月27日、大田敬光上人御指導で例会が開かれました。御法話の一部です。

「弁栄聖者お慈悲のたより57」を一人ずつ区切ってお読みしました。「これはいい言葉ですから…」と次の言葉をお読み下さいました。

朝のことば

朝起きたら、今日もまたいのちを恵まれてみんなと一緒に働くことができるのを深く感謝致しましょう。自分の力でどうして今日のいのちを持つことが出来ましょう。昨夜寝るとき必ず明日は生きているぞとの保証を掴んで私たちは寝たのではありません。けさ眼を醒ましたら今日もまた生きていたのです―これは大きな奇蹟であります。

保証なしに得たのですからこれは大きな恵物(めぐみ)であります。世にもし奇蹟というものがあるなら、外ならぬ私たちのこの日々の生存こそそれであります。この不思議な今日一日のいのちの無上の有難さを深く感謝いたしましょう。そしてありたけの力でそれを充実させて、この不可思議の恵みを溢れるばかりに吸いとって楽しく働きましょう。朝の食卓で合掌いたしましょう。

夜のことば

夜の床につくとき、私たちは今日一日が無事に終わったことを感謝致しましょう。

けう(今日)一日を振り向けばいろいろ足らぬこと、悲しいこと、苦しいこと、恥しいことが沢山ありますが、しかし後はみな仏さまが片附けて下さるので、私たちは安らかにけう(今日)一日を送らせて頂けたことを有難く御礼申上げ、深く御仏に合掌して床につきましょう。

いろいろな因縁の姿を現して日日を過ごしておりますがしかしどういう日もみな健やかに無事に過ぎたことはみな如来さまの御恩によります。失業している時も、貧乏で淋しくいる時も、如来さまによって私たちはいつも護られていることを深く信じましょう。その淋しさの中で、慰さめを、その悲しみの中に喜こびを、そして苦しい時に励ましの力を絶えず頂かしてもらいましょう。

今夜も就寝の合掌で篤く深い仏慈に御礼を申上げましょう。まことに日々夜々私達は御恵の中に寝起きしているのでありました。生まれた日から今日まで私達はそれから一歩も外にでたことはないのであります。感謝の合掌とともに私達は貧しい人や不幸の人病床の人々や親を失った子供たちが今夜も安らかであるよう、そして明日は幸いのあるよう念じましょう。

(昭和27年に世界佛教徒会議中部大会が催された時に愛知県庁社会教育課内、愛知県佛教青年同盟から発行されたものです。とても分かりやすいのでそのまま転載しました)

奥様のオルガンで「法然上人頌」「月影の歌」を皆でうたいました。

ここから内藤のことです。

以前から気になっていた首の腫れが大きくなって昨年のお正月過ぎ違和感を覚えて病院へ。「もしかしたら癌かも…」ということで検査をすることに。いろんな検査の最後に細胞を採って検査することになって採った細胞が変な色「なんじゃこりゃ?」と昔聞いたことを思い出しました。

腹を立てると毒素となって体中を回り6万余個の白血球が死ぬという。それが呼吸の中に出てきて口から出たものを試験管にとると腹を立てた時は「トビ色」のものを残し、悲しむと「タイシャ色」に、怨みの時は「セキチク色」になり、お念仏を称えると「黄金色」になるという。腹立ち、悲しみ怨みの心で私達は健康を損なっている。ところがその煩悩を弾みとして南無阿弥陀仏と称えると黄金色に変わってくるという。

何か私の心を現しているような気がしました。検査結果は陰性でほっとしました。それが分かるまでもしかしたら今年の桜は見られないかもと思ったけれど娘と京都まで行き最高の桜を見ることができました。

今年の検査で採った細胞は以前とは違って赤い色で聞いてみると「ほとんどの方がこういう色ですよ」と。そうかぁ昨年のあの色は私の心のあらわれかな? と思いました。腫れはどんどんひいて夏首を出す頃にはほぼ平になって先生は「メンタルだったみたいですね」と笑っておっしゃいました。なかなかできないけれど少しでも平常心を保って願わくば黄金色で活きたいと思っています。お念仏を称えて…。

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