(1)一行三昧の会
山本 サチ子
◇日 時:4月7日(日)
◇会 場:光明園
◇講 師:佐藤蓮洋様
◇参加者:9名
光明園の庭にはつつじの蕾が目立つようになり、柿の青葉も鮮やかになってきました。
午前10時前より谷氏の維那と森井氏の大木魚でお念仏が始まり、礼拝儀・聖歌が称えられました。午後には、「弁栄聖者における信と愛」というテーマで、佐藤氏がお話をされました。『如来光明礼拝儀』では、「至心に深く信ず」と善導大師の二種深信との関係、また『宗祖の皮髄』の「如来を愛楽する」ということでは、親縁と近縁の関係などを指摘されるとともに、「霊的衝動」という弁栄聖者独自の表現を強調されました。ご自分の恋愛体験(?)を話題に、如来様への恋慕・愛慕の意味を説明され、とても理解しやすかったです。
お話のあとは、お念仏をしましたが、とても集中でき清々しい気分になりました。茶話会では、河波上首から「最近は体力がついてきたので、一行三昧も午前中から参加できるようになりました。」というお話があり、みなさん嬉しそうなお顔をされていました。
(2)念仏と法話の会
山本 サチ子
◇日 時:4月21日(日)
◇会 場:光明園
◇講 師:河波定昌上首
◇参加者:21名
4月末とはいいながら、本日は寒くて生憎の雨空でした。光明園の門をくぐると寒さを吹き飛ばす元気のいい念仏の声が聞こえてきました。
ご法話
河波上首は本日のテーマを「根源は還る」と題してお話し下さいました。万物(私も含む)は全てここから生まれてきています。このことを法然上人が表現なされた三愛に基づきお話しなされました。
境界愛・自体愛・当生愛からすすめられました。
また、ギリシャ哲学と阿弥陀様(山本空外博士)に関し、阿弥陀仏と一者において展開された(ト・ヘン、プロティノス)の思想に及び博士の論著『一者と阿弥陀』にも言及されました。
さらに田中木叉先生の教えに及び、『お念仏をすることは根源に還ることです。弁栄聖者の語られたことは法然上人の語られたことと同じです。法然上人に還っていって法然上人を突き抜けてお釈迦様にいきつくのです。』
河波上首は念仏の辛い時は木叉先生がお詠みになられた次のお詩を思いうかべることを奨め法話を締められました。
里三里 辛さが楽し里がえり
青葉のあなた桃の咲く家
念仏は辛いが里帰りと思って称えるとき希望が持てるのであります。
茶話会
今日は先週に引き続きホームページから山本空外先生・河波上首上人に辿り着き参加された方々が5人、そして94歳の御婦人もおられました。宮城県仙台市から出席の若い男性は、東日本大震災で友人や知人を亡くした辛い心境を語りました。また漫画家で動画の世界をネットで公開している方等、茶話会はとても盛り上がりました。自分はこうしたご縁をしっかりと繋ぐ架け橋になれるように頑張りたいです。
合 掌