光明の生活を伝えつなごう

関東支部だより

関東支部 平成25年9月

7月関東支部報告

(1)一行三昧の会

佐藤 蓮洋

◇日 時:7月7日(日)
◇会 場:光明園
◇講 師:佐々木有一氏
◇参加者:15名

お供えされたスイカとマンゴウそして冷房のフル活動の音が盛夏を示していました。午前10時前より谷師(維那)の一声よりお念仏が始まり、礼拝儀・聖歌が称えられ、午後からご法話とお念仏がありました。また、東京都心では7月がお盆ですので、河波上首よりご回向がなされました。

お話をされた佐々木氏は、まず、参加者の方から質問を募りお答えした後、光明園短信(毎月発行)に掲載されている『お慈悲のたより』を味読されました。そして、弁栄聖者の教えの中心として、『礼拝儀要解』(第二節 修行信心分 〈如来光明を獲得する修行三階あり〉)の一部をご説明されました。また、「無財の七施」(眼施、和顔悦色施、言辞施、身施、心施、床座施、房舎施)のお話をされ、誰もが心がけ次第でできる施として、とても参考になりました。

光明園にも若い方が継続して参加されるようになり、易しく分かりやすいお話を心がけなければいけない、と思っていらっしゃる佐々木氏ですが、弁栄聖者独自の表現にはそれなりの大切な意味が込められているので、易しくする内容や中身に苦慮されているとのことでした。

茶話会でも、お念仏道場として多くの方がご参加いただける工夫が話題となり、光明園の玄関先の看板の使い方にもいろいろなアイディアをいただきました。さらに新しくできた岐阜の「山崎弁栄記念館」のことも話題となり、訪問の機会についても話しがありました。

(2)念仏と法話の会

山本 サチ子

◇日 時:7月14日(日)
◇会 場:光明園
◇講 師:河波定昌上首
◇参加者:20数名

ご法話

法話は弁栄聖者より大谷仙界上人に賜りし御慈悲のたよりの拝読から始められました。

すべてを大ミオヤに御任せもうし上げて………あなたのこころはみだの御慈悲の面にうつりあなたの面はあなたの心にうつり………あなたの心はなくなりて唯のこる処は御慈悲の如来さまばかりと成り候。

御慈悲のたよりは大乗仏教全体がこの文章に凝縮されているといってよいのです。最近ではキリスト教が百八十度転換してきました。ヨーロッパでの第二バチカン公会議(1962~一九六五)により仏教の真理がキリスト教の中にもあるとされました。キリスト教の神様も阿弥陀様も同体であると結論づけられたのです。このことは山崎弁栄聖者もキリスト様と阿弥陀様は一つであると説かれています。同じく覚鑁上人も大日如来と阿弥陀如来が同体であることを論じて浄土教を真言密教に取り入れ「同体異名」であるとしました。古くは聖徳太子が『篤く三宝を敬へ』と一つの経典に偏することなく仏教の適所を取り入れました。

またヨーロッパではアーノルド・J・トインビーが二十世紀最大の出来事は仏教とキリスト教が出会ったことだと明言しています。そしてニコラウス・クザーヌスは『普遍的和合』の中でイスラム教もキリスト教もただ一なる神だけを拝んでいるのだと書いています。私達は多くの偉大なる先人から精神的な遺産の尊さを受け継いでいるのです。このことを生かしていくためには念仏を一人ひとりの生活のみのりとさせて頂くことが私達の務めであり励みとなるのです。そのことが上人方の御恩に応えることであると思うのです。河波上首は特に次の思いを力説されました。

『念仏がないと人間の尊厳性が出てきません。一声ひとこえ(魂の根底)から念仏をすることです。私達はちっぽけな道場(光明園)で念仏していると思ってはいけない。世界最先端のところで念仏していると思って念仏することです』と結ばれました。

茶話会

本日の法話の会に出席出来ない理由を連絡して下さった方が多数ありました。
次回にお会いしましょうとの連絡は心が通い合うステキなことです。茶話会はたくさんの話で盛り上がりました。

合 掌

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