名古屋・西蓮寺会場
内藤 規利子
12月4日、弁栄聖者ご祥当別事が、午前中は大田弘光上人様、午後は大田敬光上人様ご指導で開催されました。ご法話の一部です。
私たちは、現世利益をいただいているのに気が付かない。お念仏のご縁によってお念仏を称えさせていただく、これが一番の現世利益。これに徹すれば、ナムアミダ仏と称えさせていただくことが現世利益・・・ということがひしひしと分かってくる。それがつい目前の欲(地位、名誉・・・などの現世利益)ばかり求めている。肉体のあるうちは仕方がないけれど、それのみを求めていると三悪道に落ちてしまう。そんなことにならないように阿弥陀様が引き上げて下さる。どんなことでも拝んでいく、先祖を拝み、親を拝む。嫁さん、主人、奥さん、子供、孫を拝む。お念仏さえしていたらうまくいく。決してお念仏を忘れないように。やれば分かる、やらないから分からない。工夫して数を取り、お念仏に励んで下さい。
午後は、敬光上人様の奥様のオルガンで聖歌を楽しく歌いました。
弁栄聖者は礼拝儀やお手紙で「法身報身応身」「三身即一」と書かれています。お念仏を心の底から称えさせていただく、礼拝儀を使ってそれを深めていく、仏様はいつも生き生きと守っていて下さる。弁栄聖者のみ心を生かしたお念仏を称えましょう。
過日、娘むこが私の家に立ち寄りました。幼稚園に通っている孫二人は車の中で待っているとのことです。窓からのぞくと、ぐっすり眠って幸せそうな顔。お父さんの運転で家に帰れば大好きなお母さんが待っていてくれる、と安心して座っているうちに眠ってしまったのでしょう。その寝顔を見て「あぁ私も如来様に何もかもおまかせすることができたらさぞ楽に暮らせるであろう」と思いました。その日から少し気が楽になりました。