光明の生活を伝えつなごう

中部支部だより

中部支部 平成18年3月

西蓮寺例会に代えて

内藤 規利子

1月15日の西蓮寺例会の予定が、父の告別式になってしまいました。

父は、40歳の頃に入信し、細々とお念仏を続けてきました。3年ほど前からは万歩計で数を取り、お念仏を称えていました。あと1ヶ月で95歳という1月13日、デイサービスの車に乗ろうとしたとき咳き込み嘔吐して倒れ救急車で入院しました。誤嚥による重症の肺炎で、人工呼吸器をつけても延命は難しいとのことです。そして「血中酸素も低く、慢性の心不全もあるから今夜がヤマ。意識レベルが低いので本人は苦しくないでしょう、会わせたい方を呼んで下さい」。30人ほどの孫ひ孫が駆けつけましたが、反応もあり「これまでのようにまた治るに違いない」と皆いったん帰りました。個室になったためお念仏を称え、「聖きみくに」「念仏七覚支」をうたうことができました。入院直後は父もお念仏を称えることができました。意識もはっきりしない父に「極楽行くの?」と聞くと「うん」と言い「仏様いっぱいいるの?」と聞くと「うん」と答え「おうおう」と手を差し出しました。

夜中は私と二人の妹、義妹が見守っていましたが、早朝容態が急変しました。駆けつけた弟ら父の全部の4人の子と30年同居で世話をしてくれた義妹の見守る中、静かに旅立ちました。仕事に差し障りのない土曜日の早朝を選んでくれたかのようでした。お通夜の日、私の息子が「おじいちゃん笑っているね」と言いました。いい所へ行ったのでは・・・と思います。父の残してくれたお念仏を絶やすことのないように続けていきたいと思います。

大田敬光上人様、弘光上人様に礼拝儀を混じえてのいい告別式をしていただきました。ありがとうございました。


※「支部だより」の記事には不向きかもしれませんが・・・と、内藤様が編集室に寄せられました。篤信のご一族様に見守られお念仏の中、旅立たれた御父君のご冥福をお祈り致します。

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