光明の生活を伝えつなごう

中部支部だより

中部支部 平成23年8月

内藤 規利子

西蓮寺の木々は緑が深くなっていろいろな紫陽花が咲きアメリカディゴの真赤な花が天に向かって咲いていて元気がもらえたようでした。玄関前の鉢には「何じゃこれ?」という面白い花が……。名札には銀ネムと書いてありました。6月19日大田敬光上人御指導で例会が開かれました。御法話の一部です。『礼拝儀』と浄土宗のお経を皆でおあげしました。

「三宝礼」三つの宝物をお敬い致します。お宝の内容は何かというと仏・法・僧というものが人間にとって一番大切なお宝になるんですよ。この頃お宝というと物などが宝物だなどと思っているけれど人に持って行かれたり騙されたりするような物が宝物と思っていてはいけませんよというのが仏教の教えなんです。いくら箪笥の中にしまっておいてもなくなったりして「きょうだい喧嘩」の元になってしまったりする。そんな宝物でも尊いには違いはないがそれが問題になる元になってしまうか分からない。人を殺すということにもなってしまうかもしれない。本当の宝物というものは心の中にしっかりといつまでたっても一ぺん聞いたらそれが私の生き方に一番大事なことになるありがたいものだなぁという気持ちになる。そうなることが一番のお宝なんじゃないかと。

日本でも千四百年位前に仏教が中国からインドに起った教えだと言ってはるばる海を渡って伝えられたけれど本当に大切なものか、あるいは偽物のおそれのあるものか……。それなら本物の昔からある宗教の神様の教えとして日本の国のこの近くで言えば熱田神宮、伊勢神宮のような所が先にあったそれで充分といえるものではないか、仏教をわざわざ取り入れると争いが起きるそんなことまでしてこれを取り入れる必要があるかどうか……。

その時聖徳太子様がおられてお経をしっかり皆さんと一緒に読まれて実行された。そしたら仏・法・僧の三つが正にお宝物ではないか。仏教の教えがとても尊いということを説いておられる。法という言葉で言われる教えとして正に尊いものだ、それを大事にする人達の集まりを僧という。僧とはお坊さんばかりではなく皆様のように南無阿弥陀仏は大事だよ、お参りすることは大事だよという気持ちのある人々の集団を「サンガ」といいそれを僧と言った。仏様の尊さとその教えを法と言いそれを大事にしている皆さん方お一人お一人が正に宝物がここにお集まり下さっているようなものですよ。

聖徳太子様のお言葉に「以和為貴」(和を以て貴しとなす)というのがあります。穏やかな気持ちで皆で仲良くしていくのが人間として大切なことだよ、喧嘩ばかりして対立していてまとまってやれることがあるか。そういうことを聖徳太子様がはっきり言っておられる。そのためにはただ仲良くするばかりでなくその中にちゃんと仏法僧を敬うという気持ちの人がおられて初めて仲良しということのちゃんとした心ができる。仏教も尊いけれど礼儀を尊ぶという教えの孔子様の教えの儒教、日本の神様も大事だよ。大事さの中のもっと深い所の仏法の大事さを忘れないような日本人になりたいね、ということであつく三宝を敬うということがちゃんと書かれてあります。

内藤のことです。

昨年法友のお二人とお話する機会に恵まれて楽しい時を過すことができました。その時「辛い時などその気持ちを風船の中に吹き入れふくらませて空に揚げるといいですよ」とお聞きしました(この風船は本物のことではなくイメージの風船なのでいつでも手元にあります)。もう一人の法友は「その辛いことは如来様に聞いていただくといいですよ」と教えて下さいました。「これはいいことを聞いた」と辛い時、腹の立つ時などイメージの風船にこれ以上は吹くことができないと思うほど3回ぐらい続けて吹いてナムアミダブツーと思いきり大きく風船をふくらませて口を結んで如来様の所へ揚げています。思い切り息を吐き出すので深い呼吸になって酸素が体内に入るのと如来様に聞いていただいたという気持ちで腹立ちなど跡形もなく消えてしまいます。私は黄色い風船が好きで大きな黄色い風船がイメージで空高く揚がっていきます。

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