光明の生活を伝えつなごう

中部支部だより

中部支部 平成24年3月

西蓮寺例会報告

内藤 規利子

西蓮寺にはピンクの椿が咲き他にもいろんな椿の蕾が大きくなり咲く準備をしていました。万両が真赤な実をいっぱい付けていて玄関の前には幾鉢もの葉牡丹が並んでいました。書院には清楚な赤い椿が活けてありステキでした。1月22日大田敬光上人御指導で例会が開かれました。

御法話の一部です。

『礼拝儀』と浄土宗のお経を皆でおあげしました。

1月は正しいことを身につけましょう、ということでお正月となっている。お寺へお集まりの最初の一番大事な行事が「修正会」。初まいりですね。正しいということをよく考えてみましょう。普通「正しい」というけれど何が正しいのか、何が正しくないのか、それを何で決めるか。やっぱりこれは仏様の教えの上から考えてみなければならない。皆が「私の考えは正しい!」と思っているかもしれませんが、仏様のような高い立場におられ深い考えでおられると、私達の考えているとうりを正しいと思っておられるかどうか、そういうことは仏様のお考えの上から決めさせていただかなくてはいけないというのが、お寺での最初の行事の大事な受け取り方なんです。お正月には御授戒というものをお授けする修正会の内容として非常に大事なものになっている。

懺悔のことば
我ら昔に造るところの諸の悪しき業は皆我らが無始貪と瞋と痴とに由るものなり。我らが身と語と意より生る所。一切我ら今皆懺悔したてまつる。
五戒
  1. 生命あるものを殊更に殺さざるべし
  2. 与えられざるものを手にすることなかるべし
  3. 道ならざる愛欲をおかすことなかるべし
  4. いつわりの言葉を口にすることなかるべし
  5. 酒におぼれなりわいを怠ることなかるべし

お念仏が毎日の生活の中に生きたものになるためにはこういうような受け取り方をすることが必要ですよということで仏教では五戒というものがすすめられている。簡単にいうと人間の道徳です。戒めとはお釈迦様が「このくらいのことは守って生きていきなさい」と言われ、その大事なことを五つにまとめられたひとつひとつがおろそかになると大事件になってくる。テレビや新聞に載るような犯罪を犯すようになってくる。お念仏をしていると、これは間違ったなぁ、とそういうことをやりそうになっても元に戻るような心がちゃんと身についてくるんです。それだから五戒はよく知っておかねばならない。正しさということを身に付けて一年を歩いていきましょう。

奥様のオルガンで「歓喜光」を皆でうたいました。

内藤のことです。

過日、下の妹が「平山郁夫展があるけど知っている? 今度のは面白いよ。絵の横に生いたちからいろいろ書いてあるから……」と家に来ました。私は別府信空上人が平山郁夫さんのお父さんの峰一様と親しかったことから、いろいろお話を聞かせていただいていて絵に仏様の世界のことが所々に描かれていたこともあって平山郁夫展があると必ず見に行きました。

一度は御本人と握手を……。穏やかな優しそうな方でした。忙しい時期でしたが、早速主人と出かけました。入場券を買おうと並んで財布を出すと後ろから「券を買うんですか?」と女性の方が、「ハイ」と言うと「これ差し上げますので……」と二枚も下さいました。恐縮していただきました。中には沢山の人。なるほどいろいろ書かれていて、確かに興味深いものでした。奇麗な桜の絵の前で「これいいなぁ」と思って見ていると、昨年お浄土へお帰りになられた別府信空上人のことがふっと思い出され、ああこれは別府上人があの方を通じて入場券を下さったのではないかなと思いました。懐かしく嬉しい日でした。

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