光明の生活を伝えつなごう

中部支部だより

中部支部 平成25年11月

西蓮寺例会

内藤規利子

台風が来ているとのことで予報は大きな ? マーク。え~お寺参りなのに~。何とか帰るまで降らないで…と願いつつ西蓮寺へ。赤白の彼岸花が咲き、むくげがきれいでした。若い薄(ススキ)がピンと伸びてかわいかったです。案じた雨も降らずラッキーでした。

9月15日大田敬光上人御指導で例会が開かれました。御法話の一部です。

今日は秋のお彼岸の月。日本は季節毎にお仏事が途切れることなくあってありがたいことですね。お彼岸はどういうことか一般の人に知られているかというと「お墓へ行かないかんなぁ…」とかお彼岸団子を食べる時ぐらいに考えて後は仏教と関係があるということを知っている人は少なくなっているかもしれませんね。

人間が悟りの気持ちを持つため皆さんに集まってもらうのがお寺の行事でありお寺のある意味でもあるのです。仏様のおられる所が彼岸、悟りの国ということでお浄土ということがいえる。仏様のおられる向こう岸へどうしたら行けるか…どうやって向こう岸を説いてあるか知るということがお彼岸ということの大事な眼目なんですね。

迷いの世界から悟りの世界である彼岸に行くための努力をする期間が春秋のお彼岸の一週間なのです。悟りの世界に行くために菩提(悟り)の種を蒔く日こそがお彼岸なのです。そのためにしなければいけない実践行として説かれたものが「六波羅蜜」とよばれるものです。

「六波羅蜜」とは「布施」お金や物、精神的な施しをできるだけ多くの人にする。「持戒」は五つの戒律を守る。「戒律を守るなんてそんなことできない」などと難しく考えなくてもいい。日常生活の良い習慣になるようなことがその人の身につくようになったらその人は戒を守っていることになれる。お念仏を称えているような人は自然に戒が身についたものになる。

五つの戒律とは「殺してはならない」「間違った男女関係をもってはならない」「盗んではならない」「嘘をついてはならない」「酒を飲んではならない」。
「忍辱」忍耐とか我慢。
「精進」努力をする。
「禅定」精神集中する。浄土宗では念仏三昧…念仏そのものになりきる、念仏一筋に行く。
「智慧」深い洞察力を養う。六種類の実践行のひとつでもよい。ほんの一部分だけでもよいからこの彼岸の期間に実践してみましょう。墓参り以外の何か一つでも良いことをしてみましょう。(花山勝友師の文を一部、引用しています)

ここから内藤のことです。

この頃「インコ」を飼うのがブームになっているとテレビで言っていたので昔飼っていた「セキセイインコ」のことを思い出しました。

「変わった名前、変わったことをするインコがいたらお知らせ下さい」と言っていましたが、家のインコは黄色の赤目で名前は「虎五郎」、通称「トラ」。孵りたての丸裸から育てたのでとても懐っこくてある日玄関でピンポーン。出て行って外でおしゃべりしてその方が帰って肩を見るとナント止まっていたのでびっくり!! よく飛んでいかなかったと感心しました。籠から出て部屋にいる時は座布団にコロンと横になって眠り何ともこっけいでかわいい。インコは真似をするというが私のお昼寝の姿を真似していたのかな。赤目のインコは弱いというが名前負けしたのか風邪を引いて若くして天国へ飛んで行ってしまい私は三日三晩泣きました。もう一羽もセキセイインコの迷い鳥、迷子なので「舞子」と名付けました。「舞子」はすぐに巣箱に逃げ込んでかわいくないのです。舞子に籠の中に鈴をつり下げてやったら、まるで木魚でも打っているように鳴らし存在感が出てかわいくなり「鈴ちゃん」と改名。家族のおしゃべりの種にもなっていました。お念仏を称えている時は如来様がとても喜んで下さっていると聞いてはいましたがこのことかな、と思いました。私の不注意から逃げてしまった鈴ちゃん籠の鳥が生きていけるんだろうか? 二度と鈴を鳴らすということはないだろうと思うとどうしても涙が先に立ってしまうのでした。

懐いていつも側にいた「トラ」、木魚でも打つように鈴を鳴らしていた「鈴ちゃん」、私達の心に深く入っていたインコ。私達がかわいいインコに寄せる思い、そして我が子への思いの何十倍も如来様は私達のことを思って下さっていると聞いている。確かにそうであろうと年月を重ねるほどその思いは深くなっています。我以外皆我師、インコたちにいろいろ教えてもらいました。何につけてもお念仏。お念仏…です。

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