光明の生活を伝えつなごう

中部支部だより

中部支部 平成26年2月

西蓮寺例会

内藤規利子

西蓮寺には楠が。楠は冬でも緑がきれいで見上げた空は真っ青でした。12月1日、山上光俊上人に御縁をいただいて弁栄聖者御祥当別時が開かれました。御法話の一部です。

弁栄上人は一人でも多くの方に『阿弥陀様はいらっしゃる、お浄土はある』。ということをお伝えしたい、本当に幸せになってほしいと思って60年の生涯を一生懸命伝道され、お亡くなりになる時に「衆生は阿弥陀様がいらっしゃることを知らない、それを知らせに来たのが弁栄である」という言葉を残したと聞いております。阿弥陀様は体が金色、回りのものも金色、阿弥陀様のお体は太陽のように金色燦然と輝いて全宇宙に智慧と慈悲の光明を放ち続けていらっしゃる。全宇宙を身とし心としておられる阿弥陀様。白毫相から智慧と慈悲の光明を南無阿弥陀仏と称える人によく照らし注いでおられる。南無阿弥陀仏と称えた人に強く光を放って下さる。南無阿弥陀仏の一声一声を聞いて見て分かって下さり、ずうっと光を放ち続けて照らして下さっているが悲しいかな私達にはその光が一瞬一瞬分かれば「なるほどその通り」と分かるけれどもなかなかその光が届いていることに気付かない。それは何でかというと無明といって本当のことは真実真理に暗い。その原因は盲目的意志活動といって自分だけががむしゃらに生きたいという方向性のない生きたいという欲望があって欲しい物はいくらでもほしい、手に入らなかったらパッと腹が立つし、どうにもならないことを悩んだりしていく心が雪だるま式に増えていって真実の光に対して見えないようになってしまっている。炭に火が付くとだんだん熱と光を放ってきますよね。それと同じように私達の心に阿弥陀様の光明が照らされますと炭に火が付いたように心が明るく温かくなってくる。悲しい辛い生きていく間にいろいろ問題が出る時にお念仏を称えていくと阿弥陀様がその辛い気持ちを分かって下さって「大丈夫だよ! 希望を捨てないで……」お念仏を称えて絶望から希望に変わっていくんですね。どうしようかという気持ちがいっぱい起こってもお念仏を称えていると蝉の抜け殻のように辛い心から抜け出して春日和のような暖かい阿弥陀様の慈悲の光の中に溶け込んでいくんですね。

微笑みが微笑みを生む心とその効用

誉める人は相手の長所をじっくり観察して小さなことでもいいから見つけます。そして誉めると「私のこと分かってくれた」とその方が幸せな気持ちになりその時の気持ちは大脳の中ではセロトニンなどの脳内伝達物質が出ている。幸せホルモンが出て幸せな気持ちになりますから誉められた人は笑顔になり、誉めた人も笑顔になります。脳の中に鏡のように相手をうつす神経があるそうです。誉められた人はやる気が起こる、人は誉め合い生かし合うことでより良くなっていく。体はセロトニンが出てストレスホルモンが減少し血圧、血糖値なども下がっていく、サプリメントなんかいっぱい飲まず誉め合って微笑んでいくと健康になっていく。まず鏡の前でニッコリ微笑んで下さい。「あんたステキ!」と言ってみる。自分を好きになるということはとても大事なこと。自分が好きになると相手の人も好きになっていく。自分もステキ! あなたがステキ! 皆んなステキ! そうして鏡に向かっているとだんだんあの人もこの人も敵ではなくお友達という気持ちになってくる。自分も人も皆良いものを持っているがそれに気付かないだけ、私はステキ! と言っているうちにステキなことが見つかります。私はダメだと言い続けると永久にダメです。『4S法──「すごい」「すてき」「すばらしい」「さすが」──』という言葉を思い切って使ってみる。誉める時漠然と誉めるのはよくない。具体的に事実を見付けて誉める。相手からいい返事が返って来なかったら「本当にそう思っているんですよ」とダメ押しの一発を言うこと。お互いに肯定し認め合うとお互いにいい雰囲気になってくる。人と人は微笑む。仏様と私達の関係はどうなるか…。仏様と人の場合は私達が仏様を誉め讃えます。すごい素晴らしい阿弥陀様、全宇宙に隈なく光を届けて下さる阿弥陀様は誉め讃えていくと阿弥陀様もかわいい私達にニッコリと微笑んで下さる。仏様の心が分かってくれた人は仏様の微笑みが返ってくる。その微笑みというのは全宇宙が微笑むような雰囲気ですから微笑みのスケールが違う訳ですよ。私が南無阿弥陀仏を称えたら阿弥陀様は微笑んで下さる。阿弥陀様が微笑んで下さったら私達は嬉しい気持ちが起こってくる。私が微笑むと阿弥陀様も喜んで下さる。私達と阿弥陀様の関係は親子のようなもの。深く深くお念仏三昧に入っていきますと阿弥陀様が親であるということを実感する。肉身の親もあるけれど真実の親を自覚することができる。阿弥陀様と私達の関係も微笑みが微笑みを生んでいくそういう世界です。南無阿弥陀仏と称えていくと阿弥陀様が微笑んで下さる気持ちが感じられてくるから嬉しくて嬉しくて仕方がないうようになり一人いても賑やかな生活ができてくる。念仏というのは仏様を思う念が大事。口で南無阿弥陀仏と称えながら心で他事を思うような念仏、俗にいう空念仏ではなく阿弥陀様への思いが育っていくようなお念仏をなさるのが大切なんですね。

ここから内藤のことです

この度の御祥当別時嬉しいことがいっぱいあり如来様のお守りをしっかり感じることができました。感謝! 感謝です。

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