光明の生活を伝えつなごう

中部支部だより

中部支部 平成26年9月

西蓮寺例会

内藤規利子

西蓮寺は先月元気に咲いていた真赤なアメリカデイゴがまだ元気に咲いていて白いサルスベリも咲いていました。菩提樹の実が大きくなって蓮が私の背よりも高くなって数も増えていました。7月20日大田敬光上人御指導で例会が開かれました。御法話の一部です。

盂蘭盆=ウランバナというインドの言葉が元になっている。

倒懸=死者が死後に逆さに吊るされるような非常な苦しみを受けているのを救うために祭儀を設けて三宝に供養すること。目蓮が餓鬼道に堕ちた母の苦しみを除こうとして行ったのが起源であるという。日本では奈良時代から行われている。

インドでは雨季が4月の半ばくらいから3ヶ月ほどあってスコールのように降って雨季として毎年なっているらしいですね。3ヶ月の間は洪水ばかり、お釈迦様は雨季の時は表へ出て托鉢しては危ないからこういう時は山地の水のでないような所に洞窟があるからそこでお籠りをして修行するようにお勧めになった。

雨季が終わった頃一年にいっぺんいろんな地域で修行することを勧められたお弟子達がある所に集まって皆で喜びあった。そしてお釈迦様の元で「私はこういうことが分かりました」「将来どういうふうに生かしたらいいでしょうか?」というようなことを皆が相談したりしてお釈迦様はそれに適確にお答えを出され、みんなで困っている人があれば修行中に得た深い心で相談相手になりなさいよ。

この中に目蓮さんがいて神通力で亡くなったお母さんを見ると、幸せにいっていると思っていたのに逆さ吊りの苦しみに合っていることをお釈迦様に相談されて「人には思わんことがあってそういう境涯に堕ちていることがある」「そしたらどうやって救ったらいいですか?」「難しい問題だけれども幸いこうして修行をなさった沢山のお坊様が集まっているからその方達におまいりしていただくことでお母さんがそういう所から抜け出すことができる…」。

ということでお坊様方の祈りの心でお母さんが極楽へ生まれることができたということが記録されている。逆さ吊りの苦しさの中から正しい道に向きかえて、みんなが幸せになれる父母の恩に報いる大事な行事だよ。父母の苦労を無にしてはいけない一人一人がその気になってお父さんお母さんを大事にして、そして自分も幸せな境涯を送ることができるよ。過去世の父母を救うこともでき現在の父母を救うこともできる現世ということもあるし七世前からの人も皆救われていく。お盆はただ亡くなった人を拝んでおけばいいだろうということで終わってしまっていることがなきにしもあらずでそういうことじゃない過去のことを大事にするということがそのまま今生きている人を幸せにもする大きな問題を持っているんだよ。

盂蘭盆会というのはいろんな方々をおまつりする大事な期間だよということで来ておったんですがどうもこの頃、そういう風潮がバラバラになってきやせんですかねぇ。そういうことが案じられることが出てくるような気がします。幸いこういう所で皆さんが聞いて下さると又そういうことを考え直して亡くなった方を大事に思うことをしなければ申し訳ないなぁということになるはずですね。

御先祖様をまつる。自分の家だけでなくいろんな人々の苦しみをなくしていくというそういうことにあるお盆という行事で昔から考えながらやってきたんです。

ここからは内藤のことです。

7月に私は「相模原親子別時」に主人、息子と古びた親子ですが参加させていただきました「山上上人との懇談」という時間があって皆でお上人様のお部屋をお訪ねしていろいろおしゃべりしていました。そこへ二人の小学生のお嬢ちゃんが…。

お上人様が側へ呼んで「これから一瞬にして笑う魔法をかけるからいいと言うまで目を開けないでね」と言ってニッコリお目々の付いたまん丸眼鏡を掛けて「さぁ目を開けて下さい」。大笑いしたのは二人のお嬢ちゃんより周りの大人でした。その眼鏡をそこにいた皆さんが掛けることになり眼鏡を掛けると誰もが「かわいいね!」という顔になり全員が大笑い、中には身振り手振りに爆笑が…。どのくらい大笑いしたことやら。やっぱり笑顔っていいんですね。掛けた人も見た人も満面の笑み。〝笑う門には福来る〟笑うことは体のためにいいという。これからも大いに笑おう? 何かと楽しく心の栄養になる「相模原親子別時」参加される方が増えるといいなぁと思っています。

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