光明の生活を伝えつなごう

中部支部だより

中部支部 平成26年11月

西蓮寺例会

内藤規利子

西蓮寺には白と赤紫のムクゲが咲き、ピンクの萩が咲き薄が若々しく伸び、お月見の花によく似合いそう・・・。甘いいい香りが・・・キンモクセイだ!! 9月にはまず咲かないのに・・・。ギンモクセイも咲いていました。いつもきれいな彼岸花がすっかり終わっていたけれど、うっそうとした木の下に一本だけ白い彼岸花が「ここに咲いているよ」と言っているようでした。

10月28日大田敬光上人御指導で例会が開かれました。御法話の一部です。

日本百名山のひとつの御嶽山が噴火して大変なことになっています。昔御嶽山は修行ということで山伏とかそういう人を先達にして行くという「御嶽教」というのがありまして汽車の夜行か何かで「木曽福島」の駅へ下りて、「さぁみんなでお山に登ってしっかりお参りするんだよ」という行者さんがいたんですよ。白装束に着替えて杖をつきながら「六根清浄お山は晴天サンゲサンゲ」と言いながら一歩一歩登って行くんですよ。昔の人が考えた単なる登山ではないお参りの気持ちをもっていくと病気の人も良くなるということがある。悩みごとがあって町の中でくよくよしているよりは先達に付いていってそこで心も体も矯正されたようになって心も体も良くなっていく。そういうことがあるから昔の人は「山へ行ってらっしゃいよ」とすすめられた。山が噴火するようなことは無かったからね。人間いつ最期になるか分からないことが誰しもが来ないともいえない。御嶽山に登った人が噴火に会うなんて誰も思わなかった。たまたまそういうところに出っくわすということがある。今の瞬間がこれで命がお終いになっても「お前それでいいか、こういう気持ちでちゃんと持たないと」。

念死念仏という言葉がある。一声念仏するのはいつの間に自分がそういう所に落とされるか分からない。そういう前に南無阿弥陀仏という気持ちになって阿弥陀様に全部お頼みするという気持ちになったら後はどうなってもいい。そういう気持ちになれるんです。今後ああいうことがあってもどういうことになっていくか私も知りませんが我にはとにかくああいう場面を見ていると明日の命も分からない。刹那刹那を大事にしなさいよと言われている。

この礼拝儀でも何でも弁栄聖者の書かれた物はみんなそういう気持ちで今の時間を大切にしなさいよということばかりを言っておられるんだけれども正にそれは今のようなことが現実に起こるということを私達にこういうことをいい加減に考えないでいつ自分にもそういうことが起こるかわからんことをちゃんと用意する為のお念仏というのは弁栄聖者始め皆さんがそういう気持ちで残しておいて下さる。大切なものだよという気持ちになってねこういう別時の集まりも皆さんが集まって下さるのは千載一遇の集まりですからね。普通の人に「集まって下さい」と言っても「忙しいから又この次にしましょう」と言っているうちに今のようなことが起こったらどういう気持ちでみんながこれから生きて行く力になれるかそれを考えた時お別時の月一回のお集まりのこういう時間をやっぱりやっていく必要がありますなぁということを感じさせられたいろんな事でした。

奥様のオルガンで「まことのみ国」、「ほとけはつねに」、「月影のうた」を皆でうたいました。

ここからは内藤のことです。

御嶽山が思いがけず噴火し本当に大変なことになっています。救助活動が続いていますが雨の為捜索が中止されているといいます。こんな時に雨が・・・。まだ多くの方が安否不明で中には小学生もいるといいます。一日も早く見つかって家に帰れることを願っています。

大分前に見たテレビでの話。世界でもっとも乾いた大地、チリのアタカマ砂漠。年間降水量が10ミリ以下といいます。乾ききった大地の割れる音が聞こえるといいます。それでも砂漠の真ん中に緑があり人が住んでいます。世界で一番乾いた村、そこに住むおばあさんが30年前に一度だけ雨を見たと言い40年間で雨は3回だけといいます。給水車で週5回生活用水が運ばれてきて水は1日に1時間だけ村の共同タンクから引き出すことができるといいます。洗濯して脱水その水を又洗濯に再利用してトイレに使う、少しも無駄にはできないといいます。そんな乾いた大地でも年に1度だけ奇跡の光景が現れます。2百種類ものワイルドフラワーが咲き乱れます。霧さえも吸収し花を咲かせるのだといいます。世界一乾いた大地に咲く花、目を見張るようないろんな色の花の数々、こんな所にこんなきれいな花が・・・。信じ難い美しさでした。日本はとても水に恵まれていて本当にありがたいことです。そんな日本に住まわせてもらって人生の花咲かせなかったら申し訳ない! 山本空外上人がおっしゃった「心の花で人生を飾ろう!」を思い出しました。

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