光明の生活を伝えつなごう

中部支部だより

中部支部 平成27年7月

西蓮寺例会

内藤規利子

西蓮寺はいろんなツツジが咲きアメリカディゴは真っ赤に空に向かって咲き紫陽花が蕾を付けていました。菩提樹の実が大分大きくなってお釈迦様のことが思われました。フェイジョアも咲いていました。お部屋には見事な鉢植えの「サツキ」がとてもきれいでした。5月24日大田敬光上人御指導で例会が開かれました。御法話の一部です。

普段生きている間はお念仏のことなど考えもせず損得のことばかり考えている。現世利益のことばかり考えて大満足している。ましてや死んでからは南無阿弥陀仏と称えていたら仏様が助けてくれるそうだからそれでいいじゃないのなんて簡単に考えている人、宗教のことなんか私には関係ないと思っている人が多いような気がしますけどどうですかねぇ。今でもこうして息を吸って吐いて安心していますでしょう。これが危ないものを吸っているんでは……なんて思うと心配で吸ってもいられない。天地万物はその御恵みと御力によって行われている。だからこれは有難いことだと、皆お参りする気持ちがあっても無くても関係なくちゃんと守られている。生きられるということを自然はやってくれている。それを気付いた人が有難いなぁ……の受け取り方になるからその人が今日一日を幸せにするかあるいはしないかの分かれ目になる。受け取り方の問題になってくる。今日お参りしていただいて何で木魚を打ってお念仏してもらうのか。マイナスになるような気持ちではなくプラスになるような方面でお念仏ということでみんながいけますよ、ということで法然上人弁栄聖者を始め、弁栄聖者の教えて受けなさった方、又その他の方々に色々の立場でこの宇宙全体の命の本がちゃんと備わって私等が安心しておられる所にさせてもらっている。それでこうしてお寺へも集まってこられる。その上で不平不満が起こるとしたら、その人それなりに受け取り方がそういうように通るだけだ。そうでない言い方もある。その人の心掛け次第でいくらでもできるのではないでしょうか。宇宙全体の中から自分が守られて何かもうひとつしっかりしたものを包んでくれて守られているというような感じの仏様の受け取り方、自分が恵まれているんじゃないかと思った時、やっぱりこれは普段からお念仏させてもらっていたということで自分を後押しをしてもらってここへ来られたんじゃないかと考えた時にちょっと他の人ではできないようなことをさせてもらっている。そういう恵まれた喜びそれが心の中から強く出てくるのが本当なのにそんな気持ちになれないのはなぜか? 自分の中でおかしなものを押さえつけるようにして変なものはみんな越えちゃってね。純粋な気持ちになるお念仏ということで何も考えないでいいから南無阿弥陀仏あなた様にお任せしますよ。アミダ様南無阿弥陀仏という心を持つ何十分か何時間かをもつのが大事なことじゃないのという教えになっているのが南無阿弥陀仏の教えなんです。

南無阿弥陀仏と称えていくうちに仏様にみんなお任せして有難いことを今させていただける。南無阿弥陀仏を称えていると自然に応待が仏様との間で生まれてくる。今私を守っていて下さるんだとそれを自分が感じられるようになってきたらもうその他のややこしいことはあまり問題にならなくなるんじゃないですかねぇ。

ここらは内藤のことです。

今私の身に大変なこと? が起こっています。

3月中旬より木の芽時のせいか体がだるい! と思っていました。4月中旬から咳が出始めて食欲はゼロ。風邪も引いていないのに……とコンコンコン。5月中旬定期診察の時、症状を聞いた先生は「肺炎になっているといけませんから……」とCTを撮った結果私は「再発かもしれない」と思い綱渡りをしているような気持ちでいましたが綱から落ちてしまった気分でした。「肺に腫瘍があります、リンパ腫とはちょっと形が違うような気がしますので…」とPETを撮りに。その結果を待ってもしかしたら余命宣告があるかも……なんて心配しながら見たPETは癌が活発にしていました。「入院して気管支鏡で検査します」。と5月19・20・21日と入院し不幸中の幸いで気管支鏡の検査は楽にしていただけました。

20日お見舞いに来てくれた息子は「24日のお寺は行けないね」「行く!」。例会は行くことができました。お守りがあったのでしょう元気でいることができました。

これからどうなるか全く分かりません。すべてを如来様にお任せ申し上げて……もうどうすることもできません。如来様は落第坊主の私に又宿題を与えて下さったような気がします。

普段お念仏の話はほとんどしない友人がとんできてくれました。「頑張って! 絶対元気になってね」そしていきなり「あのね仏様はね手を合わせた時だけ拝んでいるんじゃだめなんだよ。いつも心に思っていないといけないんだよ」と。「元気になってよ!!」とさっと帰って行かれました。『ハイ、ごもっともでございます』私は何にも言えませんでした。

南無阿弥陀仏

  • おしらせ

  • 更新履歴

  •