光明の生活を伝えつなごう

中部支部だより

中部支部 平成28年8月

西蓮寺例会

内藤規利子

 西蓮寺には夾竹桃が咲きアメリカディゴが咲き、あれ何だろう? と思うピンクの花が沢山咲いて、赤いかわいい花が…おじぎ草かな? つついてみても動かず知らん顔の半兵衛さんでした。廊下には花の絵に〝山や森深緑にウグイスも鳴き心地よい季節だよね。一歩外に出よ〟。とあり鉢伏山の鶯を懐かしく思い出しました。4月26日大田敬光上人御指導で例会が開かれました。御法話の一部です。
 このお手紙をひとつのより所にして皆さんにお話しさせていただいているんですが今日も又何回もここで使っておるんですが弁栄上人のお慈悲の便り(43)のよく知られておる文章ですがとてもこれ全体がどんな方にも始めての方にも何回も聞いていただいたお方にも使える教えになっております。

行く末のめぐみとばかりおもいにき
もとより本のみおやなりしを

 如来さまは此世おわりて未来に於て救い下さるばかりでなく、本来如来さまには三身一体と申して、法身報身応身と分れたるものの、本々一の如来さまなれば、法華経にも三界吾有衆生は吾子と仰せられて、天地万物も基本は如来法身の則(きそく)によりて行はれて居るので、我々も其御力によりて生れ活あるのである。実に天地萬物のあらゆる備を以て、我々をいかして下さる其目的は、何の為にてあると申ば、此人間生涯に於て、報身如来の光明をうけて、この精神を大ミオヤの思召に叶うような魂にさせて下さるためにて候。如来様は衆生のたましいの本の大おやさまにて、そして此人間界には難行苦行の修行させんが為に出して下されたのであります。喩えば財産家の子供が、唯楽に飲食の生活ばかりならば学業も修行もいらぬはずなれども、それでは人間の資格が備わることが出来ぬ。また何の苦行もせざれば親の御恩もわからぬのである。如来の大おやさまも、いかに御慈愛が広大にても、始から御膝もとにて自然の快楽うけたのでは、快楽も何ともわからぬ。依って此人間界に出して艱難困苦の修行も出来、またあらさびをも取りのぞきて、而して清き楽しき御許に帰るときは、初めて大ミオヤの深きお慈悲も深く感ずることになるのである。されば朝枝嬢よ。人間は一生が学校であるから、大ミオヤの思召にかなう人に成るように其つもりで日々の事を、はたらくやうに為し給え。如来さまの御試けんは日常の何を為す業の中にも、あることを忘れぬようにし給えよ。
亡くなってから後のことだけを言っておられるような阿弥陀様ではございませんよということを弁栄上人がいろんなところではっきりおっしゃっている。生きている間が大事です。
 奥様のオルガンで「盆会の歌」「四弘誓願」「ほとけはつねに」を皆でうたいました。

ここから内藤のことです
 昨年の今頃、肺癌を発病し検査中で治療法も決まらず体調はこの上もなく悪く、こんなにもだるいことがあるのかと思うほどだるく寝たまま畳の中にめり込んで行くのではないか…と思うほどの時もあり、明朝「目が覚めないのでは」と思う日もありましたが今は楽になりました。最近同じ病気の方と知り合いました。ある日の病院の診察日。「あそこにいる人ってあの人じゃない?」。主人が「そうだね」(まだお名前も知らず)声を掛けると覚えていて下さって「これから私にお薬が合うかどうか先生に聞きに行くのでドキドキしてるの…」と。そこそこに別れて私も待合室へ。終わって出てくるとバッタリ会って「よかった! お薬が合ったからこれから治療していただける…」と嬉しそう。「よかったですね」と少しお話して別れたのに階下で又会って話をしました。とっても明るくて元気な方で「神仏と天命に任せて後はなるようになる」。「私は特別に信仰はしていないけれど観音様におまいりしていてそこのお水をいただいてきてお薬を飲んでいる…」と。観音様おまいりしているんだ! なるほど。6年ほど前私と同じ頃発病してずうっと治療続けて元気にしているとのこと。「もう年だからいいかな…と思った時もあったけれど今は主人の面倒を見なくては…と思って頑張って治療したいと思うようになった…」とおっしゃいました。「頑張ってね!」と私の手を握って励まして下さいました。そこで別れて薬局へ行くと又出会って1日に4回も。6年前の入院の時「○○さんに会ったらこれをあげて下さい」と預かった物今だ渡せないのに…。1日に4回も会えるなんて御縁を感じました。とても重い病気の治療中の方とは思えない。お話は楽しくて内容はまるで御法話を聞いているようで私も元気をいただきました。とにかく体は動かすようにして地下鉄のホームでも待ち時間は端から端まで歩いているとおっしゃる。そこは私と同じホームを檻の中の熊のように行ったり来たり。『又会えますように…○○さんの新薬が効いていますように』微力ながらお祈りさせていただいております。
南無阿弥陀仏。

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