光明の生活を伝えつなごう

中部支部だより

中部支部 平成29年6月

西蓮寺例会

内藤規利子

西空は真青、暖かく最高のおまいり日和でした。ちょっと遅かった枝垂桜、残念! 赤のハナミズキが咲き、いろんな椿も。幾鉢もの君子蘭の蕾がいっぱい。名も知らない小さな花々がとてもかわいく咲いていました。書院には木蓮、フリージア、グロリオサが活けられていて木蓮って活花になるんだ! 初めて知りました。4月23日大田敬光上人様御指導で例会が開かれました。御法話の一部です。
礼拝儀、長いお念仏の後に藤堂俊章上人様が編集された弁栄聖者のお慈悲の便りを私からお願いして訳しながらお読み下さいました。

人生航路

人生をひとつの海原、船に乗っているようなものにたとえて、人生航路の大きな助けとなるものは人間以上の偉大なるものの力による外なし。その偉大なる力なるものは吾が仏教にいうところの本当の神様、宇宙唯一の尊きもの阿弥陀如来にまします。阿弥陀如来は宇宙の大きな命なり、世の光明である。この光明によりて自己の心を霊性化するにあらざれば、人生の真の幸福は得られるはずがない。人の苦しみを感ずるも楽を感ずるも帰する処はその人々の精神にあり。他人より観れば彼はいかに苦しかろうと思ってもその人自身が幸せだと思ったらどんなことがあってもその中で幸せだと思う。逆にその人の心が貧しいものであったら何を見ても腹が立ったり不十分な気持ちで面白くないなと沈んだ気持ちになる。人は一人一人の精神にあり。他人から見たらいかに苦しからんと思ってもその人は満足に平和に暮らすものあり。又他人にみなす処にはいかに幸福であると思ってもその人自身には自己の心より悩みに悩む子を生んでしまう。憂いには憂いの友を集めて我胸には安からず日を送る人がある。而していかに悩み多き心にある人も自分の心を力としてはとても平和でいることは能わない。自分の力だけで何とかと思ってもある程度までいってもそれ以上にはなっていかない。そこでどうしたらいいか大いなる力をお持ちの阿弥陀如来様に全部お任せする。全部おかえしして如来様の光明によりて自己の精神が霊性化されて、ここに至りて初めて真の平和、真の歓喜が得られるでしょう。

奥様のオルガンで「歓喜光」「仏はいつも柔らかに」を皆でうたいました。

ここからは内藤のことです。

3月の定期診察でレントゲンを見て「これでまだ癌はあるのですか?」と伺ったほどだった肺「4月にCTを撮りましょう」とのことで撮ったCT。結果は…癌が大きくなっているという。えっ! 何これ? 私が見てもはっきり分かる。どうして? 一ヶ月前はあんなにきれいだったのに…。薬が効かなくなったとのこと。「いい薬ができたんですよそれが使えるか肺から生検を採って調べてみましょう」前の時と同じ生検だけれどまだ癌が3・4㎝なのでそこから採り出すのはリスクも高くなるとのこと。「それってどうしても採らなければいけないんですよね」「そうです」即覚悟を決めて二泊の検査入院となりました。発病の時の生検よりもっと大きな不安を抱えての生検でした。「咳がとても出るんですけど…」。「気をつけてやりますから…」でもなぁ出だすと凄いんだから…。大丈夫かなぁ…。「息を吸って吐いて止めて、楽にして下さい」を4回までは無事すんで最後「何かあったら動かずに口で言って下さい。」と言われている。「吸って吐いて止めて楽にして下さい」までが長い。ウーウーと言葉にならない。咳いたら肺に刺さっている針がどうなるのか死ぬほど我慢してとうとう少し吸ってしまったけれど「いい細胞が採れましたよ」と。よかったです。その後咳が出るわ出るわ先生が「本当に沢山出るんですね」とおっしゃいました。大事な時に出なくてよかったです。お守りがあったと思います。何のトラブルも起こらず無事退院の運びとなりました。近々できた友人が「お手伝いしようと思って…」と来て下さいました。「こんな婆ちゃんが高い医療費使わしてもらっているのが申し訳ない…」と言うと「そんなこと言わないで下さい全力で支えますから…」なんて言って下さって嬉しかったです。私が「病気ばかりしているのにちっとも悟れない」と言っていると「今人生勉強する時じゃないですかって思うんですよ」とおっしゃって…。そこで部屋を後にして一時間ほどいろいろお話しました。とても心が通じる方だな~と思い癒やされました。初対面の時から何とも温かい方でした。こんな方とお念仏の話ができたらいいなぁと思っています。さてと今の私、お任せしてお念仏と思えども私がいなくなった後のお父さん(主人)の心配、自分のやり残していることの不安でがんじがらめ…。情けない自分。だめだだめだお任せお任せと思いつつ今までにない試練にまいっています。不覚にもとんでもないことをボヤいた私に高一になった孫娘が「治るって信じて、頑張らなければ…」と即励ましてくれ癒やされました。お念仏をお称えして頑張りたいと思います。

南無阿弥陀佛

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