光明の生活を伝えつなごう

子供と一緒に学びましょう

子どもと一緒に学びましょう No.16 仏さまに触れた人たち

うれしくて、うれしくて、なみだがとまりませんでした。
これはある人の喜びの声。
お念仏を毎日まじめにお称えしている人は
みんな同じような体験を実はしているんだな。
でも、この喜びをあまり人に言いふらしたりはしません。
仏さまと私だけの大切なつながりだから。
それでも信頼できるお坊さんにだけはこの喜びを
お話してもいいことになっています。

その「涙のお話」を一つ紹介するね。
多恵子さんという女性、ご主人は学者で深夜まで勉強をし、それが終わるとお酒をのみます。その用意を毎日夜2時頃からしないといけません。
眠いのにおつきあいをしないといけないし、お酒くさい。やれやれ、眠ったとおもったら大きないびき。そしてひとり後片付けをしないといけない。多恵子さんは台所で片付けをしていると、腹が立ってきてしかたがありません。我慢できず、お銚子をたたきつけました。一瞬スカーッとするのですが、割れたお銚子を片付けることになるので「バカなことをしたなー」と反省します。しかし、その反省も忘れて、翌日もそしてまた翌々日もお銚子をたたき割って、毎日反省の日々でした。そんな生活ですから、多恵子さん、自分の心が乱れてどうしようもなく、本当に胸が痛くなるほど苦しんでいました。

そんなある時、ご縁がありお念仏を称えるようになりました。
心が苦しいからお坊さんのお話を熱心に聞き、
たくさんお念仏を称えました。
そうすると、乱れた心がだんだんとおさまって、
お銚子を割ることを止められるようになりました。
でも我慢しているだけで腹は立ちます。
ところが多恵子さんの心の中から腹立ちの心が
突然ぷっつりとなくなってしまいました。
ある日のこと、お念仏を称えながら漬け物をきざんでいました。
突然、おごそかでやさしい声で
「もう腹は立たないぞ、もう腹は立たないぞ」とささやくのが聞こえました。
その声は仏さまの声だと直感し、
「ありがとうございます。南無阿弥陀仏・・・」
そのとき、涙があふれるように流れ、しばらくの間、
台所にうずくまったきり動けませんでした。

それ以来おかしいように腹が立たなくなり、
主人にも感謝の気持ちで接するようになりました。
主人も「ずいぶん変わったな」と言ってくれました。
多恵子さんの二人の娘が、何とかして怒らせようといろいろしかけてきます。ですがまったく腹が立つことはなく、自分でもよくもこんなに変わったものだと、仏さまに感謝せずにはおれません。

それ以来、多恵子さんは一人でも多くの人にこのお念仏の喜びを伝えようとがんばっております。
このように、その人の悩み苦しみの声に、仏さまは応えてくれますよ。
仏さまに触れていない人には、とても信じられないような話しですが
これが本当なんだな。

『礼拝儀』「無称光」 神秘の霊感妙にして(不思議な仏さまの声が聞こえてきて)
聖き心によみがえる(悪い心がなくなって、聖なる心に変わりますよ)

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