光明の生活を伝えつなごう

近畿支部だより

近畿支部 平成18年5月

神戸光明会3月例会

関口 高

◇日時 3月6日(月)
◇場所 神戸中央区・東極楽寺
◇出席者 9名
◇講師 岩崎念唯上人(宮崎市・自然寺住職・49歳=九州光明会からの交換講師)

一、あさの礼拝、念仏三昧

維那は植西正裕氏。

二、法話

講題「あたりまえ。二度とない人生だから。おかげさまで。仏縁」

ベストセラーになった故・井村和清医師「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」(講談社・祥伝社黄金文庫発行)の詩「あたりまえ」を岩崎上人のリードで、一同感激をもって唱和しました。

あたりまえ

詩:井村和清

あたりまえ
こんなすばらしいことを、
みんななぜよろこばないのでしょう
あたりまえであることを
お父さんがいる
お母さんがいる
手が二本あって、足が二本ある
行きたいところへ自分で歩いてゆける
手をのばせばなんでもとれる
音がきこえて声がでる
こんなしあわせはあるでしょうか
しかし、だれもそれをよろこばない
あたりまえだと、笑ってすます
食事が食べられる
夜になるとちゃんと眠れ、
そしてまた朝がくる
空気をむねいっぱいにすえる
笑える、泣ける、叫ぶこともできる
走りまわれる
みんなあたりまえのこと
こんなすばらしいことを、
みんな決してよろこばない
そのありがたさを知っているのは、
それを失くした人たちだけ
なぜでしょう
あたりまえ

井村医師は、重いガンのため右足を切断、全身に浸潤して、昭和54年、33歳の若さで逝去。亡くなる20日前に、夫人の胎内にあるお子さんへ語りかけの詩を作られ、全国に感動を呼びました。またこの本は、山崎弁栄聖者にも触れられております。

次に、坂村真民作「二度とない人生だから」、作者不詳「おかげさまで」、「仏様の言葉(丁度よい)」の三詩を一同唱和しました。

岩崎上人は、体験談を交えながら数多くの具体例を挙げて、ほとばしるような熱烈さで、説明をされました。そして、仏縁によって、お念仏を楽しむ今日のご自分を感謝すると結ばれました。有難いことであります。

三、聖歌斉唱 「弁栄聖者御降誕歌(夏山敬讃)」「のりのいと」の2曲(オルガン伴奏・鈴木美津子様)

四、次回の6月例会(京都・江島秀法上人講師)での再会を楽しみに一同元気に散会しました。

付記岩崎上人は在家出身。熊本工業大学を卒業されたあと教員生活、縁あって仏教大学に学び僧侶になられた方です。光明修養会とのご縁は、念仏三昧を修行できるお寺を求めて巡ったところ別府上人の法然寺(広島県)や菅野上人の善光寺(大分)など当会に関係の深いお寺が多く、大本山善導寺・藤堂俊章上人をはじめ各上人方の指導にあずかり、45歳の時、宮崎市・自然寺を開山、住職になられました。閉会後、タイ式マッサージと足心道を会員に教えて頂きました。

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