光明の生活を伝えつなごう

近畿支部だより

近畿支部 平成18年6月

4月別時念仏会

関口 高

4月22日(月)、龍岸寺(住職・江島孝導上人、京都市下京区塩小路通大宮東入八条坊門町 先代住職は故佐々木為興上人)で。
講師は工藤真徹上人(福岡市油山の如来光明園、81歳) 出席者25名。

一、あさの礼拝、念仏三昧

維那は亀山政臣師(京都・専称寺内)

二、ご法話

講題「一生けんめい、臨終までお念仏をして、お浄土へ参りましょう」

弁栄聖者が田中木叉上人に下された年頭法語を朗読。

今宵は大晦日の夜である。世人多くは債鬼のおそろしさを遁るるに苦しみて居り、道士は無始以来の債を除いて、久遠劫来の親に逢いたさに泣いている。道士よ、無始曠劫の迷いじまいの今夜は大晦日にして、明くれば無量光にして無量寿なる元旦に候えば、萬歳を以て未だ足れりとせず。無量寿の聖名を称えて道士の聖なる元旦を祝し上げ候

末永時寛君ご来迎の見聞を紹介

小学校5年生だった末永君は、白血病で昭和38年に亡くなった。工藤上人は三回忌に招かれて、両親から臨終に際してのご来迎の様子を詳しく承った。

岡崎市明大寺町の念仏信者・永井辰次郎氏(大正15年没)の浄土観見紀。資料を配付して説明された。

故中川察道上人は「若い僧侶は毎日5時間の念仏を、若い在家は3時間の念仏を励行して欲しい」と申された。

お慈悲のたより下巻・第三十一「称名を忘れたまいそ」を全員で朗読

幸いに弥陀超世の本願にあいたてまつり、かの本願を一重に信じて名号だにとなえなば、このいのち尽きぬる日には、直ちに七宝荘厳の浄土に往生することの幸福を得ることをおもえば、余の夢のよのことは何事か心にかけるほどのものかあらん。まづはお称名のみなわすれたまいそ。なむあみだ仏

最後に「どうか皆様!一生けんめいお念仏をして、生きたまま法眼開けて、お浄土へ還元くださいますよう」と結ばれた。

三、聖歌

心田田植歌 (田中木叉上人作詞)、如来讃。(伴奏は鈴木美津子様)

四、ご回向

導師は亀山政臣師

五、閉会あいさつ(近畿支部長・江島秀法上人)

講師工藤上人と参加会員に感謝の言葉、行事予定を話された。「法のつどい」後の行事は、7月・京都古知谷別時、10月・近畿教学布教研修会、12月・聖者ご祥当別時、2月・聖者ご生誕別時。そのつどご案内を差し上げます。

六、付記 講師・工藤真徹上人のご経歴

大正14年に大分県の在家に出生、15歳で国鉄に入り43歳退職。出家の念強く38歳で得度、律師養成受講、知恩院で加行、その間、田中木叉上人の指導を受けられた。昭和60年から14年間、大阪中央光明会主催の高野山別時の維那(当時の講師は故佐々木隆将上人)、平成12年から講師を勤めておられる。木叉上人と隆将上人に、とくに薫陶を受けられた。

私見(関口)

光明会(光明修養会)は、発足以来、僧侶と在家の方々とが相互補完して、弁栄聖者の光明主義(教理)を実践して参りました。弁栄聖者御法語(宗祖入神のところ)にも「自性は十万法界を包めども、中心に厳臨したまう霊的人格の威神と慈愛を仰ぐもあり、真空に偏せず、妙有に執せず、中道にありて円かに照す智慧の光と慈愛の熱とありて、真善微妙の霊天地に神を栖し遊ばすは、これ大乗仏陀釈迦の三昧、また我が宗祖の入神のところなりとす。翼くば識神を浄域に遊ばしむることを期せる」とあります。このお言葉を大切にいたしたいと思っております。

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