光明の生活を伝えつなごう

近畿支部だより

近畿支部 平成19年8月

神戸光明会6月例会

関口 高

◇日時 6月2日(土)
◇場所 東極楽寺
◇講師 江島秀法上人(京都市・常楽寺住職、光明修養会近畿支部長)
◇出席者 11名

一、あさの礼拝・念仏三昧

維那・植西正裕氏

二、法話

講題「称名念仏によって如来との親縁で衆生は更生する」

  1. 三縁 如来より衆生に対する光は「三縁」。即ち恩寵(光明)を被る人の信仰に三心があり、如来の智慧と慈悲と威力とが、衆生の三心の関係に「三縁」となる。近縁・親縁・増上縁である。
  2. 親縁 親縁とは、如来と親子の間の如き愛である。弁栄聖者は「親縁とは、如来の無限なる慈愛より衆生の感情等の内容に加被し給う努力にして、人の方よりは如来を深く愛楽し奉る信念に相応し融合する本質なり。如来は大慈悲の親縁を以て衆生に加え給い、人は愛楽を以て之を念持し、衆生仏を憶念すれば仏も亦衆生を憶念し給う。如来を愛し上げれば、如来も衆生を愛寵し給う。相愛親和の相互する所に、不可思議的神秘の融合を感ず。」(光明の生活9頁)
  3. 弁栄聖者より大谷仙界上人に賜りし御慈悲のたより。「すべてを大ミオヤに御任せ申し上げて、常に大ミオヤを念じ、大ミオヤはいつも離れず、あなたの真正面に在して、慈悲の面をむけて母の子をおもうごとくまします。あなたは其のみをおもうて専らにしてまた専らなる時は、だんだんと心が統一できて、あなたの心は、みだの御慈悲の面にうつり、御慈悲の面はあなたの心にうつり、而するとそれがだんだん深く入るに随いて、あなたのこころはなくなりて、唯のこる処は、御慈悲の如来さまばかりと成り候。」(如来光明礼拝儀の巻末95頁)
  4. 私ども衆生は仏心(霊性)を持っているが、三悪煩悩に悩まされている。南無阿弥陀仏と称名することによって、如来の光明により三悪煩悩が薄らぎ、消えて、人間らしいほんとうの生活に生まれ変わる。更生されるのである。
  5. 法然上人は「偏依善導」として善導大師を称名念仏による三昧発得者として崇敬された。
    龍樹(インド)→世親(インド)→善導(中国・観無量寿経疏)→法然上人→弁栄上人。
  6. インドネシアの地震 8万人の行方不明・死者を出した。ある部落で、1万8千人の死者を埋めた墓地に、インドネシア語で書かれたイスラム教のコーランの板票が建てられてあった由。和訳すれば「命あるすべてのものたちよ、我らはお前たちを試している。善いこと、悪いことによって。これは試練なのだ。そしてお前たちは我らのもとに帰るのだ。」このコーランは、現地の人々に見てもらうために建てられたものである。私ども衆生は、ミオヤ様より頂いた生命がいずれ終了する時、善事・悪事ともミオヤ様に受け入れて頂くのである。人生は試練の連続である。何を見ても、ナムアミダブツで分かるようになる。ナムアミダブツのフィルターを通して見る出会いが大切である。⑦ 法蔵菩薩 アミダ様は無始以来の存在である。法蔵菩薩が四十八願を立て兆載永劫の修行を成し遂げてアミダ仏となられたという神話的説明は、ともすれば、それ以後如来が現れた有始以来の存在であると誤解されやすいので、注意してほしい。

三、聖歌

田中木叉上人作詞「心田田植歌 光のくらし」(伴奏は鈴木美津子様)

四、その他

この日、新しい2名の方が参加して下さいました。

柴様=4月に関東から高槻市に転居されました。父君は弁栄聖者のご門弟です。田中木叉上人著の「日本の光(弁栄上人伝)」467頁に「第一回唐沢山別時念仏会で、前から寺に止宿して勉強していた高橋氏、柴氏らもこの勝縁に会って信心喚起し、その後ずっと勇猛に念仏するようになった」とあります。

組口様=神戸市在住の方。本年のインド仏跡参拝団に参加されて、江島秀法上人と結縁されました。

今後の近畿支部の行事(7月の古知谷別時、10月の教学布教研修会、12月の聖者御祥当別時、2月の聖者御降誕別時)と、神戸光明会秋の例会(八木季生上人をお迎えする)の予定報告をした後、江島上人へ感謝のお十念を斉称して一同元気に散会いたしました。

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