光明の生活を伝えつなごう

近畿支部だより

近畿支部 平成21年5月

神戸光明会3月例会

植西 正裕

3月11日(水)午前10時から午後3時まで
神戸・東極楽寺にて開催。
講師は岩沼光裕上人(山口県・秀厳寺副住職)
参加者は10名。

一・行事の概要

午前の部はあさの礼拝・念仏三昧・法話①、午後の部は法話②、念仏三昧、聖歌(伴奏:鈴木美津子さん)

二・ご法話

午前の部は山口県の一部地方における浄土宗寺院や檀家における風習についてイントロとして紹介があった。続いて、回向とお供えの基本的な話として、仏壇に対する最高のお供えは念仏(心のお供え)であること、また信仰(念仏)は人生を乗り越える杖・支えであること。

お供えの基本形は三具足で灯明・香炉・花であるが、これは仏法僧に対応しており、仏→明るい→灯明、法→正しく→香炉、僧→仲良く→花、で「明るく、正しく、仲良く」ありたいという願いを表すものであること。

このあとお上人ご自身の体験談ということでお念仏が本当に有難いと受け取れるようになり、さらに伝道したいと思うようになった経緯などのお話があった。

午後の部は脳の老化に関するお話。最近では高齢者だけでなく若い人も含めて「脳の老化」と思われる現象が多く聞かれるようになってきている。その特徴は「人の名前が覚えられない」、「漢字は読めるが書けない」、「忘れ物が多くなる」などである。その原因についてはいろいろ考えられるが、ストレスの多い社会であること、情報量が膨大になってきていること、視聴覚かた入る知識量が増える反面、体で覚える事柄が少なくなってきている、などなどが指摘されている。

脳の老化を防ぐ心得としても「カキクケコ」の紹介があった。

(カ)感動=イメージし、感動するものを見つける
(キ)興味=何事にも興味を持つように心掛ける
(ク)工夫=生活上の色々な事柄に工夫をこらすこと
(ケ)健康=体も大切だが特に心の健康を保つこと
(コ)恋=阿弥陀様に恋をすること

このあと放送作家・西村滋氏の話を通じて往生・復活に至るお話があった。

三・所感

当会も高齢化が進み参加者の数も次第に少なくなってきているが、今回は岩沼上人の活気あふれるお話で活力を注入していただいた感がある。筆者個人としては普段求道をより難しくしているきらいがあるが、今回のお話を聞いて、より生活の近いところで阿弥陀様との接点を見つけることの大切さということに気付かされたように感じた。

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