神戸光明会例会報告
植西 正裕
4月の例会(記録として記載)
4月17日(土)、午前10時から午後3時まで。
場所は東極楽寺(神戸市中央区)。
講師は亀山政臣上人(京都市・専称寺住職)。
参加者は10名。
法話の要旨
当日は筆者の個人的な事情で参加できなかったので、配布された前刷り資料より紹介する。テーマは「他佛を念じて自佛を作る」。弁栄聖者の著書「御慈悲のたより」「宗祖の皮髄」「如来光明礼拝儀」等から主題に関係の深い部分を抽出してその意味を説かれたようである。
6月の例会
6月18日(金)、午前10時から午後3時まで。
場所は東極楽寺(神戸市中央区)。
講師は江島秀法上人(城陽市・常楽寺住職)。
参加者は10名。
次第:あさの礼拝、法話1、念仏、法話2、聖歌(伴奏は鈴木美津子さん)。
法話の要旨
(午前の部)
弁栄聖者・田中木叉上人・鎮西上人・さらには徳本行者・法然上人・善導大師などのいろいろな話を紹介・説明された。要は念仏を称えることの大切さ、とくに念仏に味わいを感じるようになるまでの、峠を越すまでの努力の大切さを説かれたようである。
(午後の部)
善導大師の説かれた三縁のうち、とくに親縁について、弥陀と衆生の関係性の説明があり、つづいて三相五徳のとくに三相の説明があったが、これも縁起を説明するために引用されたと思われる。このあとの話は、主旨的には午前中の話の後半と同じで、田中木叉上人・法然上人などのお言葉を引用して、唯々念仏すれば心に三心が宿るようになること、そしてお念仏により生かされた命をまっとうして行くことの大切さを説かれた。
所感など
筆者が神戸光明会に参加させてもらうようになって約10年になるが、会員の入れ替わりが少なく毎年少しずつ参加者が減っていく傾向にあるのは寂しい限りである。また以前にも記したことがあるが、法話の内容も変化してきており、昔は情熱的に説かれた修行の方法・心の置き方などの話はすっかり少なくなってしまった。広い意味では世の中の移り変わりによるところが大きいと思うが、このままでは光明摂化主義というすばらしい教えが実践レベルで後生に伝わるのか、無力感とともに憂う次第である。