光明の生活を伝えつなごう

近畿支部だより

近畿支部 平成28年10月

平成28年度近畿支部夏期別時会

佐野 成昭

 近畿支部主催の夏期別時念仏会が、7月22日(金)1時半から25日(月)午前9時半まで、3泊4日の日程で行われました。会場は法然上人ご誕生の聖地、岡山県久米南町の誕生寺です。平均気温27度程、低目でほとんど冷房不要でした。ご住職と奥様と共に暖かく迎えて下さいました。広い境内の中の大庭前の奥まった静かな部屋は、お念仏には良い環境でした。古田幸隆師の「木魚を揃えて下さい」という声も聞かれず、総勢10名と少数精鋭でお念仏が出来たように思えました。

時間割

 午後の念仏の間に3時より川本剛空上人のご法話(後述)を2時間拝聴しました。5時半より夕食と入浴、8時より念仏、9時半就寝。
2日目は5時起床、5時半よりお念仏、7時半より本殿参拝。お勤めの後、ご住職より誕生寺の由来についてお話を伺い、法然上人像(にっこりして見られた)と対面拝観させて頂きました。8時朝食後9時から朝の礼拝とお念仏。昼食の後、1時から休憩を挟んで5時半迄お念仏。夕食入浴の後、7時から9時迄夕の礼拝とお念仏。9時就寝。
 3日目と4日目の起床は4時半。それに従って朝のお念仏の時間は長くなりました。最終日は、朝のお念仏の後、ご回向、閉会式。本殿参拝後、清掃。8時朝食と茶話会でした。

感想

 今回中年男性2名が初参加され、お念仏し易かったと喜んでいました。古田上人は日常より体が休められたようでした。古田上人の熟練の大木は、きっちり安定していてお念仏し易いこと、別時の会場が良いこと、参加者全員がお念仏に長年慣れまじめな人が多いのでお念仏し易かったと思われます。
 今年も予定通り無事御別時を達成出来、如来様、誕生寺様、古田上人と参加者に感謝したいと思いました。

川本剛空上人ご法話

 この春近畿支部主催の教学兼生誕のご法話に続いて、今回は「難思光・無称光・超日月光仏」につき川本剛空上人のご法話を頂きました。概要は、筆者が次のように理解しました。尚、多くの専門用語が出て来ますが、その直接の意味と定義の説明は、ほとんどありませんでしたので多少筆者が〈〉で補いました。

 河波定昌上首が亡くなれて光明会には指導者がいなくなってしまった。指導者というのは、別府信空上人のように「今のあなたの状態はこうでやがてこうなる。だからこうしなさい」と指導する人のことです。
 本年法の集い講師、滝川秀行師が話された安岡正篤および「だるま絵」で有名な松井拳堂は、単なる人格者、聖賢の人、世間の達人と言われる人であり、覚りの〈仏〉道の人とは異なる。
 光化、僧読みでは、「こうけ」となるがどちらにするべきか決めるべきであるが、その「光化の心相」〈光明化していく心のすがた〉である「清浄光~不断光」は、宗教心理、「難思光~超日月光」が宗教倫理と予想される。河波上人は、「見仏」をよく言った。山本空外上人は、それを言わずに「命にふれる」と言った。

 「難思光仏」……弁栄上人は、超日月光仏まで小乗仏教であると思われていた。三十七道品〈信仰の心の深まりを37項目にした道程〉によって説かれている。

一~四項 四念処は左記である。
①身念処は、清浄光にあたる。
②受念処は、歓喜光にあたる。
③心念処は、不断光にあたる。
④法念処は、智慧光にあたる。

五~八項 四神足〈信仰を促進させる足〉には、①欲神足・②欣神足・③心神足・④慧神足がある。これらで功慧〈行による力〉がつく、これがないと出来心が起こる。だから念仏を止めると煩悩が起きるので危ない。家だけで念仏するのでなく、外で、別時会で念仏すると功慧が付く。

九~十二項 四正勤〈悪を廃し善を修めること〉、四修に同じ?で次の4項目がある。
①恭敬修・②無余修・③無間修・④長時修:死の直前迄修することは浄土宗が重きを置く。出来なかった人はどうなるかの問題がある。そういう人は念仏行者に枕経をしてもらえばその分浄土に近づく。藤本浄本上人は恭敬修が一番重要と述べている。
 河波上人は以上迄を不断光とし、次の五根・五力を難思光としている。

十三~十七項 五根には①信根・②精進根・③念根・④定根・⑤慧根がある。

十八~二十二項 五力には、①信力・②精進力・③念力・④定力・⑤慧力がある。
唯単に意志が強いから念仏出来るのではなく、五根・五力による。
 ここまで来ると喚起位=信仰が呼び起こされる位に成る。河波上人は、念仏すると空が開かれ空が展開すると言う(現象学)。空外上人は、空が外にあらわれると言う。

「無称光」
 ここは、信心が開かれて七つの覚りが起こる開発の位。仏縁が縁付いて行くことである。この内容は小乗仏教ではなく、大乗仏教である。ギリシャ哲学が無ければ、大乗仏教は起こらなかったと空外上人が初めて語った。なぜなら、当時インドは仏足石を拝み、ギリシャの神のように人の姿を拝むことが後で導入されたから。

二十三~二十九項 七覚支には、①択法覚支・②精進覚支・③喜覚支・④軽安覚支・⑤定覚支・⑥捨覚支・⑦念覚支がある。
 択法とは法を選ぶこと=選択のこと。捨覚支とは、放下。真の自由になる。

「超日月光仏」
 これは仏の聖意を体〈行動〉で現す体現位である。聖意とは神聖と正義と恩寵であり、これらを現す。同時に次を実行する。

三十~三十七項 八聖道には、①正見・②正思惟・③正語・④正業・⑤正命・⑥正精進・⑦正念・⑧正定。
 ①の正見は、正しい見解で、それが得られれば後はついてくる。難病になっても如何なる困難になってもお慈悲と受け止められる。神聖と正義と恩寵で護ってくださる。
 以上の三十七道品は、個々言ったり来たりして螺旋に円環すると思います。

以上

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