光明の生活を伝えつなごう

他場所だより

第43回 法のつどい

5月20日(土)~21日(日)「第43回法のつどい」が、京都市大本山百萬遍知恩寺にて総勢約五十名余の参加を得て開催されました。

 例年になく2日間気温が高く快晴で、近畿地区より13名、関東が17名(内9名は光明学園の先生)、九州8名、中部10名、中国四国2名が出席しました。例年70名程でしたが今年は20名程申し込みが減りました。他に光のコンサートのみの参加者が少しいました。若く元気のよい光明学園模原高等学校の先生9名が参加され、お掃除などお手伝い下さり有難いことでした。女子の先生で卵かけご飯を3杯も食べておられたことは、私にとっては、驚きでした。今回より、事務受付が、矢野上人グループに変わりました。また、前回迄の鶴山恒教師は、司会として参加しました。

 今回も、イスラム教に造詣が深くキリスト教の宗教家でありマスコミで様々な文学の著名な批評家である若松英輔先生が大変お忙しい中、土曜日の午後4時より時間を割いて5時迄ご講演下さったことは、有難いことでした。弁栄上人著作の『人生の帰趣』を岩波文庫の文庫本採用決定にご尽力下さり、目下現代文に編集中とのことで今年か来年出版されるだろうとのことです。先生は我々よりもむしろ、山崎弁栄聖者の光明主義信仰を感覚的に深く理解されている所があると思われます。他宗教から見るとその素晴らしさがよく見えるのでしょう。また、今回初めて法のつどいに登場された佛教大学研究員の近藤伸介先生の先生なりの視野での講話がありました。それらの内容については、次回まとめて報告させて頂きます。また、今回は、弁栄聖者百回忌用に聖歌「聖きみくに」と「のりのいと」の三部合唱の楽譜が完成しましたので、聖歌の時間と夕食の時間に寺西佐世師の三部合奏グループ3人が高音・中音・低音で美しく歌って下さいました。

 プログラムは12時受付、12時半大殿参拝、13時今年は、司会の開会宣言が無く30分遅れで知恩寺執事長・長谷雄良裕上人からご挨拶があり、次に金田隆栄理事長上人の挨拶で開会式が始まりました。聖歌「月かげ」斉唱後、亀山政臣師維那大木でお念仏一会が始まりました。14時より15時まで知恩寺台下のご垂示 (法話)がご都合で翌朝に変更になり、関東の山本サチ子様の講話がありました。小憩・ご回向・念仏後16時より若松英輔先生の法話、17時昏暮の礼拝。17時半より食堂に移り、京弁当を頂きました。その時「のりのいと」・「私を泣かせて下さい」・「ふるさと」の三部合唱を聴かせて頂きましたが、天井も抜けるかの様な見事な演奏で大きな拍手を頂きました。18時半より百回忌に向けての心の光コンサートが19時半迄あり、30分念仏後20時から入浴、21時就寝でした。

 翌日5時起床5時半大殿で念仏勤行、退堂後百万遍知恩寺福原台下よりご垂示(法話)がありました。7時40分朝食。その後、清掃と休憩。8時40分朝の礼拝・念仏。聖歌「清浄光」斉唱後、9時40分近藤伸介師講話、小憩後、11時聖歌「念仏七覚支」斉唱後念仏。12時昼食、12時50分念仏・回向、13時20分聖歌「如来讃」斉唱後、藤本上人の法話。15時大方丈前で記念写真撮影後、閉会式では、執事長上人と理事長のご挨拶があり、聖歌「のりのいと」を斉唱し別れを惜しみました。整理整頓し15時半解散しました。

心の光コンサート

 日本音楽の源流中世ペルシャ文化圏で生まれた三味線のルーツであるアフガン・ルバーブという楽器演奏と演奏者若林忠宏師の歌とトークを味わいました。ルバーブは、インドのシタールを複雑にしたような音と楽器で三種の音階で調弦されていて奥深い音がしていました。トークは、大変興味深く、ついのめり込んでしまうようなものでした。「楽器の内部の部品は、どこの冷蔵庫にもあるもので作られていますが、何でしょうか?」とクイズが出されました。2人目の参加者が「卵」と回答をして当りました。音の乱反射が適するとのことでした。複雑なリズムで何処となく哀愁もある音楽でした。
 最後は、矢野司空尺八演奏家とのジョイントコンサートです。来年は日本の伝統楽器を予定するとのことでした。通院中のお忙しい中、来て頂き、勿体ないことです。終了後は、病院へ行かれたとのことでした。

 光明学園の先生より感想文を頂きました。

「法のつどい」に参加して

伊藤 隼一

 はじめに、今回、会場を提供して頂いた百萬遍知恩寺の皆様方、「法のつどい」を主催して頂いた光明会の皆様方、講話をして頂いた先生方に感謝申し上げます。
 私は、今年4月より光明学園相模原高校の教員として勤務をしております。これまで宗教が関わる場面としては、冠婚葬祭程度しかなかった私にとって、宗教教育を取り入れる学校に赴任したことは、大きな転機でした。ただ宗教教育に携わる者になったにも関わらず、「宗教」における知識や理解は学校での研修によるものでまだまだ浅いものでした。
 今回の「法のつどい」では、私に欠けているその部分を埋めることのできる内容でした。多くの先生方より「宗教とは何か」、「霊育とは何か」、「弁栄聖者の教えとは何か」など多くの講話を頂きました。
 今後は、「法のつどい」で学んだことを生かし、光明学園の教員として、生徒たちに寄り添い、弁栄聖者の教えである「霊育」を実践してゆこうと思います。

第43回『法のつどい』に参加して

田崎 美波

 平成29年5月20日・21日の2日間、大本山百萬遍知恩寺にお世話になり法のつどいに参加しました。今年度本校からは8名が、全体で50名ほど参加者がございました。
 学校でも月に1度一般修養会が開かれ、色々な方々の法話を聞き念仏を称えてきましたが、実際にお寺に行き参加者や様々な分野の方々から仏教についてお話をしていただき、今まで以上に考えさせられるものがありました。宗教とは何か、なぜ念仏を称えるのか、霊育とは、山崎弁栄聖者についてなど、何となく理解していたことを知ることができました。特に2日目の近藤伸介氏の講話では、1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件と霊性を合わせた内容で、「人を殺せば自分の霊性を殺すことになる」というところが印象的でした。
 光明学園で働くまでは仏教について深く考えることはありませんでした。今回の研修で感じたことをどう子ども達に伝えていけるか、生かされている、与えられていることを大切にし、今後につなげていこうと思いました。

ひかり誌No

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