10月巡伝報告
粕屋地区 西 徹空
13日 西林寺 70名
14日 珠林寺 90名(二席)
西林寺、珠林寺の巡伝は何年ぶりだろうかと過去を振り返っていると、三十数年前、私が始めて巡伝に出していただいたのが粕屋地区であったことを思い出した。遠い昔のことが何かにつけてふと思いだされるのは、やはり年齢の所為である。
西林寺の先代橋爪勇哲上人は初めて法話というものをした私に、「よくできました」と優しく懇切な労りの言葉をかけて大変に励まして下さったのであった。本当に勿体ない思い出である。
珠林寺の先代加藤賢道上人のことは、ある冬の寒い日に何かの用件私が訪ねた折に、深々と冷え込む本堂に一人、静かに念仏されていた姿が忘れられない。悠揚迫らぬ最晩年のお姿を有難く思い出す。
かかる御先代から今日まで受け継がれた教化の賜物であろう、両会所ともたくさんの の熱気に溢れていました。
福岡地区 柏原 寿美
15日 福岡光明会 9名
16日 正法寺 休会
南無阿弥陀仏元祖法然上人八百年の大遠忌が来春早々となりました。法然上人は偏依善導と大師の『観経琉』にいただかれて南無阿弥陀仏と口称念仏申すことで浄土に往生出来る易行の途、浄土宗をお開きになりました。
時は下って弁栄聖者も亦、法然偏依と元祖様にご帰依になり南無阿弥陀仏と念仏三昧の中に「見仏」と現世往生、往生極楽と念仏による「更正」光明主義の途を説いておみちびき下さいました。
昨年は弁栄聖者九十回忌法要が盛大に行われその勝縁に会う事が出来、観劇の至りです。来春の元祖様八百年忌大遠忌法要にも亦、是非共ご縁にお会いしたい気持ち一杯の今日この頃です。
合掌
今回は元祖様、思慕報恩謝徳の意を込めて元祖御法語の「一紙小消息」をお取次ぎさせていただきました。
御法語の文章は短文ですがすばらしいまとまりの中にその内容は意味広大深重で短時間ではなかなかお取次ぎできませんが、この文に触れるだけで有難いです。
先ず皆んなで文章を拝読「文意を理解」して頂く中で「往生の機」と「遮疑」のお取次で時間がなくなりましたので、残念乍ら又のご縁を願って終わりました。
ご参加人数は少人数でしたが同行のかたがたの集いで、ご熱心に聴聞下さいました。下司様には会所をご提供下さり種々のおもてなし有難く感謝申し上げます。
大分地区 岩沼 光裕
4日 善光寺 25人
5日 長昌寺 休会
5日 迎接寺 22名
6日 蓮華寺 34名
今回久しぶりの大分地区でありました。巡伝経験の中で一番多くお世話になっているのが大分地区です。
善光寺様は、この二十年諸堂を修理してこられました。今月10日の鐘楼堂等の落慶法要を前に忙しそうにしておられましたが、いつもの方々が熱心に聴聞して下さいました。
話の内容は、お供えについてであります。三具足と三宝について話しました。三宝の心が三具足にありという話であります。
又、迎接寺様、蓮華寺様は両寺ともに色々の御指導いただき感謝しております。
合掌
聖恵(めぐみ)病院 冨永 秀元
22日 96名
三度目のご縁でした。以前に比べ患者さんそれぞれに、聞き方が上手になっておられ、話し易く感じました。
病院内に阿弥陀さまの光明が行き亘っているような雰囲気です。
至心合掌
北九州地区 辻本 光信
20日 大願寺 42名
20日 戸畑光明会9名
21日 円応寺 14名
大願寺様は当日の午前中、写仏の教室が開かれていて、そのまま午後の例会に参加して下さいました。
皆さん心から写仏を楽しんでおられるようで、手本と参考に岩彩で彩色をされると、一層の出来栄え、大いに刺激を受け、自坊でも実施したいと思います。
戸畑光明会例会では、いつもながら岸田御夫妻より、とても暖かなお接待を頂きました。大和先生ともお目にかかり、法話後はしばらく歓談いたしました。
円応寺様は御先代がお元気な頃以来ですので、おそらく二十年振り位でしょうか。現住職もとても活力ある方のようで参詣の方々と共に充実した例会となりました。
お話は三会所共に「斯の光に遇う者は・・・善心生ぜん」を題として、終戦直後、焼け野が原となった佐世保で開かれた別時会にて、田中木叉上人に私の父が生涯忘れられぬ導きを頂いたという話を例に上げ、私なりの受け取りをお話しました。
佐世保地区 炭本 義空
22日 善隣寺 15名
あいにくの雨でしたが、熱心な参詣の方々には、頭が下がりました。
話は不断光についてお取り次ぎさせていただきました。
「寝ても覚めても如来の御慈光に養なわれる心のきよきみのりを全うする為に念仏となへ申すことにて候。願わくば人生の一大事、自分自分の頭脳に心霊のいよいよ聖く、ますます貴からん事望ましく候」
と聖者もお説き下さっております。
筑後地区 塩先 晋照
19日 浄願寺 休会
20日 浄土寺 休会
20日 浄福寺 10名(代講)
20日 竜川寺 休会
24日 摂化院 10名
24日は雨でしたが、遠路にもかかわらず、多くの参詣をいただき、恐縮いたしました。
お世話下さる下司様のご熱意に只々頭が下がります。親様の御慈悲に感謝しながら帰りました。
※20日 浄福寺 日隈 敬慈(代講)
今回は代理を仰せつかり、浄福寺さまへお伺いいたしました。境内、屋内、ともに見事に清掃が行き届いており、塵一つなくピカピカです。ご住職と奥様の光明の生活の一端に接し、おのずと背筋が伸び、掌が合わさり、心が浄められる思いでした。そのような道場でのおつとめです。木魚もお念仏も読経も相い和し、熱心なるご聴聞のうちに法会がつとまりました。清々しい気持ちで帰路につきました。有難うございました。
合掌
諫早地区 吉田 泰淳
25日 慶厳寺 30名
25日 安祥寺 10名
初めての諫早地区巡伝でした。当日は激しい雨と濃霧の中、高速道路を走り大分から諫早に向かいましたが、諫早では雨もやみ、助かりました。法話は『如来光明歎徳章』から「三垢」についての法話をさせていただきました。ご住職かたはできたばかりの本(慶厳寺開創四百年記念)をいただきました。また安祥寺様までのご案内をいただきました。ありがとうございました。
南無阿弥陀仏
午前の慶厳寺様が道案内をしてくださったのでスムーズに安祥寺様に到着できました。婦人会のご丁寧な出迎えをいただき、観劇しました。法話は例話を多少変えながらも、慶厳寺様と同じ流れをとりました。法話の導入部で落語を少し引用してみましたが、わかりやすくよかったようです。静かにまた真剣に聴聞していただきありがとうございました。 合掌
筑豊B地区 松岡 光規
24日 西福寺 30名
24日 浄光寺 休会
25日 長安寺 30名
巡伝当日は雨天であったにもかかわらず、多くの参詣者があり、清浄光について話をさせて頂きました。
内容は「七仏通誡偈」の中、自浄其意(自ら其の心を浄めよ)について話し、お念仏によってどのような心持ちにさせて頂くかを伝えるようにつとめました。
滝つせの 清きいづみに そそげかし
日々に新たに こころのあかを
筑豊A地区 日隈 敬慈
23日 定禅寺 休会
23日 福円寺 11名
24日 種善寺 26名
南無阿弥陀仏
定禅寺さまは休会でした。
福円寺さまは夜のおつとめです。一日の疲れを押してのお念仏・ご聴聞に頭が下がります。また武元上人さまのお元気なお姿に接し、お励ましとお導きのお言葉を賜りました。有難うございました。
種善寺さまは大勢のご参詣で熱気にあふれていました。おつとめの前にご長男さんが十分間法話をおつとめになりました。ちょうど今の出来事を取り上げ、祈りから信への深まりについて説かれました。師弟の思い相い通ずる姿に感銘を受けました。尊いご縁を賜り感謝申し上げます。
合掌