光明の生活を伝えつなごう

聖者の偉業

聖者の俤 No.18 さえられぬ光に遇いて 12

随行記 熊野 好月 いよいよ長らくの御随行も今宵限り、明日は恒村夫人のお供をして京都へ帰る事になりました。中井先生、松井様は山の別時がすむとまもなく先に帰京なさいました。朝夕御いつくしみ下さいました聖者にお別れいたす事は…

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聖者の俤 No.17 さえられぬ光に遇いて 11

唐沢山別時にて 熊野 好月 お上人様を中心にした広間では色々面白い問答がかわされておりました。ある人、「お上人様あなたのお眼にはひとみが二つ重なっていて、日中の太陽でも平気で御覧になれるとかききましたが本当ですか」お上人…

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聖者の俤 No.16 さえられぬ光に遇いて 10

随行記(つづき) 熊野 好月 こうして信仰上のお育ても、聖者御自身のお考えで引きずられるような主義でなく、ひとりでに悟り、精進せずにはいられぬ様にお仕向けになるのでした。その頃一にも二にもデモクラシーという事が主張されま…

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聖者の俤 No.15 さえられぬ光に遇いて 9

随行記 熊野 好月 仮の画室にあてられた庫裡の2階、そこは20帖程の畳がしかれて学園の教室に続いていました。明け放たれた窓からは相模の川風が新鮮な緑の樹蔭を通って惜げもなく吹きこんで来ます。蝉しぐれの賑やかさはかえって環…

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聖者の俤 No.14 さえられぬ光に遇いて 8

お授戒について(前号つづき) 熊野 好月 お留守中の事、私共都会人にとって、飛びまわる田舎の蝿ほど気味のわるいものはありませんでした。御飯といわず真っ黒にたかり追えど追えどもしつこくやって来ます。殊に神経質の私達ひまにあ…

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聖者の俤 No.13 さえられぬ光に遇いて 7

お授戒について(前号つづき) 熊野 好月 授戒会に於ては十二光仏の礼拝が日に幾十度となく繰り返されました。五六十名の人が一堂に集まって一斉にこのような事を致すのは初めてでありましたので、仕方もよくわからずまた、日頃余り掃…

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聖者の俤 No.12 さえられぬ光に遇いて 6

お授戒について(前号つづき) 熊野 好月 浮世を放れた静かな環境で、法にしたがって身を持し、日常と異なった修養の期間を年に幾度か持つ事は、忙しければ忙しい程、責任の重い仕事にたずさわっている人程、ぜひ必要な事だと思いまし…

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聖者の俤 No.11 さえられぬ光に遇いて 5

お授戒について(前号つづき) 熊野 好月 戒法は実に如来の大道を教えるいわば父の憲法ともいうべきで、これを守らなければ人に生まれた甲斐はないのである。しかし信仰に入ったばかりのものは赤子である。赤子はただ親をしたって泣く…

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聖者の俤 No.10 さえられぬ光に遇いて 4

大悲のみ手にひかれて 熊野 好月 法悦の味わい! 世の中にこれ程深く無限に、さむる事のない喜びが他にありましょうか? 滅ぶべきこの世の浅はかな快楽、あの露のように消え失せる喜びの半面に悲哀と苦痛とをふくんだそれと、絶対に…

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聖者の俤 No.9 さえられぬ光に遇いて 3

さえられぬ光に遇いて 3 熊野 好月 その時いただきました『宗祖の皮髄』という弁栄上人のお著書を解らぬままに何となく惹きつけられて拝読致し、益々お目にかかりたい心が燃え立ちました。折から大阪府三島郡豊川村、笹川氏邸へ八月…

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