弁栄聖者50回忌に全国婦人部が誕生した際の熊野好月先生のあいさつ文です。
この好月先生の思いを受け継ぎ、一歩一歩精進してまいりましょう。
ごあいさつ
熊野 好月
謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
皆様の容易ならぬ御力添えに依りまして光明会にも婦人部が誕生致しました。
ご覧の通り、生まれた計りの、未だ一人歩きの出来ない赤ん坊でございます。どうか皆様の暖かい御手によって、健やかに育ちますように、祈念してやみません。
師父聖者も、どんなにお喜びの眼をそそいで下さいます事かと、只々感激の涙いっぱいでございます。かねてから申し合わせて居る事で御座いますが、お念仏という法の糸で、上に大ミオヤを戴き、私共はその御子であり、お互いに姉と妹としてつながっております。ですから、和をモットーとして、磨きあい、婦人の立場から、家庭に社会に又子孫にと御光を及ぼし伝えるのが婦人部の仕事でございます。御光は手近な所に照り輝いていますのに、うっかり気付かず、あがき苦しんでいるのがお互いでございます。それを気づかせあって、喜びと幸福のみ国をここに打ち建てようとの理想をかかげて、新しい出発を致したいと思います。 南無阿弥陀仏
熊野好月先生はその後もしばらく会長を続けられ、昭和50年に亡くなられてからは、足利千枝先生が会長を引き継がれました。昭和55年からは「婦人部だより」も発刊され、皆様熱心に維持されていましたが、昭和60年におしくも解散してしまいました。
しかし、九州光明婦人部だけはそのまま継続され、また4年前に再結成され、居間は鶴山千代子会長のもと、九州の女性達は光明の道をまい進しています。
今や女性なくしては、ビジネスや政治等のあらゆる組織、家庭における日々の生活は成り立っていきません。今後の光明会の発展においても、一地域ではなく、全国的な光明婦人会を再結成することが急務であると思います。女性の立場から「光明主義」の運動に積極的に参加して頂きたいと思っています。
光明会理事長 金田隆栄