光明の生活を伝えつなごう

光明主義と今を生きる女性

光明主義と今を生きる女性 No.29 定年

山本 サチ子

平成24年3月31日を以て私は43年間の職務から解放され、無事定年退職となりました。長きにわたり奉職させて頂いたことはやはり感謝の気持ちで一杯です。

これまでたくさんの知人から今の気持ちはどのようなものかと問われましたが、職場を離れてまだ日も浅く本当の実感が湧きません。しかも定年に伴う事務上の処理から解放されてないこともあり、気忙しい日々を過ごしています。早く平穏な日々をと思う反面、悲しいかな長い仕事人生を送ってきた自分にとって、暇な時間ができることが怖いと思うことも事実です。そのような状況から第二の人生の目標を立てて生活の基盤を作ろうと考えています。

◆これからの目標

今日までやりたいことがたくさんあっても出来ないことばかりでした。これからは時間にかなり余裕ができるのでなるべく実現できるようにする。このことは個人の趣味のものと社会への貢献と二手に分けて実行していきたいと考えています。プライベートの趣味は心のゆとりとして、他は社会への貢献を主としたものとして実行していきたい。

◆読書と旅

読むことの出来なかった本との出会いをと、各地の旅をして心の豊かさを培いたい。これまでにもあちこち旅行をしたが、予め調査をせず出向いたことが悔やまれました。現地のことなどに知識がないまま旅をしたことはもったいないかぎりでした。海外に行ってもそのことは明確で、世界史に疎い自分にとってはまさに自分の無知を思い知らされた旅だったのです。今後も旅に出掛けるには、もう少し知識を取り入れてから出掛けるように心掛ける積りでいます。

◆社会への貢献

「東日本の復興への取り組み」

社会への貢献について実現を目指すにはまず一番に考えたいこととして「東日本の復興への取り組み」が挙げられます。このことは課題が大きすぎるかもしれないが、自分には何ができて、またどの様なことをしていけばよいかを考え、実行していかねばなりません。そうした取り組みが押し付けの行為になってもいけないし、自己満足に終わらぬようにも心掛けなければなりません。そこでこれからどのような活動をしていけばよいのか、私個人的には下記のように考えます。まずは身の回りの小さなことから実現していく。たくさんある中でまずは実現可能な事柄にポイントをおき、トライしてみることではないでしょうか。

◆方法として

①会員の繋がりを強化する。(ミーティング・イベント・茶話会等)
②布教の強化を図る。(支部の繋がりの強化)

最近、光明会で婦人部の会を発足しました。人数は少ないが一人一人の結束がかなりの力を発揮できると期待しています。なぜそんな気がするのかといえば、会員の気持ちに以前とは少し違った変化が見えるからです。それは会員同士が以前よりコミュニケーションがよくなってきたことです。そしてまた一番大きな理由は、河波上首の最近の説法にあります。それは以前よりも増して力強さがあり、そのことが会員の気持ちを動かしてきているのです。会員同志の会合を持つ機会が増えたこと、そして河波上首の説法の力の強化、この二点の理由から変化の兆しが出てきたと、自分なりに分析しています。このことにより会員が以前よりも増して大乗仏教の意味に気が付いてきたと考えられます。河波

「大乗」とは生きている世界から死の世界に運んでいく船のことである。人は皆、死んで行くが決してそれきりと考えてはならない。生きることは大切だが、死後はもっと大切である。生きているいちに信仰を確立して、死の恐怖から解放されることが大事である。更に、自分のためだけではなく、多くの人のための念仏となっていかねばならない。このような説法がなされました。

この説法は「東日本大震災」と直結していくこととなり、「絆」とも固く結びついていくことにもなるであろうと思います。

皆で動けば必ず成果があると期待して、是非なんらかの活動をしていきたいです。光明会員の方の中にはもうすでに実行なさり、大きな活動をなさった方もおいでです。とても立派だと思います。

◆定年に入って

定年になり1ヶ月、落ち着かない日々を過ごしていますが、今までとは違ったゆとりのある時間を大切に活動していきたいと考えております。

光明会員の皆様、これからもどうぞ共に歩んでいって下さいますように、よろしくお願い申し上げます。

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