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光明主義と今を生きる女性

光明主義と今を生きる女性 No.31 東南アジア旅行記 「ベトナム・カンボジアを訪れて」

ベトナム

6月20日(水)成田のホテル一泊、翌朝6月21日(木)ベトナム行の飛行機はハノイ空港へと向かいました。天候にも恵まれ成田を出発して5時間30分後飛行機は無事着陸しました。ガイドさんに迎えられ、少しだけ市内巡りをしてホテルへ向かいました。私達を見るや否やロビーの照明スイッチやクーラーを入れたので節電していることがすぐに解かりました。

翌朝、6月22日(金)、早朝から私達は車で市内観光巡りに出かけました。2日目なのでガイドさんの日本語もようやくスムースに聴き取れるようになりました。この国に入り一番驚いたことは交通機関です。町中オートバイが走ります。また、バスやトラックも警笛を鳴らしながら前の車を追い抜きます。しかも道路がガタガタ道で、舗装されてないところをかなりのスピードで走るため他の道はないのですかと尋ねるとこの道が良くてこれがベトナムの普通の走り方だといいます。大変なところにきてしまった。命がいくつあっても足りないところです。怖くなって滞在期間中無事に過ごせますようにとお念仏を唱えていたら目的地の「世界遺産ハロン湾クルーズ」に到着しました。

クルーズから見る湾の風景は素晴しいのだけれども船内にて出る昼食を食べる時でさえ土産やら食べ物を売りにきます。海鮮料理をゆっくり味わうことができない程、現地の女性達が土産品を次々とテーブルに広げ始めたのです。回りの景色を楽しむ余裕などない程です。しばらくして「珍しい奇岩からなる鍾乳洞」を見学することができました。鍾乳洞の中は天井があまりにも高いのでびっくりしました。

帰る途中少し田んぼや畑やあたりの景色を散策することができました。家々は3階建てがたくさんあり、1階は作業場、2階は生活の場、3階はお祈りをする部屋として使用するとのことでした。各家に祈りの部屋を作りお祈りすることは日本ではなかなかできないことであり信仰心の深い学ぶべき行為でもあると思いました。歩いている途中で田んぼを耕す人や牛をたくさんみかけました。ここは三毛作地帯で1年中忙しい。そのため刈り取られた稲穂が土手にたくさん干されていたが稲丈は日本の稲の半分もなくモミ粒が数えるほどしかついてないことに驚きました。今、目の前に見る稲は丈も稲穂も短く「ツンと立っている」のです。肥料の足りないことは明らかです。この1株から食べられるお米が何粒取れるのかしらと不安になりました。ガイドさんの説明によるとこの位の稲穂で普通ですと涼しい顔で言います。良い米は家庭では食べないで全部売らないと生活できないため一般の人は不味い米を食べている。畑は共産国では100%、国から借りているため借り料を払うと自宅で食べる分はほんのわずかしかないのですと寂しそうに語ります。ベトナムの一般家庭は貧困から逃れられないがそれでも私はベトナムが好きですと小さな声でポツリと語っていました。そのガイドさんがいじらしくこの国の至る所に咲いている蓮の花のように美しく見えました。

カンボジア

6月23日(土)、夕方、私達はカンボジアの「シェムリアップ」空港へ到着しホテルへと向かいました。町全体はベトナムより穏やかにみえました。車の少なさからそのように感じたと思います。

6月24日(日)午前、世界遺産都市アンコールトム観光をしました。一歩、市街地へ出ると並んでいる住宅は住宅と呼べないような厳しい状況のものばかりです。私達は日本の職場で「カンボジア」への義捐金をしていましたのでそのことを思い出しました。カンボジアの子供達に「寺子屋の学校を建てる」標語を掲げ毎年、義捐金を集めて寄付をしていたのです。義捐金を寄付するときは自分の気持ちが漠然としていましたがここにきて生々しい現実に直面し、義捐金の尊さに気が付きました。この国で目に入るものがみなショッキングなことだらけなのです。唯一救われたことは「象さんの可愛さ」でした。私を背中に乗せて20分間程、周囲を見学させてくれました。手で撫でると大きな鼻で挨拶をしてくれたのです。お礼にバナナをあげるとおいしそうに食べもっとと催促します。楽しいひと時です。

その晩の夕食はカンボジア伝統舞踊「アプサラダンス」を鑑賞しながらのディナーショーでした。初めて見るダンスはそれは見事なものでした。

6月25日(月)朝、アンコールワットにて朝陽鑑賞に出掛けましたが雲がかかり風景だけとなりました。朝の涼しい間にアンコールワットを見学できたことは幸運でした。毎日、43度もあると体が悲鳴をあげます。現地の人々が暑さに慣れてても暑いものは変わりないようです。昼間はいたるところ木陰で「ハンモック」を吊り涼んでいます。夜は一般家庭では蚊帳を吊って寝るが熟睡できないとのことでした。

つづく

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