光明の生活を伝えつなごう

光明主義と今を生きる女性

光明主義と今を生きる女性 「輪」

山本 サチ子

足の痛み

平成三十年も年末が迫ってきました。今年一年を振り返ってみたいと思います。私は、一年間の大まかな目標の半分位しか目標達成ができなかったと考えています。というのも私は半年程前から足の調子が悪いと感じるようになりました。光明園でお念仏をするとき、いつも正座ができていました。ところが正座をしていると足がチクチクしたり、重苦しさを感じるようになったのです。それは秋になると日毎に強く感じられるようになりました。それまで私は毎日二時間位歩いて健康を維持しようと頑張っていたのです。しかし頑張りとは裏腹に、そのうち治るであろうと考えていた思いが見事に打ち砕かれたのでした。激痛が走り家の中の歩行も大変になってきたのです。病院に行くと「変形性膝関節症」と診断されました。医師は「原因は加齢によるものなのです…」と、簡単に言いました。ガッカリです。体の力が抜けていきました。

診察を受けるために二時間も待った疲れが一度に吹き出しました。

医師は「MRIの結果です。ヒアルロン酸の注射をします。若い方でも過激な運動をする方はよくこうなります。また来週に注射をしましょう…」と告げたのでした。

その時間は注射を含めて約二、三分、短い時間の中で自分にとっては、大変ショッキングなことを淡々と言われたのです。それもそうです。医師の立場からしたら何百人の患者さんを扱っているのだから無理もないだろうと病院の混雑具合から容易に推察することが出来たのです。しかし患者の立場からしたら全く違った意見が出て来るものなのだとも言えます。もう少しだけこちらの質問に丁寧に答えて下さい。…と心の中で思ったが、しかし、同時にあの状況では医師も親切な対応をできないことなのかもしれないとも考えました。そこを補うのが周りのスタッフではないのかとも思います。トップの考えは他のスタッフにも伝染することもあるし、とにかく皆さん忙しそうなので、私の思いは、病院と言われる場所では困難なことなのかも知れません。そんなこんなで私は約二カ月間にも亘り、まともな外出ができなかったのです。動かないで食べていたため、私の体型は顔はすっかりアンパンマンか、おにぎりのスタイルです。ああ! どうしよう!。

内科医師から注意されていた血糖値もおそらく上昇をたどっているであろうと思うと益々憂鬱になります。 それでも「ドンマイ・ドンマイ。」生活習慣を見直した生活をしよう!

周りの親切

定年退職してから今日まで今後の人生は「光明会で頑張る」を目標にしてきたためショックは大であった。が、いつまでもつまずいている訳にはいかない。心のケアも含めて自分のできることを探して行こう。今はそんな気持ちに切り替えて自分を励ましている。

私は、心や体に痛みを感じた時、これまではお念仏を称えていました。これからはより一層、念仏に励もう。何よりも外出が出来ないことが辛い。外へ外へと出ていく自分の性格では尚更辛い。光明園にも出向けない。皆さんとの触れ合いが大好きな自分には過酷な期間でした。けれどもこの不自由さは、良いこともあったようです。家にいてあまり動けない分、お念仏、読書、パソコン、友人への手紙を書くこと等、これまでより時間を費やすことができました。知人は膝の痛みに効くと薬草の入った張り薬やお菓子なども送付してくれました。驚いたことに土佐の高地の室戸岬から昔の職場の同僚も遊びにきてくれました。東京に用事があったこともあるのですが、川越まで会いにきてくれたのです。明るい性格の彼女と話しが出来たことが嬉しかった。

この度は家族や沢山の人々に激励されました。これもお念仏の賜物であると思い合掌しました。如来さまと相対している自分は本当に幸せ者であることに改めて感謝、感謝です。

孫の手

少し回復してきた頃、最寄りの駅から電車で十三分の娘の家へと出向きました。駅まで車で送迎をしてもらったので、あまり足に負担はかかりませんでした。家に到着すると小学一年生の孫(女子)が私の手を引いて冷蔵庫へと案内したのです。 

私に「ねえ、見て、見て」と、大きな声で言う。冷蔵庫には、たどたどしい鉛筆書きで書いた紙が貼ってあります。「なむあみだぶつを10かいする。そしてほとけさまに、まいにちごはんをあげる。」…と書かれてありました。「この間、お祖母ちゃんに教えてもらったから書いたんだよ!」下の二歳の妹も、解っているのかどうか、「かいたんだよ!」…と真似をします。私は思わず、「二人とも凄いね!偉いね、じゃあ、如来さまに手を合わせて、なむあみだぶつ、をしましょうね!」と三人で如来様に向かって合掌をしました。

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