光明の生活を伝えつなごう

九州支部だより

九州支部 平成20年1月

10月巡伝報告

福岡地区 辻本 光信

15日 福岡光明会 14名
16日 正法寺 40名

久々に福岡地区に参りました。とくに福岡光明会は呉服町の善導寺様でも例会以来で、下司様宅は初めてですから、長くご縁がなかったことになります。

部屋を暗くしての1時間のお念仏と、その後に礼拝儀を皆さんと一緒にゆっくり唱和。お話に入るのは1時間40分後、何とも言えぬ温かな心持ちになり、お取り継ぎさせて頂きました。

会所の下司さんはじめ常連さん方による手作りの例会の感がありました。1人幼いお嬢さんが最前列に正座し、お念仏も礼拝儀もきちんとお称えするのには仰天しました。聞けば下司さんのお孫さんで白谷のりちゃん6歳、来年は小学校入学。法話も半分以上座って聞いてくれました。茶菓の接待も率先してお手伝い、只ただ感心しきり。

正法寺様の例会は多くの会員さんが集い、始まる前から和気あいあいの雰囲気です。軍嶋ご住職はことに寺門運営と教化にご熱心で、熱意あるお話を数々拝聴しました。お話は「至心に懺悔す」を講題にし、省みることの難しさと、懺悔の思いなくしては先へ進み難いことを、私の失敗談を例にして1時間ばかりさせて頂きました。

両会所ともお世話になりました。

粕屋地区 柏原 寿美

13日 西林寺 16名
14日 珠林院 60名

西林寺さま前十夜法要と併修。お十夜会のお話をいたしました。お十夜も彼岸会と同じく念仏修行の別時道場であるとの意を体して念仏精進に一行に励むべくお伝えしました。

お十夜会は鎌倉光明寺観誉祐崇上人が京都真如堂(天台宗)の十夜法要を土御門天皇明応4年(1495)に勅許を得て移したことに始まる。鎌倉光明寺で十夜会が勤まることになり、全国浄土宗寺院の年中行事の一つとなった。浄土宗独特の勅許法要である。

お十夜会は正式には旧10月5日から10月15日にわたるお念仏を褒め讃え阿弥陀仏に報謝する法要である。現在はおおむね短縮して行われている。十日十夜の由来は無量寿経の中に「此の土に於いて善をなすこと十日十夜なれば他方諸仏国土に於いて善をなすこと千歳に勝れり」との意による(善とはお念仏)。お十夜会には仏恩報謝と共に収穫感謝祭の意味もあり「生御膳」を仏前にお供えして修する。お十夜会は常行三昧で行道する。差定中に礼讃や念仏を称えながらの行道をする事が組み込まれる(双盤念仏)。

珠林寺様では「念仏と法話の会」というご案内で2席法話が設定されました。

前席 「寝ては夢さめてはうつつ束の間もわすれがたきは弥陀の面影」。われわれ寝ぬ津生活にご縁をいただいてい行住坐臥に、またお別時の念仏会に参加し威儀を正して最高の念仏をひたすらに唯ひたすらに如来をおしたい申しおしたい申して念仏する時は、此の土で生きた如来様にお会いする事が出来る(見仏)と弁栄聖者はお説き下さった。幾多の念仏の祖師様が見仏されている。われわれ悉有の仏性を育て精進修業し霊性を開発しお念仏し現世において見仏更生を成就(有余涅槃)、また見仏出来なくてもお念仏申して臨終の夕べには来迎を戴きたいものである(無余涅槃)。

二席 「生けらば念仏の功つもり死なば浄土にまいりなん とてもかくても此の身には思ひわづらふ事ぞなき」と思いぬれば死生ともにわづらいなし。元祖大師の御詞の心を実生活の中に生かして「人生苦」をお念仏して「今日好日」「所在道場」と受け取らして戴き何時でも何処でも此の場所が人生修行の場所として念仏の功徳を積みましょうと伝えました。

14日は好天に恵まれ最高の秋日和、日曜日ということもあり篠栗では新四国八十八ヶ所巡礼のお遍路さんの姿を見る。ここ珠林寺は三十五番札所、薬師如来に参詣する人が終日後を絶たない。「別け登る麓の道は多けれどおなじ高嶺の月を見るかな」

会所の西林寺様・珠林寺様には食事宿泊送迎と大変お世話になりました。厚く御礼申し上げます。

聖恵(めぐみ)病院 石原 光規

26日 80名

前月に続き聖恵病院におきまして炎王光仏の話をさせて頂きました。内容をわかりやすくつもりでも、まだまだ難解な点が多かったのではと思いました。今後、誰にでも分かるような法話ができるよう、教学・念仏ともに精進していきます。

筑豊A地区 岩橋 法彦

23日 定禅寺 6名
23日 福円寺 16名
24日 種善寺 20名

今回は代講でお世話になりました。10年ぶりにお伺いしますと、町の様子が変わっており年月を感じました。親様の光明は大変明るいことについてお話しいたしました。

筑豊B地区 鶴山 恒教

24日 西福寺 25名
24日 浄光寺 休会
25日 長安寺 75名

聖名 10月半ばを過ぎたにもかかわらず、日中の気温が25度前後まで上昇し、まだまだ暑さを感じます。しかしながら出で立ち(法衣)は習慣的に冬物へと替わっており、暑がりの拙僧にとっては厳しい状況です。ある方が日本の気候は1ヶ月ほどズレて廻っているようだと言っていましたが、時間的にズレているだけならいいのですが、寒い時期に寒くなく、暑い時期に暑すぎるようならば大問題です。ここ数年の様子を見る限り、地球の環境は後者に該当するように感じます。

法然上人様が念仏の法門の真意を明かすために聖覚法印に執筆された「登山状」には、「まさにいま多生広劫をへて、生まれがたき人界に生まれて、無量劫をおくりてあいがたき仏教にあえり」とあります。仏教流布の世に人間として生をいただけるような良縁に巡り合いながら、その環境を自ら壊しているのでが私です。目先のことに囚われることなく、現実を正受し拝受できますようにアミダ御親に祈るばかりです。

巡伝に際し、西福寺・長安寺の皆様、お世話になりました。

合掌九拝

筑後地区 佐野 隆和

19日 浄源寺 休会
20日 浄土寺 26名
20日 浄福寺 15名
20日 竜川寺 10名
21日 摂化院 9名

筑後地区は久しぶりの巡伝である。中川修道上人、岩瀬法雄上人は若くして旅立たれた(後は立派に若上人が継がれている)。お上人方はこの世の任務を全うされてお浄土へ帰られたのであるが、何か淋しい気持ちである。

ここに金子みすゞの詩を引用する。

蚕は繭に入ります
窮屈な狭いあの繭に
けれど蚕はうれしかろう
蝶々になって翔べるのよ
人はお墓に入ります
暗い冷たいあの墓へ
けれど善いこ(素直な子)は
天使(菩薩)になって翔べるのよ

北九州地区 岩橋 法彦

20日 大願寺 43名
20日 戸畑光明会 休会
21日 円応寺 15名

如来様の光明の働きを、太陽の光線(可視光線)・熱線(赤外線)・化学線(紫外線)と比べながらお話しいたしました。従来からの解説に加え、平衡感覚をやしなう光線の働き→安心、傷を癒す熱線の働き→大慈悲による癒し、殺菌する化学線の働き→悪縁を退ける--という話もさせて頂きました。

長崎地区 大和 顕栄

24日 善隣寺 20名

10時より年一度の延命地蔵菩薩のお祭りが催され、引き続き11時より念仏・礼拝儀によるお勤めの後に法話となった。

お話の内容は「南無智慧光仏」に説かれる「無明」と「智見開示」について具体的な事例を挙げながらお取り継ぎさせて頂いた。少し堅苦しい内容であったが熱心に聴聞下さり有難いことであった。

島原地区 石原 光規

25日 慶厳寺 30名
25日 安祥寺 休会

慶厳寺様におきましては炎王光仏を講題として、欲の心を抑えきれない私たち、「機」について話をさせて頂きました。お檀家の方々が熱心に聞いて下さるので話しやすかったです。

大分地区 日隈 敬慈

4日 善光寺 25名
5日 長昌寺 休会
5日 迎接寺 16名
6日 蓮華寺 27名

南無阿弥陀仏 長引く残暑の中にも稲刈りのすんだ田圃の畦には赤い彼岸花が咲き競い、豊前豊後は秋の風情の中にあります。善光寺さま、迎接寺さま、蓮華寺さまの3会所に、ご縁を頂きました。ちょうど稲刈りの時期にて、ご参詣は少なめとのこと。拝見いたしますに、皆様にとりましてはこの念仏会がなくてはならぬものとなっているご様子。多生の縁深からん皆様と共に尊いお念仏のご縁を賜り、心より感謝申し上げます。

合掌

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