光明の生活を伝えつなごう

九州支部だより

九州支部 平成21年1月

11月巡伝報告

山口地区 柏原 寿美

25日 長命寺 15名
25日 西蓮寺 25名
26日 極楽寺 37名

山口地区三ヵ寺のご縁を頂きました。

今回極楽寺ではお十夜法要と併修されましたので、お十夜お取り次ぎをいたしました。

『無量寿経』巻下に「この世において十日十夜の間善行することは他法諸仏国土で千年間善行することよりも尊い」と説かれていることに由来する。550年ほど前(永享年間)に伊勢守平貞経の弟、平貞国が京都の真如堂(天台宗)において修したのが始まりといわれている。その後、明応4年(1495)に鎌倉光明寺の第九世観誉裕崇上人が後土御門天皇に招かれた宮中で『阿弥陀経』の講義をされ、さらに真如堂の僧侶と一緒に引声念仏を修した。天皇は大変お喜びになり望むものがあれば叶えてやりたいという旨のお言葉があった。上人は真如堂で行われている引声念仏をこの浄土宗にも行うことができるようにとお願いされたところ、それは大変良いことであると勅許が下り、その後全国の浄土宗寺院でお十夜法要が行われるようになった。

十夜法要は初め旧暦10月5日夜から15日朝まで(十日十夜)の間行われた。現在は十日間・一週間・五日間・三日間・一日間と短縮されて、10月から11月にかけて厳修されている。お十夜法要は※浄土宗独特の法要で勅許法要である。

※お念仏の尊さと功徳を知り仏恩報謝と秋の稔り収穫感謝の意味を含めた法要である。(お念仏することが最勝の善行である)
※お供え物として生御膳(なまごぜん)を献ずべし。生御膳は精進供の意。
※お念仏を称えながら行道する。鉦、節念仏、礼讃。

心だに立てし誓いに叶いなば 世のいとなみは兎にも角にも 平貞国

野の道や十夜戻りの小提灯 正岡子規

長命寺様、西蓮寺様では法然上人、弁栄上人のご遠忌追恩法要が間近いことに思いを馳せ、お上人のご人格とそのみ教えについてお取次ぎしました。

法然上人「生けらば念仏の功つもり 死なば浄土にまいりなん とてもかくてもこの身には 思いわずらうことぞなし」

弁栄聖者ご遷化六日前の最後のお言葉

「(阿弥陀)如来は・・・いつもましますけれども・・・衆生はそれを知らない・・・それを知らせに来たのが弁栄である」と。

会所長命寺様・西蓮寺様・極楽寺様、温かいお迎え有難うございました。細心のお心遣いを賜り感謝申し上げます。

長崎地区 岸本 義空

24日 善隣寺 20名

善隣寺様には巡伝二回目のご縁を頂きました。鶴山瑞教上人の代講でした。当日、天気もよくなり、お地蔵様の法要が営まれておりました。その法要の後の法話でした。参詣の皆様、和やかなお顔で、これも御仏のおかげと深く感じさせて頂きました

福岡地区 菅野 浄光

15日 福岡光明会 11名
16日 正法寺 休会

近年は、寺の本堂でも座して木魚を叩いて一緒にお念仏を申すことが難しくなりつつあります。イス席にすると木魚が置きにくい等で難しいところです。ましてやマンションの一室で、座して木魚念仏なさる。反省させられる想いでありました。

「人生に目的を持つ」の内容で1時間、熱心に聴聞下さいました。

筑後地区 炭本 義空

19日 淨源寺 休会
20日 浄土寺 休会
20日 浄福寺 休会
20日 竜川寺 休会
23日 摂化院 23名

7月にご縁を頂いて、今年二回目の巡伝となりました。道場の周囲は紅葉が美しく、時の移ろいを感じました。下司様はじめの方々が道場の清掃をされておられました。皆様のお蔭でお念仏の伝承が実現されていることを感じました。

お話は「不断光」についてお取次ぎさせていただきました。

聖恵(めぐみ)病院 辻本 良明

28日 75名

久しぶりにお伺いしました。朝のお勤めの後、安松院長先生は、この病院の目指している仏教の慈悲と慈愛の精神が忙しさのせいで生かされていないことへのお詫びの言葉があり、もう一度初心に返って心や魂を救う医療を目指すと話され、感銘を受けました。

法話は「使命として受け取ること」についてお伝えしました。「ここにいる皆さん方は、自分の子供や孫の年代である職員の方から、身体的な世話を受けています。しかし見方を変えて、皆さんの接し方、人としての生き方を通して職員の方々の心を育てることが出来れば、世話をする者も受ける者も共に人生の主役なることが出来る。とお伝えしました。最後に同級生の女子をかばって黙秘を続けた男子高校生の話をし、教師と生徒は、どちらに育てられるか分からないと結びました。

北九州地区 西 徹空

20日 大願寺 9名
20日 戸畑光明会 10名
21日 円応寺 休会

大願寺の金田上人は教化の面でも常に新奇を求めて挑戦されるお方で、今回の例会はと共に岩盤浴場の食堂で昼食を頂き、二階の一室を借りてのお勤めと法要であった。も新しい方々が多いようであった。場所にこだわらぬ教化は、弁栄聖者も常になされたことである。お互いに膝を交えるような例会もまた良いものだと感じた。

戸畑光明会も岸田さんのお宅を念仏道場として長く続いて来た有難い例会である。光明会の錚々たるご上人方が説法をなされたその場に立って法話することは誠に勿体なく慙愧に堪えぬ思いがする。責任の重さを感じ、毎度ながらの反省の巡伝でありました。

筑豊B地区 大和 顕栄

24日 西福寺 休会
24日 浄光寺 休会
25日 長安寺 休会

島原地区 鶴山 恒教

25日 慶厳寺 50名
25日 安祥寺 休会

秋が深まり紅葉も色づく季節、四年ぶりに諫早にお邪魔し、慶厳寺様のお十夜法要にご縁を頂きました。午前一席、午後一席の計二席にてお取次ぎをさせて頂きましたが、十分なお伝えも出来ずに反省するばかりです。

丁度境内では納骨堂の修復工事がなされておりました。四十年前にご先代がお建て下さった鉄筋コンクリート造りの立派な建物です。一見すると手直しなどいらない様子。しかし、「建築法の甘い時代に建てられ、柱の芯に鉄筋と木材が使用されている。四十年の間に害虫に木材がやられ、鉄筋とコンクリートもその影響で腐食し、著しく強度が落ちている」とご住職。その傷んだ柱は私自身を表すようで、痛々しくもあり恥ずかしくもありました。衣をまといお袈裟を頂くその姿は一見立派に見えますが、真の私は、欲と怒りと愚痴に毒された醜い者です。そんな愚鈍の私を「救いたい」とお誓い下さりご修行下さったアミダさまに感謝いたします。

もろもろの愚者も月夜の十夜かな 小林一茶

熊本地区 今井 裕光

22日 荘厳寺 40名
23日 善樹院 35名

「十日十夜の善行は浄土の千年の修行にも勝る」-お十夜法要のお取次ぎをさせて頂きました。二カ寺様とも十夜法要。
荘厳寺様は先住秀明上人もお元気で、ご住職ともどもに法要のお勤めでした。「住職がよくお念仏してくれます」と秀明上人もお喜びでした。

善樹院様はおばぁちゃんも足を少し悪くされておられましたが、お元気でお世話をして頂きました。有難いことです。

佐賀地区 山上 光俊

19日 安養寺 35名
20日 浄泰寺 70名
21日 九品院 70名

前日の18日に博多に着きましたら、大寒波に見舞われて雪が降りました。

秋の彼岸会に続法縁を頂き各会所ご寺院でお十夜の法話と「十二光仏」の続き「其の二」をお話しさせて頂きました。

19日午後1時、十夜会。安養寺様では善上人から開山宝誉上人の逸話を拝聴しました。初代藩主寺沢志摩守が唐津城の築城に際し、城の東側の外濠として、松浦川の大改修事業を行いましたが、現在の千人塚の所で何度も工事に失敗しました。藩主は千人の人柱を立てて工事を完成させたいと思いましたが、宝誉上人が人の命の貴さを説いて代わりに千本の塔婆を堤防に建てて供養することを提案しました。藩主は上人の真剣な提案に同意して無事に工事を完成させました。その後、千本の塔婆代(千人塚)を供養するために千体の阿弥陀仏像を奉納するお堂・千仏院が建てられました。藩主に打ち首覚悟で命の貴さを説いた宝誉上人の宗教的信念に感動しました。

20日午前11時十夜会(法要前一時間念仏)。

浄泰寺第二十世壽光上人が9月29日に八十四歳でご遷化されました。ご令室福富須賀子様が喪中の年賀欠礼のご挨拶状と共に上人御著『トシミツの原風景』を送って下さいました。さぞ寂しいお十夜だろうと思いながら参りましたら、上人の満中陰ご法事がすんでから、七年間ずっと看病されたご令室が後を追うように安らかに往生されたとご住職からお聞きして驚きました。法話の中でご夫婦の生前のお徳をしのびながら「トシミツの原風景」の中から、お十夜に関する俳句をご紹介しました。

ひとりより一会さびし十夜哉 曹人

十夜衆拝まれつきし高座かな 牛臥

水さしてまたことことと十夜粥 如是

野の道や十夜戻りの小提灯 子規

結願の月冴え渡る十夜かな 某

21日午前10時、十夜会。冨田上人のご体調はどうかなと思いながら参上しました。

ご法嗣上人は住職が彼岸に病院を抜け出して退院の予行練習したお蔭で退院できましたと、ユーモアを交えてご回復の喜びを伝えて下さいました。ご住職様がかつて指を切断するかどうかの瀬戸際で岡潔先生の言葉を思い出して手術を中断し玄米食で自然治癒力を高め病を克服した体験談をお聞きしながら法身の如来さまのみ働きを尊く感じました。

この度の巡伝でも皆様には代わらぬご厚情に浴し心からお礼申し上げます。

大分地区 大谷 決正

4日 善光寺 40名
5日 長昌寺 休会
5日 迎接寺 30名
6日 蓮華寺 休会

礼拝儀の中の「霊応とこしなえに我心殿に在して転法輪を垂れ給へ」と「至心に勧請す」について法話させて頂きました。

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