5月巡伝報告
筑後地区 西 徹空
19日 浄源寺 休会
20日 浄土寺 休会
20日 浄福寺 10名
20日 竜川寺 10名
21日 摂化院 休会
新緑は瑞々しく麦畑は金色に輝く麦秋の美しい風景の中を、甘木鉄道のレールバスは長閑に走る。浄福寺、竜川寺ともに久しぶりの巡伝でした。
浄福寺(石原義堂上人)はお孫さんの誕生ラッシュの喜びに包まれておられて参詣の皆様にもその明るさが溢れていました。竜川寺(岩崎法彦上人)の三人のお嬢さんたちも成長されて、五歳の末娘さんが結構楽しく私のお相手役をして下さいました。
巡伝は布教であると共に、光友との親睦を深める大事な御縁であると思いました。
筑豊A地区 柏原 寿美
23日 定禅寺 7名
23日 福円寺 20名
24日 種善寺 14名
煩悩具足の凡夫の身はまことに悪そのもの、罪そのものであります。それであっても往生が許される。これは裁く教えでなく許す教えであります。審判の庭では許さるべくもないものが、大願の前にはすべてのものが許されるのであります。
今回は「元祖大師御法語」小消息中六つのご勧信の中で「衆縁具足を悦ぶ」についてお取り次ぎいたしました。
①受けがたき人身を受けて、②あいがたき本願にあいて、③おこしがたき道心をおこして、④離れがたき輪廻の里を離れて、⑤生まれがたき浄土に往生せん事悦びの中の悦びなり。
私たちは一縁ですら至難であるのに五難を突破した「衆縁具足」の身であることに深く思いを至して念仏精進する事が大切である-と。罪は十悪五逆のものも生まれると信じて小罪をも犯さじと思うべし。罪人なお生まれる。況や善人をや。行は一念十念なおむなしからずと信じて無間に修すべし。一念なお生まる況や多念をや-と。
定禅寺様、福円寺様、種善寺様には送迎、食事、宿泊等につきお世話下さいましたこと厚く感謝しお礼申し上げます。
筑豊B地区 塩先 晋照
24日 西福寺 22名
24日 浄光寺 休会
25日 長安寺 20名
青葉の美しい候、地元筑豊地区の巡伝が当たり、大変嬉しく思いました。浄光寺様はちょうど地元の祭りと重なり、参詣が望めないから休会とのことでした。自坊と直方長安寺様、二ヶ寺のみでの実施でしたが、長安寺様は流石に仙界上人の御遺徳のお護りを感じることが出来ました。
北九州地区 辻本 光信
20日 大願寺 16名
20日 戸畑光明会 12名
21日 円応寺 休会
両会所とも久々に御縁を頂きました。
大願寺様では住職の長男・三男のお二人ともお目にかかり、殊に長男さんからは貴重な話の数々をお聞きしました。戸畑光明会・岸田家の例会も昔を思い出し、懐かしい。両会所とも参加する方々との茶菓のひとときが、よい雰囲気でした。
講題は「至心に発願す」。文中のいくつもの徳目の一つでもよいので、深く味わいながら、自らを省みたいものと話をしました。
熊本地区 日隈 敬慈
22日 荘厳寺 休会
23日 善樹院 25名
善樹院さまは海と緑の自然に恵まれた津奈木の国道を見下ろす山裾に建っております。初めて自ら希望した会所であり、初めてお伺いいたします。
今月は月遅れの花まつり法要も兼ねたお念仏会とのことです。本堂に昇りますと、ご本尊さまに向かって右側余間の壁にご先代信順上人さまのお写真が飾ってあります。平成2年、大本山善導寺三上人遠忌にて浄土門主猊下の御代理として正導師をおつとめになられた時のお写真です。その信順上人さまの後ろに伴僧姿の私が写っているではありませんか。もう記憶にはございませんでしたが、すでにこのようなご縁があったのかと、アミダ様の御はからいの不思議さを思わされました。
初めて訪れ、初めてお会いした方々。ともに三生果遂の願に護られ、宿世よりの因縁熟して、ともにお念仏できましたこと尊く有難く頂いております。茶話会での手作りの柏餅とたくあん、美味しゅうございました。
大分地区 熊野 忠道
4日 善光寺 休会
5日 長昌寺 休会
5日 迎接寺 休会
6日 蓮華寺 50名
蓮華寺は久方ぶりの巡錫、新装成れる信行会館、本堂にほぼ満員に近い参詣あり、法灯益々盛んな状に接し、誠に実り多い伝道会であった。
法話の内容は、法然上人の浄土宗協議と親鸞上人及び蓮如上人等の真宗教義を説き、更に弁栄上人の光明主義を交え、各々の説義の相違について説き明かした。少々幅広い説き方であったと反省し、矢張り法話の焦点を絞った方がよかったのではないかと思考される。
九十歳の高齢に達し「一期一会」の感じで焦りを感じ、尠からず反省の要を痛感せざるを得ない。何れにしろ現住恒教師が先住に勝るとも劣らぬ教化熱心な状況を見聞し、頼もしきこと心うたれることが多大な巡伝であったことに満足している。
諫早地区 永徳 光明
25日 慶厳寺 40名
25日 安祥寺 10名
二ヶ寺とも好天に恵まれ、暑からず寒からずの中での法会でした。光明摂取の文に基づいて、阿弥陀如来さまの慈悲を最近逝去された一女性(拙寺の檀信徒)の生きざまを例に引きながらお取り次ぎさせていただきました。列車が佐賀平野を走るとき、山々の緑と、一面の麦畑の黄金色とが映えてすばらしい眺めでした。
慶厳寺様 寺号からも松島の瑞巖寺を想わせる参道、山門付近の厳の石組みが見事で、境内の泰山木の花も見頃で、参詣者の方たちも感動しきりでした。
安祥寺様 森下一枝上人が住職を継がれて18年との由、諸堂の内外ともきちんと整えられており、ご尽力のほどが偲ばれました。
佐世保地区 吉田 泰淳
22日 善隣寺 20名
大分から見て佐世保市は「遠いだろう」と思っていましたが、高速道路が延びて以前よりかなり便利になりました。法話を聴聞していただく皆様のおかげで無事終了することができました。善隣寺の皆様がとても親切で有難かったです。今回は私の長男の交通事故の話から、お念仏をいただく尊さを話させていただきました。有難うございました。
聖恵(めぐみ)病院 辻本 良明
23日 休会
福岡地区 松岡 光規
15日 福岡光明会 休会
16日 正法寺 休会
山口地区 金田 隆栄
24日 長命寺 50名
25日 西蓮寺 35名
26日 極楽寺 40名
三ヶ寺とも初めてであったのでいささか緊張しました。
長命寺様では御忌の法要をかねていたので、法然上人のことについてお話しさせていただきました。
阿弥陀仏と 十声となえて まどろまん
永き眠りに なりもこそすれ
西蓮寺様では「不断光」についてお話しさせていただきました。藤本浄本先生がいらっしゃったので、なつかしく親しく話ができて幸せでした。
「浄土信仰をめぐる問いと答え」という先生のお書きになられたものを読ませていただきました。その中で「見る念仏」と「お育てを頂く念仏」という項は私の光明主義の念仏に対する疑問を明確にし、明らかにしてもらったのであります。
極楽寺様では、空外上人の「随縁」の書を拝見することができ、望外の喜びでありました。「縁」を思わずに仏にお育てを頂いているという自覚は生まれてはこないのではなかろうか。
実りの多い、感動の深い巡伝でした。