光明の生活を伝えつなごう

九州支部だより

九州支部 平成28年7月

5月巡伝報告

《福岡地区》 大谷 仙覚

◇15日 福岡光明会 10名
◇16日 正法寺 25名

 どちらの会所も今回初めて寄せていただきました。福岡光明会様には、初めて参加された方が二人おられたので「所求・所帰・去行」を中心にしてお取次ぎをさせて頂きました。正法寺様のお別時は、皆さん声が大きく心地よい時間を送ることが出来ました。

《佐世保地区》 西 徹空

◇22日 善隣寺 15名

 讃題に法然上人の「我もと極楽に在りし身なれば、定めて帰り行くべし」のお言葉を選び、私達が帰っていくべき魂のふるさとについて、三身即一の仏身観などを比喩にあげて体系的な理解が出来ないかと試みた法話でしたが、不十分だったと思っています。住職の辻本光信上人は話好きなお方で、又、話題も豊富で興味深いお話を聞かして下さるので、お忙しいお寺とは知りながら私もついつい話し込んでしまいました。光明会では、かつては「念仏の同志」と云う意識と絆が有りましたが、昨今薄れてきました。ふとそんな事を思い起こして、心豊かなひと時を過ごさせて頂きました。

《諫早地区》 今井 裕光

◇25日10時 慶巖寺 30名
◇25日13時 安祥寺 20名

 「至心に回向す」より、往相回向・還相回向についての一席でした。礼拝儀によっての取次ぎが、いつの間にか亡くなった方への御回向の話になりましたが、こちらのお話のほうが皆様には喜ばれたようでした。〝お盆に御先祖様がお帰りになられるのは何故か?・六神通はどんなことか?・お布施は?〟等々。弁栄聖者は苦笑されているに違いありません。慶巖寺様・安祥寺様にはお世話になりまして有難うございました。

《北九州地区》 稗貫 光遠

◇20日 大願寺 42名 
◇20日 戸畑光明会 休会
◇21日 円応寺 休会

 新緑まぶしいよき季節の中、尊い法縁を頂きました。戸畑光明会様に於かれましては、誠に残念なことですが、岸田ご夫妻の体調などの諸事情により、本年3月をもちまして例会が休会される事となりました。円応寺様も休会で今回は大願寺様一ヶ寺でありました。金田恭俊御住職は「ひかり」誌の編集をされているという事で、大変に興味深いお話を拝聴することが出来、有意義なひと時を過ごすことが出来ました。特に今回は、午前中に婦人会の総会・午後からは納骨堂の御回向が有るという事で参詣者も多く、皆様熱心に拝聴して頂き有難い事でした。ご高配に深謝いたします。

《筑豊地区》 金田 恭俊

◇23日昼 定禅寺 8名 代講 金田隆栄
◇23日夜 福円寺 16名 代講 金田隆栄
◇24日 種善寺 14名  代講 西悠哉・西徹空
◇25日 長安寺 30名

 この度の巡伝では、体調を崩してしまい、またその連絡も遅れてしまい、巡伝会所の皆様には大変なご迷惑をお掛けいたしました。至心に懺悔いたします。
 定禅寺様・福圓寺様は、金田隆栄師に代講していただきました。観音様の写仏をしたそうです。
 種善寺様は、西悠哉住職と先代西徹空上人に勤めていただきました。
 長安寺様は、私が法話することができました。「至心に深く信ず」についてお取り次ぎさせていただきました。阿弥陀様にしか、お任せする方がいないにもかかわらず、信仰の浅さから、お任せできない時、その私をそのままお任せしていくということの大切さを中心に話を致しました。
 もう少しわかりやすい例話の必要性を感じました。今後の課題にさせて頂きます。合掌

《大分地区》 鶴山 恒教

◇4日 善光寺 20名
◇5日 迎接寺 20名
◇6日 蓮華寺 30名

 思えば同じ九州に住みながら、熊本や湯布院の様な大きな震災も受けず、当地の巡伝が開催されます事は「無障縁」のおかげと感謝するところです。今回被災され、大切な人を亡くされた方や、これまで積み上げてきたものを失って不安な生活を送っている方々に、心よりお念仏を申し上げます。此の度の巡伝においては、苦しみの三世に生きるはずの私を「南無阿弥陀仏」の本願念仏にて解脱出来ることを、求道生活の末に知らしめて下さった法然上人の御生涯についてお取次ぎをさせて頂きました。日本に仏教が伝来してより、限定的であった極楽往生の道を誰もが平等に求めていける具体的な方法をお示し下さった法然上人と善導大師様に感謝申し上げるばかりです。

《山口地区》 多賀 学昭

◇24日 長命寺 30名 25日午前 15名
◇25日 西蓮寺 16名

 今回初めての山口巡伝で少し緊張しながらの参上でしたが、さすがに宮崎からは遠い…というのが実感です。以前、柳井の森田英雄上人や、宇部の佐野隆和上人が、何度も宮崎に来て下さったのが逆の立場になってみて「随分ご足労をかけたのだなー」と今更ながら先輩方のご苦労に頭の下がる思いがしました。佐野上人が「山口から宮崎までは旅行をするにはちょうど良い距離ですよ」と笑っておられたのを思い出して懐かしさと感謝の念で胸がいっぱいになりました。24日・25日ともあいにくの雨で、両依処ともに「お参りが少なくて残念です…」と申されましたが、参詣の皆様和やかな中にも熱心に聴いて下さり有り難いことです。長命寺様は古き良き趣のある本堂で、川端上人が新しいセンスを生かして教化に取り組んでおられ、逆に大島の西連寺様は山奥の古い村の中に近代的な建築の寺院が現れ、それがしっとりと落ち着いた雰囲気を醸し出していることに感銘を受けました。かたや布教の大家、かたや宗学の大先生の前で未熟な法話を開陳し忸怩たる思いで辞去したことでした。

《聖恵病院》 花房 尚美

◇27日 130名

 晨朝の礼拝を皆さんと一緒にお勤めさせて頂きました。法話は「歓喜光」についてでした。沢山の方々が熱心に聴いて下さいました。法話の最後で皆さんと手話を交えて歌をうたいお十念で終わらせて頂きました。安松院長先生からもお話を拝聴致しまして有難い時間を過ごす事が出来ました。合掌
【訂正】
 先月号の、唐津地区における、西 悠哉師の巡伝報告の報告内容が、数年前の同地区における鶴山瑞教師の報告内容と入れ替わっていました。正しい報告は次になります。

4月巡伝報告

《唐津地区》 西 悠哉

◇19日 安養寺 35名
◇20日 浄泰寺 50名
◇21日 九品院 30名

 三ケ寺様とも御忌法要でした。撰択集の中より、「往生之業 念仏為先」を讃題にお話しさせていただきました。唐津は全国から観光客が多いのですが、此の度の地震で旅行のキャンセルが相次いでいるとの事、一日も早い復旧を祈念いたしております。合掌

弁栄聖者百回忌説明会及び第4回企画委員会報告書

  
 日程:平成28年5月21日 於 百万遍知恩寺【敬称略】
 出席  金田隆栄(代表理事) 矢野司空(専務理事)
     友田達祐(監査) 石原義堂(監査)
     辻本光信(理事) 岩月卓朗(理事)
     佐々木有一(理事) 伊藤力(評議員)
     佐野成昭(評議員) 亀山正臣(企画委員)
     志村稔(企画委員) 石川乗願(企画委員)
     鶴山豊教(企画委員) 西悠哉(企画委員)
 欠席  下司仁美(評議員) 金田昭教(企画委員)

一、開会

 

同称十念
二、資料確認
三、代表理事謝辞
四、自己紹介及び百回忌に向けての抱負
五、事業進行状況報告
・現在まで会議を三回行っており、内容は随時『ひかり』誌にて報告している
・今年2月、百回忌法要の三日目に予定されている遺跡参拝の下見として、遺跡数か所を参拝した
a百回忌音楽法要
・現在、シンポジウムのパネラーとして確定しているのは若松英輔氏
・シンポジウムのパネラーには、光明主義に否定的な立場の人物も招き、開かれたものにする
・音楽法要で演奏する「聖きみくに」は現在、三部合唱に編曲中
b遺墨展
・百点前後の作品を中心として展示を行う
・東京を中心として、できれば複数の会場で、それまで弁栄聖者に縁のなかった人にも見てもらえる形をとりたい
c出版(担当が欠席のため資料での報告)
・5月21日時点で、一八一ヶ所の会所を調査完了
・基本的に「ひかり編集室」としての事業ではあるが、百回忌法要の事業の一つと位置付け、財団から補助金を出すことが確認された
六、その他
・会場を東京・増上寺とした事について代表理事より説明
・会員数などが多いのは関東と九州であり、その間である京都で開催する方が交通の便がよさそうに見えるが、京都は会員が少なくスタッフの確保が難しい事、また会場とそれに伴う駐車場の確保が難しいことがあげられた。
 増上寺であればこうした点が解決でき、また弁栄聖者とのご縁の深い方が多く、光明学園、淑徳大学などもあり、それら学生の協力も期待できる。弁栄聖者とのご縁のあるお寺でありながら、現在では光明会と距離が出来てしまった場所・人とのご縁を結びなおす意義があることも示された。
・「礼拝儀」の唱え方について、現在バラバラになっているので百回忌にあわせて、(それを用いるかは別としても)統一した定型を示す必要があるのではないか、との意見が出された。
七、連絡事項
・光明会事務局は鶴山恒教から矢野司空に(百回忌法要までの暫定)
・財団として、光明会の導師を育成する計画案がある
・岩波文庫から出版予定の『人生の帰趣―弁栄聖者遺稿要集』の監修は大南龍昇上人が引き継ぐ
・次回の企画会議は平成28年11月を予定

以上 記録:西 悠哉

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