光明の生活を伝えつなごう

九州支部だより

九州光明会だより 令和3年6月

3月巡伝報告

《唐津地区》 岩崎 祐三

◇20日 安養寺 45名
◇21日 九品寺 55名

 当地区は彼岸法要でしたので、先祖供養・阿弥陀様・お念仏についてのお話をさせて頂きました。昨年来のコロナの影響で、見えない敵に怯え人間関係が疑心暗鬼となり、また東日本大震災から10年を迎えた大自然の恐ろしさを思い起こされました。使い捨て大量生産・飽食の時代を共有した我々を大自然は試しているのではないだろうか。
 当時の、背後に迫る津波に逃げ惑う人々、その中で大事な物と位牌を持って逃げる人々が多いことか。惨禍の後、津波で流されたお墓の復旧を早急に考えた人達が多かったようです。身近な人を失ったときに心の支えとなるのがお墓や位牌です。供養することで死者に励まされている自分に気づき、自分と親や兄弟住まい・友人との繋がりを再確認する事が出来たそうです。東日本大震災から10年を迎え、まだはっきりしないコロナ禍の中で、彼岸の今日は命の尊さを見つめ直す日であります。今回は檀家様と一緒に、彼岸と此岸をつなぎ止める命の大切さ、今生きる希望を教える阿弥陀様に感謝させて頂きました。檀家様と阿弥陀様を取り持つのがお寺であり、阿弥陀様の教え・お念仏について説くのが我々布教師の役目であろうかと思い、大変重要な巡伝法話と気づかされました。

4月巡伝報告

《福岡地区》 川端 勝教

◇16日 正法寺   12名

 コロナ禍の今ですが、コロナも私達と同じように生きています。法話は般若心経についてのお話。心経にはお念仏の心が有ります。①ぎゃていぎゃていはらぎゃあていはらそうぎゃあていぼじそわか=往き往き彼岸に往き 彼岸に往きついた覚よ。②色即是空・空即是色の色受想行識(五蘊)も同じ空の思想。①は浄土宗的な思想 ②は禅宗的な思想。ぎゃてい=go to。はら=paradise。そう(仲間)=together みんなと一緒に安楽国へ行こう 往生しよう。お浄土に往生させて頂く、その為にはお念仏をお称えして念仏行を行じる。お念仏の心を心経は教えている。色受想行識(五蘊)も同じ空の思想。現在は人工知能AIの時代に変化しようとしている。AIの研究に欠かせないのがアラヤ識である。お念仏でアラヤ識とAIの時代を共に歩もう。

《長崎地区》 西 徹空 

            

◇25日 慶巖寺 15名

 コロナ禍の中でしたが慶巌寺様には良く例会を実施して下さったと思います。御住職の稲永上人は“巡伝師が来られる限り、私の方は実施します”と仰っていました。人によってコロナに対する温度差は様々です。そこにまたややこしい現実が有ります。法話は弁栄上人の「三種の増上縁」を説いて、念仏による光明生活が今からの往生を現実していく事をお伝えしました。参加者の皆様にはその旨をほぼ後涼解頂けたかと感じました。帰る折に駅まで歩く私を、稲永上人が山門の所で合掌され、ずーと見送って下さいました。コロナ禍の中にあるだけに、光友のご厚誼が一段と深く感じられて心温まる御土産を頂戴致しました。

《北九州地区》 金田 隆栄

◇20日 大願寺 45名
◇21日 円応寺 14名

 講題は「来迎」について。阿弥陀仏の三徳に下記の三が有ります。
  本願成就身 必ず救い給う。
  光明摂取身 必ず育て給う
  来迎引接身 必ず迎え給う
 今回は③の来迎引接身についてお話させて頂きました。生き方を説く人が多い中、如来様の方から会いたくて迎えに来て下さるという死に方も有るという事を一人でも多くの人に伝えていきたいと思います。来迎は浄土宗でも光明会でも大事なところです。弁栄上人の百回忌記念出版「墨跡仏画集」にも阿弥陀如来来迎図12点・弥陀三尊来迎図36点・弥陀三尊二十五菩薩来迎図5点の大作が描かれております。皆様も今一度弁栄上人の来迎図を見て頂きたいと思います。

《大分地区》 菅野 浄光

◇4日 善光寺 自説
◇5日 蓮華寺 20名

 善光寺様は住職の自説。蓮華寺様は久し振りの巡伝。何処の会所もコロナにて縮小等が有ります。蓮華寺様は20人と平時とあまり変わらずの例会でした。蓮華寺様のホームページを見て2人ほど初めて参加された方がおられました。法話は「受けがたき人身を受けて」をテーマに御自身の今日までの歩みをお話させて頂きました。

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