光明の生活を伝えつなごう

発熱の文

発熱の文 13 至心に帰命す


法身 報身 応身の 聖き名に帰命し奉つる 三身即一に在ます最と尊とき唯一の如来よ 如来の在さざる処なきが故に 今現に此処に在ますことを信じて 一心に恭礼し奉つる 如来の威力と恩恵とに依て 活き働らき在ことを得たる我は 我身と心との総てを捧げて仕え奉らん 冀わくは一に光栄を現わすべき務を果す聖寵を垂れ給え


現代語訳

真実の心をもって〔如来さま〕に我身と心とのすべてを捧げてお仕えいたします。
 〔宇宙とそこに存在するすべての根源である〕産みの如来さま、〔智慧と慈悲の光明によって摂め取り活かしてくださる〕救い育ての如来さま、〔人の身をもって道を示すお釈迦さま、すなわち〕教えの如来さま、〔その三身の如来さまとすべての徳と不離である〕聖なるお名前〔南無阿弥陀仏〕にすべてを捧げてお仕えいたします。三身が一体でいらっしゃる、最も尊く、唯一の如来さまよ。如来さまの在さない処はないのですから、今現にここに在すことを信じて、一心につつしみ敬って礼拝いたします。
 如来さまの威力と恩恵とによって、私は〔肉体的にも霊的にも〕活き働らき存在することができているのですから、私の身と心とのすべてを捧げてお仕えいたします。ただ切に念願することは、〔如来さまの〕光明によって育まれたこの心の栄えを、ひたすら普段の〔行為と言葉によって〕現していくべき〔であると心得、そのような〕務を果すことができますように、聖なる恵みをお与えくださいませ。

出典

『礼拝儀』、『炎王光』二十三頁「献身」

掲載

機関誌ひかり第711号
編集室より
行者(この文を拝読する者)の発熱を促す経典や念仏者の法語をここで紹介していきます。日々、お念仏をお唱えする際に拝読し、信仰の熱を高めて頂けたらと存じます。
現代語訳の凡例
文体は「です、ます」調に統一し、〔 〕を用いて編者が文字を補いました。直訳ではなくなるべく平易な文になるように心懸けました。
付記
タイトルの「発熱」は、次の善導大師の行状にも由来しています。「善導、堂に入りて則ち合掌胡跪し一心に念仏す。力竭きるに非ざれば休まず。乃ち寒冷に至るも亦た須くして汗を流す。この相状を以って至誠を表す。」
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