光明の生活を伝えつなごう

九州支部だより

九州支部 平成20年2月

11月巡伝報告

福岡地区 大和 顕栄

22日 福岡光明会 10名

午後1時より念仏・礼拝儀によるお勤めの後2時半より「安心と起行の用心」というテーマでお話をいたしました。極めて熱心なりご聴聞を頂き、また話の内容についていろいろ質問も出され、皆さんの日頃の精進ぶりが伺えて、誠に頼もしく有難く感じました。

聖恵(めぐみ)病院 金田 恭俊

22日 56名

今回は「南無阿弥陀仏」について、お話をさせて頂きました。

前半は「計り得ない仏をどうして信じることができるのか」。それは私達それぞれが、計り得ない命の存在で計り得ない世界があることを根拠に、信じるのである。だから信じられるのではない、信じるのである。というような話をさせて頂きました。

後半は「量れない光について」大慈悲の光によって、私達の心は癒されていく。しかし、如来様の光明は決して苦しみ悲しみをごまかすためのものや、そしてただ単に悲しみ苦しみを癒すだけのものではない。私達は、本当に苦しいとき悲しいとき如来様の大慈悲によって生かされている事、生かされていた事を実感できたならば、その耐え難い苦しみ・悲しみがそのまま、生かされている事(いた事)に対する喜びと感謝になって溢れてくる。つまり、苦しみや悲しみのエネルギーと喜びと喜びと感謝のエネルギーは、向いている方向が違うだけで等価であるという話をしました。講義的ではなく、わかりやすく話したつもりです。

NHKの番組のおいて、アートディレクターの佐藤可士和さんが、「考えた量は質は必ず相手に伝わる」と仰っていました。つねに実践し、どうやったら相手に伝わるのか考えていかなければならないと感じました。そしてまた脳科学者の茂木健一郎博士が、会話は音楽であると仰っていた。ただ単に法話をするのではなく、いかに法話するか。考えさせられました。

北九州地区 炭本 義空

20日 大願寺 12名
20日 戸畑光明会 10名
21日 円応寺 休会

大願寺様では、檀家の中尾様宅での巡伝でした。熱心にお念仏される方で、金田上人の教化が行き届いていると感心しました。お話は「不断光」についてお取り次ぎしました。

岸田様宅の戸畑光明会でも「不断光」について、話させて頂きました。

ある真宗の和上さんが「坊主はお布施をもらうお経よりも、もらわぬお経を余計に読まねばならぬ」と言われておりますが、名言と思うし見習わなければならないことだと肝に銘ずるところです。同じように、巡伝に携わる者として行住坐臥、称名念仏は、夢ゆめ怠りないようにと、これなた肝に銘じております。

大分地区 炭本 義空

4日 善光寺 26名

善光寺様にはお世話になっております。お天気も良くあたたかい日和でした。今回は「不断光」についてお話させて頂きました。正しくお取り次ぎできたかどうか、お話が終わっていつも反省しているところです。お念仏させて頂いて、如来様の智慧を頂くばかりであります。

大分地区 今井 裕光

5日 迎接寺 30名
6日 蓮華寺 40名

二ヶ寺様とも沢山の方々のお集まりでうらやましい限りです。お話は「至心に懺悔す」をお取り次ぎいたしました。自己の懺悔を棚に上げての話で力ない1時間だったと反省しております。

合掌

熊本地区 冨永 秀元

22日 荘厳寺 30名
23日 善樹院 30名

久しぶりのご縁でした。

晩秋の紅葉の中を車を走らせ両寺とも2度目のご縁をいただいた。日常の法務に追われていると、こうして時々頂く巡伝のご縁が自分を見つめる良い機会になる。

仏縁とは有難いものである。

長崎地区 菅野 浄光

22日 善隣寺 20名

好天に恵まれ、暖かな一日でした。

善隣寺さんに伺うと、宿帳があるではないか!随分古くから記帳がなされ、なつかしい上人方の墨痕。お説経で恥をかき、宿帳でまた恥を書き、精進の至らなさを感じております。

人生の目的、1時間足らずお話させていただきました。お浄土への道、踏みたがえぬ様、精進へ。

佐賀地区 西 徹空

19日 安養寺 40名
20日 浄泰寺 100名
21日 九品院 50名

晩秋の小春日和の中、紅葉の季節を迎えて一段と美しい唐津の三ヶ寺を巡伝いたしました。いずれもお十夜法要を併修されました。法話は「南無の二義」について、特に念仏は「霊養」であることをお話しました。

安養寺の善上人ご夫婦は、ご高齢ながら大変お元気で教化に勤しんでおられます。

浄泰寺の上野上人は光明主義をよく勉強されて、法要の勤行の前に参詣者とともに1時間程度の別時念仏を修される熱心さです。

九品院の冨田上人はご老体を押して、有難い諷誦回向を勤めておられました。宿泊のお世話をして頂いた宿では、三上人(九品院は副住職幸秀上人)が夕食を共にして下さり、浄土宗学や弁栄教学など高尚な話題で盛り上がり、有意義な一時を過ごさせて頂きました。

山口地区 熊野 忠道

25日 長命寺 22名
25日 西蓮寺 31名
26日 極楽寺 40名

長命寺道場は山主の真面目な教化が浸透し、念仏行に熱意が感じられる、庫裡が新しく改築され極めて快適な道場となり、山主川端上人の地味ながら厳護法城の熱意が反映され頼もしい将来の興隆が予想され、法悦に堪えない。

西蓮寺道場。大島郷は元来、仏法信仰の篤い土地柄であるが当時は藤本浄本の多大な教化が実を結び、礼拝儀の光明会法要が受け継がれ丁寧な勤行が如法に続けられ、悦ばしい限りである。現住、浄彦上人は仏教大学教授を続けられ、宗学の中に光明主義を加味された講義は現在の若い宗門生徒にとって甚だ興味ある特色としてもてはやされている事が推測される。法要後の和やかな茶話会も極めてあいあいとして、寺族の方々の心かななる接待に僧侶一体教化が感じられ、心温まる伝道の一日が感ぜられた。

極楽寺道場。当寺は近距離の事もあって、およそ20回にわたる法杖を続けている会所であるが、今回は十夜の法要兼修もあって極めて盛大な勤行が営まれた。

何れ今回が始まったばかりの九光巡伝の巡錫であったが予想以上の盛会を目の当たりにし、光明念仏の興隆が感ぜられ、余命幾ばくもない老骨にとっても法悦に堪えない尊い因縁を感じ大いに喜びにいたれる巡伝行であった。

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